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東方忘人記

 この枠は、『東方忘人記』の物語の謎、意味深な部分を、読者の皆様に納得して頂けるように、明確に理解して欲しい為に設けたネタバレコーナーです。


 感想にて送られた知りたい部分、教えて欲しい部分を明確にしたり、僕個人の思う、明かせる全てを載せる処でもあるので、この物語だけで無く、他全ての物語も此処でネタバレしていく予定です。その際、この枠のみに書き記す事は無いので、御注意ください……




【忘れる程度の能力】

 幻想郷に落ち、事実を知った衝撃で身に付いた、"忘れたい"と願う怨念(希望)が結晶の如く変化して能力と成ったモノ。底知れぬ多様性と範囲を誇り、その領域は驚く事に『世界』にまで及ぶ。成長過程なのか、細かく設定を組む必要も有り、範囲から漏れる対象も少なからず現れる。『記憶する程度の能力』と併用する事で絶大な効力を持つ。


【記憶する程度の能力】

 幻想郷に落ち、事実を知った衝撃の"反動"で身に付いた、"忘れたくない"と誓う雑念(絶望)が結晶の如く変化して能力と成ったモノ。本来自分のみに作用する能力だが、やろうと思えばその効果は『世界』にまで及ぶらしい。成長過程なのか、細かく設定を組む必要も有り、範囲から漏れる対象も少なからず現れる。『忘れる程度の能力』と併用する事で絶大な効力を持つ。


【希望vs絶望の決着】

この物語の1話と2話の優翔の服装の違いに触れた際から勘付いた方は素晴らしい観察力の持ち主と言わざるを得ません。

1話から2話に至るまで彼は1ヶ月近くを幻想郷を過ごしていて、それならば2話で八雲 紫が人里で忘却が蔓延する中で誰が犯人なのか見当付けるまでの流れはごく自然である筈ですね。しかし二重人格である事は気付けていなかったご様子。それでも13話で完璧にその真実に到達しました。

……さて、希望vs絶望の決着は、"絶望"の優翔の辛勝にて幕を閉じ、同時に命を落として物語の幕も下ろしました。


とは言え、本来暴力や威力にあたる"希望"の優翔に"絶望"の優翔が敵う筈は無いのですが、ここで僥倖な事に能力も分割され、記憶する程度の能力を"絶望"が有するようになりました。

これを用いて自身と相手に強い自己暗示にも近い記憶の刷り込みで力を"希望"の優翔から奪い均等化する事で対等に渡り合えるようになりました。後はより強い意志を有する方が勝つ。単純な話です……

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