自問自答
閲覧してくださった方、伏して御礼申し上げます。
祥太郎はオリオンをなぞる。なぞったところで豚のままだと知りつつ、今日もなぞる。
「あれっ...涙が...」
図鑑で調べてみると、祥太郎がオリオンだと思ってなぞっていたものは、ペルセウスだった。
「ペル...セウスぅぅ...ぅあああああああっっ!!!ああっ!...ああああああぁぁぁ!!!....」
瞬間、夜空が明滅した。
「な、何か…出てくる!?」
祥太郎の目の前で、星空が2つに裂けた。祥太郎は裂けた星〇凛に向かってこう言った。
「おふwwこれも中々wwアリでござるぅwww」
すると、その裂け目からゆっくりと出てくる人影が。
「おふ...?なんか出てきたでござる....これは...!!!」
「ククク…クックッ(´;ω;`)クゥゥ」
目の前に現れたのは、フードを被った銀髪ツインテ少女だった。
「ふふ…貴方…大変なものを見てしまったわね…」
「おふっ.....!?俺は誰だ!!」
「ふふ…俺は誰だ…じゃねぇわよ…」
薄暗い月明かりの下、自問自答を繰り返す薄汚い男と女。豚も食わないその会話から察するに、少女は冬の大三角の1つ、オリオン座のベテルギウスの化身らしい。
「ふw甘いでござるww俺は夏の大三角wデネブでござるwww」
祥太郎は自身の体内を巡る力の奔流を感じていた。
「デネブブブブブ!貴様!わしの嫁になれお( ^ω^)」