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二度目の私  作者: 川木
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「悠里ももう中学生だし、今年は海外に行きましょう」

「いいね。とっても素敵」

「…え、海外って…」

「悠里はどこがいい?」

「あー…そうだね。台湾とか?」

「近いわよ。台湾に行きたいならいつでも連れて行ってあげるわ。よって却下」

「いや…あの、忘れてるかも知れないけど、我が家は二人みたいにお金持ちじゃないんで。海外はちょっと」


いや、家族旅行でハワイには行ったことあるけどね。でも二人の場合は毎年一週間でかなり豪華な旅行だからね。実は小学生中学年頃から二人の別荘だからそうお金はかからないからって毎年ただで一緒に旅行させてもらってる私だけど。さすがに海外は…。


「そんなの私が出すわよ」

「…色々お世話になってるけどさ、でも私は、あんまり当たり前みたいに二人にお金出してほしくないよ」

「いいじゃない別に」

「よくない。私も負い目感じちゃうし、対等な友達でいたいんだもん。お姉ちゃんだからって甘えるにも限度があるよ。私は二人がお金持ちだから友達をしてるわけじゃないんだから」

「それはでも、私たちみんなわかってるんだから、いいじゃない。私はあなたと旅行に行きたいの。私の我が儘で連れていくんだから、お金を出すのは当然でしょ」

「そうだよ。悠里ちゃんがそのつもりじゃないと考えてるなら、多少お金を負担したって私たちは対等でいられるよ」

「だから、多少って額じゃないでしょ。例年なら家族旅行に着いていくだけだし食費くらいだけど、海外だったら交通費も滞在費もかかるし、とにかく駄目」


家族旅行に着いて行くのも当初は抵抗あったくらいなのに。確かに二人の両親とも親しくなったしいいって言ってくれてるけど、お母さんとお父さんも結構気をつかってるんだからね。


「…そう、なら私にも考えがあるわ」

「な…なに」

「要は、悠里がいることで余分にたくさんお金がかかるから嫌なのね」

「うん」

「じゃあ簡単よ。滞在費はホテルならワンフロア借りて、コテージなら一つ借りれば済むわ。交通費は飛行機なり船なり貸し切りましょう」

「ああ、彩ちゃん賢いね。それなら今まで通り、悠里ちゃんがいてもいなくても変わるのは食費だけだね」

「……」


考えが半端ない。日本各地に別荘があるのでいい加減気づいてたけど、普通のお金よりも大分お金持ちだよね。

だいたい誕生日だって毎年パーティー開くのもよく考えたら貴族かって話だよ。慣れたし今更だけど。


「これならいいよね。悠里ちゃん、どこがいい?」

「……お二人に任します」


イエスとしか言えない。

どうなんだろうこれ。私がどうこう言っても絶対回りからは私、金魚のふん的にお金目当てに見られてそう。


「よしっ。実は悠里と行きたいとこ、いーっぱいあるのよ」

「中学生になるまではって我慢してたんだもんね」


あー…まあ、いいか。どう見られて実際にそんな感じでも、二人が喜んでて、私にも悪い話じゃないんだしね。

そのうち、おじさんたちには改めてお礼しよっと。











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