表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二度目の私  作者: 川木
33/172

32

待ち合わせ場所には何故か祐巳ちゃんと一緒に槇ちゃんもいた。


「えっと、待った?」

「ううん。来てくれてありがとうね」


何故か槇ちゃんが返事をした。

ど、どういう展開?


「ほら、祐巳ちゃん」

「…ん。悠里ちゃん、質問なんだけど…」

「う、うん」

「た…武君のこと…好きなの?」

「…違うよ。いや、好きか嫌いなら好きだけど…友達としての好きだよ」

「そう…なんだ? でも…」

「でも今日、一緒に登校して来たよね?」

「あれは…まあ…」


武君が私に告白したことは…言うべきじゃないよね。プライバシー的にも。


「色々あって」

「そう。じゃあ武君とは付き合ってるわけじゃないんだね」

「ないよ」

「そっか。…祐巳ちゃんは、武君が好きなんだ。だから聞きたかったんだよ。ごめんね、呼び出したりして」

「いや…いいよ」

「悠里ちゃん、悠里ちゃんも協力してくれる? ほら、祐巳ちゃんも頼んで」

「…お願いできるかな?」

「あー…ごめん、そういうの、苦手で。あんまり何していいかわからないし。あ、もちろん、心の中では応援してるから」

「…そっか。なら仕方ないね。悠里ちゃんは弟君に夢中で恋にはまだ早いもんね。槇ちゃん、行こう」

「うん…」


二人は帰った。見送ってから、ため息をついた。

武君より先に言ってくれたなら、協力もできた。

でも武君から告白されて、待つとまで言われて他の子とくっつくように画策して本人が知ったら、絶対傷つく。

武君は大切な友達だから、これ以上傷つけたりできない。だから協力もできない。


「あー…」


ままならないなぁ。

まさか私が三角関係の一部になるとは。


あと…こんなことまで友達に代弁させてたんじゃ、武君に告白なんてできないんじゃないかなぁ。

そうなるとますます長引いて、武君が私を好きってバレたりしたらまたこじれるし…あー、本当どうしよう。









「悠里ちゃん、何だか元気ないね」

「…悩みがあるなら相談にのるわよ?」

「実代ちゃんに彩お姉ちゃんも…ありがとう」


二人は中学に入ってからは忙しくなったらしく2週間ごとに会うことも増えた。

それでも殆ど接点がないのに月に2回会えば何も変わらず友達付き合いが続くんだから、私たちはかなり仲良しだと思う。親友、いや、大親友といっても自惚れじゃない。


「実は…」


なので相談してみた。学校が違うので気楽に相談できていい。


「ふぅん…悠里も告白されるような年になったのね」


感想はそっちですか。


「悠里ちゃんなら告白されても納得だけど。でも…それはちょっと困っちゃうね」

「そうなの…武君と付き合う気はないけど、協力するのはさすがに酷すぎるし…」

「そうね…困るわね。話に聞く限り、その女の子なんか典型的なタイプだし、悠里が告白されたって知ったらあんたに嫌がらせしそう」

「いやいや…さすがにそれはないよ。祐巳ちゃんは気の弱い子だから」


私の言葉に実代ちゃんは苦笑し、彩ちゃんはしかめっつらでずずいと顔を寄せてきた。


「甘いわよ」

「な、なに? てか近…」

「そういう子こそ、被害者ぶって『私の気持ちを知って内心馬鹿にしてたんでしょ』とか言ってさらに友達も味方につけて相手をいたぶるのよ。そしてあんたは女子みんなからイジメを…可哀相な悠里!」

「…昼ドラじゃないんだから」


冷めたツッコミにテンションのあがりかけた彩ちゃんはため息をついて体勢を戻す。


「もう、あんた警戒心低すぎよ。ね、実代」

「ふふふ」


彩ちゃんにふられて実代ちゃんは困ったようにしながらくすくす笑った。


まあ、呆れるよね、いくら何でも。昼ドラ好きなのは知ってるけど、昼ドラ見すぎ。

現実と昼ドラは違うんだから。











とりあえずできるだけ毎日更新していこうと思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ