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二度目の私  作者: 川木
103/172

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朝が来た。

いつの間にか眠ってたみたいだけどいつもより遅かったみたいですごく眠い。


気を取り直して学校に行く。


「おはよーっす」

「おはよう」

「ん、おはよう…」

「ど、どうしたの? 葉子みたいなテンションだよ!?」

「あー、ちょっと、寝不足で」

「…大丈夫?」

「具合悪いなら保健室行きなよ?」

「ありがとう、二人とも。でも体調が悪いわけじゃないから」


心配されてしまった。

うーん。そんなに顔に出てたかなぁ。鏡を見ても気づかなかったけど。


先生が来たので二人を席に戻す。

授業の用意をし、挨拶をしてまた席につく。


「では昨日の続きから−」


はぁ…今頃お兄ちゃん何してるかな。

学校始まってるだろうし、授業かな。それとも授業に向けての準備?

お兄ちゃん、今何考えてるんだろう。

私のこと考えてくれてたら嬉しいな。でも多分生徒のことだろうな。

でももしかしたら私みたいに片思いの相手のこと考えてるかも…ああ、それすっごいヤダ。最悪だ。

今まで全然平気だしあんま気にならなかったのにお兄ちゃんの今までの彼女とか、今の相手とかすっごい気になる。

確か年上か姐御肌タイプだった気がする……駄目だ。お兄ちゃんに対しては私常に年下キャラだった。うわー、今から路線変更できないよね。


「松山さん」


あー、お兄ちゃん、今誰のこと想ってるんだろ。めっちゃ気になる。

お兄ちゃんの好みのタイプとか聞いたことない。昔の私の馬鹿!


「松山さん…松山悠里さん! 聞いていますか!?」

「ふぇ!? あ、は、はいっ」


「…第二段落から読んでください」

「は、はい。えっと、えーっと」

「52ページです。…松山さんがぼんやりしているのは珍しいですね。体調が悪いなら保健室に行った方がいいですよ?」

「あー、いえ、ちょっと寝不足で。すみません。集中します」


いかんいかん。先生にまで心配かけてしまった。授業に集中せねば。


指定された箇所を朗読する。


「はい、結構です。席についてください」


ふう……はぁぁ。

お兄ちゃん、何してるんだろ。









夜になった。

勉強も終わってお風呂にも入って、昨日までの私ならお兄ちゃんの部屋に行こうかな、とか考えるけど今日は違う。


「…はぅぅ」


窓からお兄ちゃんの部屋を見ながらため息ともつかない情けない声が出た。

お兄ちゃんに会いたい。でも恐い。会ってまたキスされたら好きって言っちゃいそう。

言っちゃ駄目ってわけじゃないけど、断られてぎくしゃくしたら気まずいし。それに、わかっていても直接断られるのとは別だ。断られたらきっとショックで寝込む。


「!」


人影が動いたので慌ててカーテンを閉めた。

……なにやってるんだろ。これじゃまるでストーカーだ。


「はぁぁ」


ベッドに座ってため息をついた。ちらりと窓の方を見る。カーテンを閉めたので当然、向こうの様子なんてわからない。


お兄ちゃん今何してるんだろう。

何だか朝から同じことばかり気にしてる。考えたって仕方ないのに。


「……はぁ」


誰かに…相談してみようかな。

お兄ちゃんの態度を客観的に見て、私にも脈があるのかどうか聞いてみたい。

私が相談できてかつキスが挨拶という彩ちゃんか実代ちゃんが相応しい。相応しいけど…どっちか片方に聞くのも躊躇われる。

…明日聞こう。ちょうど明日は一緒にお昼ご飯食べる日だし。


こうしてじっとしてると色々と考えてしまう。色々といっても全部お兄ちゃんのことだけど。

今日はもう寝てしまおう。


「…はぁ」


お兄ちゃんに会いたいなぁ。

お兄ちゃんの顔が見たい。

お兄ちゃんの声が聞きたい。

……駄目だ。私もう完全にお兄ちゃんが好きすぎる。

はぁ…。寝れるかなぁ。











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