No.1
お久しぶりの方こんにちはご無沙汰しております。はじめて私の作品を読んでくれる方。ありがとうございます。楽しんでいただけるよう書いていきたいと思います。
遅い更新となるでしょうが完結まで目指していきます。
No.1
《???の世界。???と???の会話》
ーーーで、どうかな? この彼は適応できそうかな?ーーー
ーーーできる、な。自分の右目からだと、この彼は間違いなく。別の世界に行っても適応できる力を持ってる。あとは渡界者として何かしらの力を持てるか、と言うことだが、そこまでは分からないなーーー
ーーーたまにこう言う子が何にかの偶然で幽界へ来るんだよねーーー
ーーーお前が意図的に連れてきたって訳じゃないんだよな? ーーー
ーーー失礼だな。今は君が提案した、疑似世界を作り上げ。そこで適応者を見つけるって案に乗ってるじゃないか。君の時のように無作為に送った術式から、適応者を見つけるやり方は今はしてないよ。それにーーー
ーーーどちらにしても、元の世界に戻してやることは、自分達には出来ないんだよな。こう言うケースの場合はどうしていたんだ? ーーー
ーーー意思確認はこの状態じゃできないからね。そのまま別の世界に送るしかないよ。それに幽界に留まり続ければ、僕らのような特別な存在に成り得ない限りは、体ごと魂が輪廻に巻き込まれるね。そうなれば転生と言う形で別の世界に行くだけだよ。それともこの彼を君の奥さん達のように魂の形を作り替える? ーーー
ーーー彼女達の場合は生前に意思確認していたからそうしたまでだ。彼の場合は違うだろう。ハァ、しかし転移が良いのか。転生が良いのか、それだけでも聞ければありがたいんだけどなーーー
ーーー転生の場合は記憶がなくなる可能性が高いからね。僕の場合はやり直しと言う意味も込めて転移を押してるだけだよーーー
ーーー半分はそれだろう。だけどもう半分は自分達の目的に沿ってくれる奴、だろーーー
ーーー否定はしないよ。気長にやるとは言え、可能性があるならそれに賭けたいからねーーー
ーーー賛成できない部分もあるが、彼の人生がここで終わってしまうのは忍びないか。すまない。ろくでもない馬鹿の企みに乗る自分を許してくれーーー
ーーーヒドイ言われよう。まるで僕が諸悪の根元みたいな言い方だよねーーー
ーーー事実そんなもんだろうが! お前が物語に登場する登場人物で、実はラスボスでしたとか言われても「ああ、そうなんだ。やっぱり」って、感想を抱くぞ自分は! ーーー
ーーーみんなそんなこと言うけど。僕はどちらかと言えば、勇者や救世主って言った立場だと思うんだよねーーー
ーーーやかましい。お前が今まで起こしてきた問題事を誰が解決してると思っているんだ。少しは自分がしてきたことを鑑みろーーー
ーーー何かを成功させるには犠牲は付き物だよ? ーーー
ーーーお前はあいつらに説教されてこい! ーーー
ーーーいやだよ。長いんだもん。それより彼の体の変質が始まってきてるよ。早くしないと転移より転生になっちゃうよーーー
ーーーこいつは〰〰。こっちの馬鹿相手はあとだ。君の人生はこれから激動に変わるだろう。その助けとなる力を与えてやりたいがそれはできないんだ。自分達は人より多くの力を持っているが万能な神じゃない。あくまでも人の枠組みなんだーーー
ーーー君の場合は人の枠を越えてるんじゃないかな? 術も使わず、強化も無しで大型の竜種を倒せる人はいないよーーー
ーーー…………だからせめて祈らせてくれ。別の世界に行っても強く生きられるように。君の人生が豊かで幸多いことをーーー
ーーーばいばい。彼が祈ったんだ、きっと君の人生は波瀾万丈に満ちた、誰も体験したこともない様な面白おかしい人生になると思うよーーー
ーーーお前はどうして台無しになるようなことを言うんだ! ーーー
ーーー君の人生はそんな感じじゃないか。僕のせいみたいに言うのは困るよーーー
ーーー自分は慎ましく生きていたわ! 厄介ごとの方が自分に押しの寄せてきたんだよ! ーーー
その後声は次第に霞みのように消えていった。
ここが何処で、彼らが誰で有ったのかは分からない。
物語の関係上、ここ以外の物語では登場するかもしれない人物達だが。ここでは最早出番がない者達だ。
読者の皆さん方には忘れてもらっても構わないどうでもいいキャラ達。
意味深なことも言っているが、それすらも関係がない。次の話から始まる物語には全くもって関係の無い会話である。
ーーーならなんで登場させた! ーーー
さあ? ただ何となく、勢いでやりました。
ーーーまた自分から馬鹿なことをしてるぞこいつ!? それで前作は苦しんでるに!?ーーー
ーーー大丈夫! 大丈夫! 勢いとノリとハッタリで突き進め! ーーー
と言うような物語になるはずです。はい。
それでは、はじまりはじまり。
ーーーダメだこいつ……なんにも学習してねえーーー
ーーーみんな! またどこかで会おうね! ーーー
ーーーお前も最終回な挨拶するな! ーーー