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二度目の私  作者: 川木
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「ふぁー、疲れたー」

「お疲れさま」


勉強会が終わり、大きく伸びをするるいちゃん。今日で今週の勉強会は終わりだ。明日は週末で来週は試験本番。私は基本的に平日しか教えてない。ていうか、休日はさすがに休みたいし。


「んーっ」


私も伸びをして、肩をもむ。

るいちゃんに教えるのは骨が折れた、というのもあるけど、あれからひっついてくる葉子ちゃんにどう対応していいかわからなくて困ってるし。明日明後日は葉子ちゃんと会わないので気が楽だ。


「ん」

「あ…ありがとう」


自分でもみもみしてると葉子ちゃんがすっと背後にきて肩をもんでくれた。


「あー、葉子ちゃんうまいねー」

「いつも、やるから」

「そうなんだぁ」

「ん」


勉強すると肩がこるし、めちゃくちゃ気持ちいい。


「あんさぁ」

「ん? なに?」

「いい加減、言ってくれてもいんじゃない?」

「え? なにが?」


突然るいちゃんがうろんな目を向けてきたけど、意味がわからない。どうしたの。


「なにがじゃなくて、あんたら付き合ってんでしょー? あたし教えてくれんの待ってんだけど?」

「え?」

「しらばっくれんなよぅ。気いきかせて二人きりにさせてやったじゃーん」

「…あー…」


もしかしなくても、あの時の葉子ちゃんの態度から何か察したのか。それであの会話…あれ、まさか葉子ちゃん、るいちゃんに嫉妬してた? …全然気づかなかった。


「今、告白待ち」

「おおう。それで攻めてるの。葉子って見かけによらずアグレッシブなんだね」

「ん」

「……」


き、気まずい。いや、私が勝手に気まずいだけなんだけど。

なんで葉子ちゃんピースしたし。


「悠里はさ、好きな人いるの?」

「好きな人いないなら付き合えってのは耳タコだからやめてよ?」

「あはー…まあ、どっちでもいいけどね。喧嘩別れとかはしないでよ。あんたらのこと気に入ってんだからさ」

「わかってるよ」


とはいえ、私がいつも通りでもフッた後に葉子ちゃんから距離をとるなら私にはどうしようもないし、無理強いはできないけど。


「いやー、悠里はなにげに悪女な気がするから、安心できないなー」

「な、なんで悪女。葉子ちゃん、そんなことないよね?」

「…悠里は、罪な女……私のハートを、盗んでいきました…」

「キャラ違う! ノリノリか!」

「はっはっは、大泥棒かよぅ」

「悠里三世」

「初代誰よ!」

「はいはいっ、じゃあ私ゼニガタやる!」

「私、フジコ」

「何で配役決めてんの! ていうかこの間から仲いいな二人!」

「るい、割といいやつ」

「おう! 心の友よ!」

「…暑苦しい」


抱き着いてきたるいちゃんを押しのける葉子ちゃん。

仲…いい、んだよね? ていうか、私も葉子ちゃんにくっつかれるの暑いんだけどね。いや…別にいいけどさ。


……あれ、もしかして私って、流されやすい? …や、それはないか。今回は告白断ったんだし、私も進化してるよね。葉子ちゃんのはまだ悩み中だけど。


「さって、そろそろ帰ろっと」

「るいちゃん、日曜は月曜のだけでいいからちゃんと勉強しておいてよ」

「わかってるって。悠里先生のまとめ内容見直せばいいんでしよ、」

「るいも、やればできる子」

「そうだね、葉子ちゃんもやればできたもんね」

「ん」


くっと口の端をあげて得意げにしてる。褒めてほしいと目が言ってくるので頭を撫でてあげる。


「いい子いい子」

「ん」


さて、私は夕飯まで軽く勉強しようかな。教えといて悪い点はとれないしね。

それに…勉強してる間は告白のこと考えなくて済むし。現実逃避だけど。











二度目の私の2年を最後まで書けました。

かなりもたもたしてるのは一応現実逃避してることを表すためでもあります。基本的に主人公のヘタレな性格を出すためです。


中2では主人公は恋愛観とか自分について見直す回です。本格的に恋愛しだすのは3年からです。もうちょっと待ってください。


いっぱい書けたからいっそ一気に投稿したい誘惑にかられてます。ちまちま予約投稿設定するのが面倒なので一週間ごとに7つずつ投稿する形にしようか悩み中です。


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