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リッチが退場しました。

 ウサギの姿が水晶玉から消える。

 そして水晶玉にブチ猫が映る。

「まあまあな話だけど、よくある話よね」

 ブチ猫は目を細めた。

「ああ、そうだな」

「でもさ、話を聞いた限りでは旦那は未遂じゃないか?」

 ハリネズミがそう言ってため息をつく。

「しかし馬鹿なことをしたもんだ、未遂の状態でそんなことを口走って、相手に振られてもリッチに受け入れてもらえないだろうな」

「で、出るかなあ」

 ブチ犬が舌なめずりをしながら呟く。

 出るかなというのは特定犯のことだ。

 ただひたすら相手の話をチェックして些細な手がかりから相手の正体を探り出すそれの存在をリッチは知っているのだろうか。

「基本的にリッチが悪い話ではないからな」

 彼はそう呟いて空を仰ぐ。

「というか、その元婚約者の旦那のほうが大変なんじゃないか?」

「そうだよな」

 ハリネズミが笑う。

「特定犯には頑張ってもらいたいもんだ」

 ブチ犬が笑う。

 もしかしたらこいつこそ特定犯かもしれないと彼は思った。



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