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二度目の私  作者: 川木
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「こんにちわー!」

「…二人とも、元気いいね」

「元気だよ。とーぜんじゃん」

「優生の部屋は行ったけど、悠里のは初めてだし」

「私は優生君のもないなー。後で見ていい?」

「駄目」

「ケチ」


5月の連休、約束通り遊ぶことになったりんちゃんとたっくんは、結局私の家に呼ぶことになった。優生も一緒だ。

優生とは会話はしても改めて遊ぶというのは最近全然なかったのでそれも嬉しい。たっくんさまさまだ。


「うわ、悠里の部屋ぬいぐるみいっぱーい」

「てかこの服可愛い。これどこで買ったの?」

「それは貰い物だから」


ていうか、よく考えたら私の部屋の雰囲気を決めてるのは彩ちゃんたちのプレゼントが大きい。昔は物の少ないシンプルなつくりだし。

大きなぬいぐるみもアクセサリーとか小物も洋服も、目につくものは全部誕生日やクリスマスやお古だとあれもこれもとプレゼントしてくれるのだ。

断るのも申し訳ない、というか特に高価なのは私の名前いりなので断れないし全部もらってるけど、金額に相当したら………二人が納得してるんだし考えないようにしよう。

洋服なんてもはや普通に一緒に買い物に行ったら買ってくれてるし。あの二人は私を着飾らせるのが趣味の一つみたいなものだし。


「とりあえずクッションとかベッドに座っておいてよ。飲み物持ってくるから」

「はーい」

「あ、家捜しして荒らしたりしちゃ駄目だよ」

「しないって」


一応注意してから一階に下りてジュースとお菓子をお盆にのせて戻る。


「お待たせ……だから、家捜しやめてってば」

「荒らしてないしー」


りんちゃんは明日着るのにハンガーにかけてた洋服を自分にかざして全身鏡の前にいて、たっくんはぬいぐるみを並べて、優生は漫画を読んでた。

私の漫画は全部お兄ちゃんのお古なので古いのばっかだ。ヤイバとかヌーベーとかGSミカミとか。全巻じゃないし飛んでたり、一巻だけのもあるけど。ヌーベーは地味に好き。


「悠里の漫画、男向けの古いのばっかね。つまんないわ。この帽子は可愛いけど」


帽子かけから帽子をとって被るりんちゃんはご機嫌だ。色んな系統の服をもらうからそれにあった帽子も複数もらってたりする。

いっぱいもらう分収納が大変なんだよね。帽子かけや箪笥も大きいのをお母さんに買ってもらってるけど、それでもこまめに衣更えした今の分しか部屋にはおけない。


「それは隣のお兄ちゃんからの貰い物だから」

「ふーん。ねぇ、他にも可愛い服ある? いらないのとかない?」

「んー…サイズが小さくなって着れなくなったのならいいかな。あとでまとめてもってくるね」


貰い物は使わなくなったからって捨てにくいから困ってたし、ちょうどいいか。


「ありがとうっ。やった、ラッキー!」

「悠里、このぬいぐるみは何か名前つけてるの?」

「つけてないけど…たっくんぬいぐるみ好きなの?」

「まぁね。というか動物が好きなんだ」

「家には結構ぬいぐるみあるよ。私たち昔病弱だったでしょ? おじさんがお見舞いに毎年持ってきてくれたの」

「へぇ」

「…男の癖にって、悠里も思う?」

「どうして? 優生もぬいぐるみ好きだよね」

「は? 好きじゃねーし。なに言ってんの?」

「え? 私が昔あげた犬のぬいぐるみ、捨てずに置いてくれてるじゃない」

「あっ、あれは…姉ちゃんがくれたからで……別に。ぬいぐるみなんて男らしくねぇもん嫌いだって。あ、いや、達也は別にいいけどさ」

「ありがと。馬鹿にしないのは優生だけだよ」

「本当、ばっかみたい。好きなものは好きでいいのにね」

「そうだね。あ、せっかくだしたっくんにもぬいぐるみ一つあげるよ」


普段ぬいぐるみを並べてる下のケースには私が自分で買ったものもある。そこから一昨年に買った手の平サイズの熊をだす。自分で買ったのはおこずかいでだから小さいのばかりだ。


「はい」

「い、いいの?」

「うん。たっくんのところで可愛がられた方きっと喜ぶからね」


最初はそうでもなかったけど毎日もらったぬいぐるみを見てるとつい好きになっちゃって、今ではぬいぐるみ集めが趣味になってるけど、場所がないからローテーションで飾る以外はしまってる。それならたっくんの家で飾られた方がずっといい。

それに本音を言えばそろそろ片付かないくらいの量になってるし。彩ちゃんたちからもらった5つがとにかく場所とるしね。普段はベッドにいるけど。


「ありがとう。悠里」

「どういたしまして」


それからいっぱいお喋りして、りんちゃんには段ボール一箱分の洋服をプレゼントした。

喜んでもらえて、こっちも整理できてちょうどいい。

今日も楽しい一日だったなぁ。











設定回。一応悠里が好かれてるのにも理由はあります。

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