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二度目の私  作者: 川木
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なんだかんだとあって、2年生になった。


「2組だ。あっ、葉子ちゃんと一緒のクラスだねっ。今年一年よろしくね」

「ん」

「あ、私と玉恵さんは同じ1組ですね」

「本当だ。恵理は?」

「うー、うち3組やぁ。ややわぁ、玉恵ちゃんと離れたん初めてや」

「どんまいどんまい。遊びに行くわよ」

「はい、私も行きます」

「皆でお昼食べたりしようね」

「ありがとうなぁ」


クラスは別れたけど、多分今までと同じ感じで昼に会うと思う。だからむしろ私は葉子ちゃんと一緒なのが嬉しかった。これで今まで以上に勉強を教えやすい。


「じゃあ、みんな、またね」


それぞれ別れて教室に向かう。最初で席は決まってないから窓際後ろの席を葉子ちゃんと縦に席をとる。


前に座った葉子ちゃんは鞄を置くと椅子を90度回して自分は180度くるっと回って私に向いた。


「……」


特に何も言わないけどじーっと見てくる。まるで構ってほしがる子犬みたいでとても可愛い。


「葉子ちゃん」

「ん、なに?」


首を傾げてちょこんと指先を私の机に乗せて、上目遣いで私を見つめてくる葉子ちゃん。すっごい可愛い。

なんか知らないけど、葉子ちゃんは私にとても懐いてくれてる。それもあって葉子ちゃんと同じクラスなのは素直に嬉しい。

あ…懐くって言い方はあんまりよくないかな。まあ頭の中だしいいか。


「そういえば新入生勧誘ってもう今日から始まるんだよね。この間刷ったチラシ配るのかな」

「多分、」

「いっぱい入るといいね」

「…入らなくても、別にいい」

「え、なんで?」

「少ないと、自由に泳げる」

「……いや、入っても大丈夫な大きさだから。というか、誰も入らないと2年後になくなるからね」

「?」


いや、何故クエスチョンマーク。


「なくなっちゃ、ダメ?」

「…そうきたか」


卒業したらもう知らないってか。葉子ちゃんフリーダムすぎ。


「ダメです」

「…そう。なら、勧誘、頑張る」

「うん、頑張ろうね」


本当、素直ないい子なんだけどね。あまりに無頓着だ。まあ…そういうところも子供っぽくて面倒みてあげたくなっちゃうけどね。









「え、勧誘はしない…ですか?」

「うん。水泳は自動的にそこそこ人数入るし。それに、あなた去年活躍してくれたから実績も十分だしね」

「印刷したチラシはどうなったんですか?」

「あれはもう配ったわよ」


あっさりと私の意気込みは用済みになった。去年はすぐに入部して放課後を過ごしたから知らなかったけど、どうもこの学校はあんまり勧誘活動が盛んじゃなくて、部活によってやったりやらなかったりらしい。


早く着替えてきたら?と先輩たちに促されて私と葉子ちゃんは更衣室に行った。


「あーあ、なんかやる気そがれちゃった。仮入部はいつからだっけ?」

「明後日から」

「ふーんー………まあ、ぼちぼち頑張りますか」

「ん」


一瞬、サボっちゃおうかなぁと思った。多分葉子ちゃんなら付き合ってくれる。

でも普段真面目にとか言って勉強教えてる私がそれしちゃダメでしょ。あー、だるい。


ていうか元々私、そんなに真面目じゃないんだけどなぁ。

周りが子供ばっかでついお姉さん的に真面目ぶってたせいで、特待生な優等生だし。んー。まあ、いいか。

二度目のおかげでちょっと頑張ればキープできるんだから、無理に不真面目になることもないよね。

それにやっぱり弟たちにとって、勉強ができる素敵なお姉ちゃん、でいたいし。…我ながら、いいかっこしぃだなぁ。











次から急展開入ります。

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