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二度目の私  作者: 川木
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ふらふらしながら部屋に戻る。

どうしようどうしようって自分でもよくわからないけど、どうしようって言葉が頭の中回っててとにかく混乱しながら、歯を磨いてベッドに入った。

時間は早かったけど寝たい気分だった。


「……」


寝れない。


お兄ちゃんと、キスをしてしまった。何回も、された。

そっと自分の唇を撫でた。


どんな感じかなんかテンパりすぎててわからない。ただ柔らかかったことだけ覚えてる。

葉子ちゃんにされたのとは全然違う。


きゅう、と胸が締め付けられる。近くで見たお兄ちゃんの顔が頭から消えない。


どういうつもりなんだろう。どうしてお兄ちゃんは私にキスするなんて言うんだろう。

お兄ちゃん、私を好きなんじゃないかって、勘違いしそうだ。

お兄ちゃんは好きな人いて、今までの彼女だって確か年上タイプばっかだし、そんなはずないのに。

なのにあんな真剣な顔で、キスだけで真っ赤になって、私に何度もキスするなんて。どうしたって、期待する。


私…お兄ちゃんが好き。好き? …やっぱりわかんない。ドキドキして、今はもういないのにドキドキする。

これ、恋なのかな? 今までこんな風になったことないけど……でも、ドキドキするってことは恋、だよね。


「す……」


好きなのか、言葉にして自問してみようとして、言葉が続かない。


「す、す…す…」


き、が何故かでない。

こうなったらすき焼き、の焼きを抜く戦法でいこう。


「すき(焼き)、すき(焼き)…」


…これ…意味あるか? まあちょっと落ち着いたからいいか。


とりあえず、私の状態を客観的に考えて総合的に結論を出すと……駄目だ。回りくどい言い回しをしても何か照れる。

要するに、やっぱり、今更な気はするけど私…お兄ちゃんが好きだ。お兄ちゃんに恋してる。


「っ…」


頭の中で考えるだけで照れるとか。恋って、こんな頭いっぱいになっちゃうの? ドキドキする。


でも…お兄ちゃんは私に恋なんか、してないよね。好きな人いるんだし。

とか思いつつ期待しちゃう。もしかしたら、告白したら、好きって言ってくれるかも。

だってキスしてくれたし。


「……」


ていうか、ていうかだよ!? よく考えたら先に私がキスしちゃったよね!


うーわーー!! なにしてんの私! 付き合ってもいないのにキスとか! ありえない……あ、お兄ちゃんが言いたかったのはこういうことか。

そうか…今まで恋を知らなくて小さい子や女の子とだけしてたから感覚が麻痺してたけど、本当はキスってこんなものなんだ。

好きな人とのキスって、こんなにドキドキして、ふわふわして、幸せな気持ちになるんだ。


「はあ…」


というかあれ、本気なのかな。明日も会ったらキスするつもりなのかな?

……ど、どうしよう。今までならセクハラーとかロリコンーとか言って拒否っちゃえばよかった。けど…その…キスされるの、嫌じゃないし…。

でもだからって、やっぱりキスされるのはちょっと…。ドキドキしてわけわかんなくなるし。だいたい好きでもないのにキスしちゃいけないと思います。

今までのことは本当に反省してます。マジでマジで。


「うー…」


眠れないよぅ。











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