蟻について調べよう
学校に着くと、山ちゃんが見つけた虫でみんなが盛り上がっていた。
山ちゃんは、4匹の内の3匹を研究用に渡したそうだ。そして、残りの1匹を、虫籠に入れて学校に持ってきていた。
きっと、新しい種類の蟻だろうって話だ。それはそうだろう、あんな大きさの蟻なんて見たことも聞いたこともない。(ゲームや小説等には出てくることもあるのかもしれないが、取りあえずぼくは知らない)
当然の流れか、その日の授業は、蟻の体がどうなっているか、どのような生態系か等、みんなで調べることになった。
図書室に行って調べるグループ・パソコンルームでインターネットで検索して調べるグループ・実際の蟻を校庭で捕まえて観察したり実験したりするグループの3つに別れることに決まった。
まず、みんなでどのグループも同じ4・5人ずつになるように話し合いをして決める。
それだけで、1時間目は終わった。
次にそれぞれに別れていろいろ調べるのに2時間目から4時間目まであてられた。もちろろん僕は、パソコンで検索するグループだ。(巨大蟻ダメージがぬけてないから・・・)
そしてそれをもとにグループごとに発表し、例の蟻について意見を出し合った。
まず、蟻についてわかったことは、一口に蟻というが、実際はこの地球上で10000種類以上もいて、生体もいろいろ違うということ、そして驚いたことに、蟻は蜂の仲間だった。
確かに、どちらにも女王がいて、働く者(働き蟻に働き蜂)がいる。どちらも針を持っているし、結婚を飛んでする。そう考えてみると、意外と共通することがあった。
蜂の仲間に、土の中に巣を作る土蜂がいるが、それが長い年月で進化したのが蟻だそうだ。そうすると今回の巨大蟻も進化して大きくなったのだろうか?
物凄く身近な虫だけど、意外に知らないことが多かっとことを、改めて実感した。
日本でよく見かける蟻は、クロオオアリ。日本の蟻の中では一番大きいと思う。他にも、クロキクシアリにトゲアリ、トビイロケアリ・アメイロアリ・イエヒメアリ・クロナガアリ等々、挙げていくと限がないくらいいることにびっくりする。今あげたこれらは、実際に蟻を捕まえて実験する班が捕まえた蟻たちだ。
そして、それぞれの蟻に、好む食べ物が違っていることも今回わかったことだ。
なんだか、蟻を見直した。
家にいると困るシロアリさん、それに我が家は大変な目にあったことがある。だから、蟻がだーい!きらい!!っだった。でも、今回調べたら、シロアリは蟻とつくのにゴキブリの仲間だった。
僕、もともとゴキブリ嫌いだったけど、今は超を付けるほど嫌いになった。
誰もが蟻についていろんな意味で大発見で、今度は生きた巨大蟻を捕まえて、巣はどこにあるのか探してみようとなった。
そしてそれは、何時しか誰が1番に巣を探すかの競争・イベントゲームになった。