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二度目の私  作者: 川木
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「お昼一緒に食べようよ」

「は、はい」

「ごめん、私先約があるの」

「え? そーなん? 同じ小学校の子?」

「ううん。年上の幼なじみで、この学校勧めてくれた子なの」

「そーなんや」

「それじゃ明日はあたしらが先約するわね」

「わかった。じゃあ3人ともまた後でね」

「はいはーい」

「はい、また…」

「またあとでー」


友達になれてすぐだし親睦を深めたいところだけど、約束は約束だ。彩ちゃんは特に念押しするくらい楽しみにしてくれてるみたいだしね。


「悠里、こっちよ」


階段をおりるとすぐそこで待っててくれた。


「おはよう。待った?」

「おはよう。今来たところよ」

「おはよう。どう? お友達はできた?」

「うん、まぁね」


私を真ん中に並んで歩いて食堂に向かう。


「イジメられたらいいなさいよ。ここなら小学校と違って私が守ってあげられるからね」

「彩ちゃん、何もしてあげられないって気にしてたもんね」

「実代っ」

「彩お姉ちゃん…」

「べ、別に…気にしてたわけじゃないわよ。ただ、むかついてただけ」

「えへへ。彩お姉ちゃんって優しいよね」

「ふん…当たり前でしょ」

「悠里ちゃん、私は?」

「もちろん実代ちゃんも。二人とも優しくて可愛い自慢の友達だよ」

「そこは自慢の『姉』でしょ」

「私は友達の方が嬉しいかな」


食堂はかなりの人で席がとれるか心配になったけど、1階は入口だから混んでただけで3階まで上がると充分にスペースはあった。


各階で好きな料理を出してもらえるので私はオムライスにした。

二人はサラダとかも頼んでなんかフルコース的だった。舌を噛みそうな料理を頼んでたのがなんか差を感じる。


「ん、美味しい」

「よかったわね」

「うん」

「悠里ちゃんはデザートなに食べる? 私のオススメはプリンだよ。たくさん味があって楽しいよ」


メニュー一覧が各テーブルにあるのでそれを広げる。メニューを見ずに適当に言えばだいたいあると聞いていたから予想通りだけど分厚いメニューだ。


A3に写真もなくびっしり文字があって和洋中で10Pくらいあるし、後半はデザートと飲料が5Pある。これで季節によってさらに内容が変わるんだから、飽きることはないんだろうけど…。むしろ毎日違うのを食べても食べ切れるのかな。


プリンはマンゴープリンから始まって色んな果物のとかある。名前だけでもおいしそうだ。


「私はね、ガトーショコラがオススメよ」

「ケーキはちょっと…デザートには重いかな」


ご飯は中身ガッツリ食べる派だから普段は私、あんまりデザートとかって食べないんだよね。3時のおやつは欠かしたことないけど。


「じゃあ午後はレクリエーションで終わりだし、終わったらまた降りてきてよ。お茶にしましょ」

「あれ、彩ちゃん、ピアノは?」

「今日は休みよ。実代も休みなさい」

「…仕方ないなぁ、彩ちゃんは」


実代ちゃんは仕方ないと言いながら嬉しそうに頷いた。


そう遠くでもないのに二人と週1でしか遊べなかったのは二人が習い事をしたりしていて忙しいからだ。確かピアノと塾とあとお花とか。

だから放課後も殆ど暇じゃない。それもあって部活に入ってないって思ってたし。


「無理しなくてもいいよ?」

「無理じゃないの。私たちが悠里と一緒にのんびり放課後を過ごしたいのよ。わかる?」

「これからも小1時間くらいなら習い事までに放課後に時間とれるけど、今日は初めての日だもんね。のんびりお話しようよ」

「うんっ。ありがとう、二人とも。すっごく嬉しいわ」


でもだから、一緒にいれるってなると嬉しいな。

私は年上だったはずなのに、私にとっていつの間にか二人はお姉さんになってる。とても不思議だ。けどどちらにしても大切な友達であることには変わらないから、まあいいか。











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