自己紹介
ぼくの名前は、鈴野原 一
小学4年生
おじいちゃんとおばあちゃん、お父さんお母さん、そしてぼくの5人家族。
家は、庭付きの一軒家。ただ築100年以上という、ものすごく古い建築物だ。
当然木造建てで、一階の天井は普通の家より高く、二階は頭がこつんこしそうなぐらい低い。部屋の数は、全部で15部屋。でも、床が抜けそうで、危なかったりする部屋があったりするし、座敷わらしが住んでる部屋もあるので、使ているのは半数以下だ。
床は歩くとギシギシいうし、木造なので時がたって床の木の間に隙間が幾つも出来ている。壁にも隙間がちらほら出来るので見つけ次第おじいちゃんが補強している。屋根はさすがにしっかりしているので、雨漏りはない。いい、ここ大事だから2度言うね。屋根はしっかりしているから、雨漏りは1度もありません。
でも、今のこの時代恥ずかしいけど、クーラーなんてものは無い。
そんな家なんて、壊して建て替えればいいのにという人もいるけれど、この家には九十九神がいる。
だからこそ、こんなに凄く古い家屋なのに、こうして人が住むことが出来ている。
まあ、家の九十九に、座敷わらしのさっちゃんを、普通に家族として受け入れ、生活しているぼくたちは、今の時代めずらしいかもしれない。
そのせいか? 人の見えないものまで見えてしまって、困ってしまうこともある。
ぼくの住むこの島は、神島といって、名前の通り神様がいらっしゃるし、不思議なことに満ち溢れている。
住人全てが、そのことに気が付いている(知っている)かというと、そうではないが、のんびりして落ち着いたいい島だ。
それが自慢だ。