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あのね

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

真面目な話をする時の癖なんですよ。

――あのね、動画配信者とか、イラストレーターとか、色々あると思うんだけど、保険はどれだけ掛けても良いからね。逃げ道は何個あっても良いからね。

静かな、何時もとは事なるやや低めの声を響かせて、彼女は語り掛ける。目は何時も真剣で、逸らす事無く此方を見詰め続ける。

けれども今回、会話の内容は全く入って来なかった。ただ注目すべき点は、彼女の掛け声に注がれていたから。


『あのね』、『いい?』、彼女が真剣に話を聞いて欲しいとき必ずこの言葉が前に来る。その時は大抵、何時もの高音は鳴りを潜めて、年相応の落ち着いた低音で静かに口を開く。

本人は気付いて居ないかも知れないが、この時の彼女は、誰よりも今の自分の思いを聞いて欲しいのだと知った。

「真面目な話をする時の癖なんですか? 『あのね』とか『いい?』って言うの」

「珍しい事では無いんじゃない? 割と良くある話」

彼女はそう言いながら、声色を一段階上げた状態で返した。やはり今のような返答の時には、この口癖は出てない。流して良い話なのだと踏んだ。

「でも一つ言えるのは、多分一呼吸起きたい。大事な話をする時、覚悟決めたい。それは貴方の為だけじゃなくて、私の精神の安定の為」

そう言うと、また一呼吸置いて、真剣な目をした。彼女が口を開く。

「あのね、下手な事言わない。大事な話をしよう。そう思った時、口よりも何よりも心が不動でないと駄目だと思う。生半端な気持ちで『嫌い』というのと、巫山戯た気持ちで『嫌い』って言うの、雲泥の差がある。だから物を言う時はある程度腹を括った方が良いと思うよ」

「はい」

やはり、彼女の癖なのだと知った。きっと覚悟決める為の。


あのね、貴方が何で生きていこうが私は絶対口出し出来ないの。でもね、ただ一つ言えるのは、必ず受け皿というか、逃げ道というか、潰しが効くものは持っておいた方が良い。

アイドルとか、動画配信者とか、それ一択で行うのは、余りにも危険が大きい。

これ、よく聞いて欲しいんだけど、貴方が死ぬほど頑張っても、叶わぬ願いなんて五万とあるの。才能がない、体が着いていかない、そんなの有り触れているの。

その時、何時でも自分を受け入れてくれる様な何か。それを持っておくと、きっと怖くないよ。

高卒の資格、大卒の資格、ITの資格、其れはきっと貴方を助けてくれる。やるならそれも勉強した方が良い。

気が逸れた状態で書くもんじゃない。

このタイトルを使うなら、もっと真面目に向き合うべきだった。

そう激しい反省を抱えた状態で後書きを始めます。


気が付いた時からの口癖なんですよ。

書いてる時は消すことも多いと思うんですが、偶に忘れます、『あのね』。


これ言ってる時は大抵真面目な話+話を聞いて欲しい時。


あ……電車間違えちゃった……。

たこ焼き買おうかな……。

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