夢の国
生きて行くために
現実逃避する場所が必要なようだ
夢の国って言葉ですぐ浮かぶのは
ネズミの国
なんだろうか
あのネズミがどのようにして産まれたか
子どもの頃に伝記を読んで知った
勿論あのネズミの生みの親の伝記だ
その頃の書籍は
今よりもっと表現の自由があったのかもしれない
阿片を吸っていたウォルトの描いたネズミの絵が
スケッチブックの中から飛び出して
飛んだり跳ねたりしている
。。。完全にラリってんじゃねーかよ
子ども心に思った
実際あの遊園地は
夢の国だ
幻想の国
幻想から生まれた
ピッタリの言葉じゃないか
芸術文学の分野では
麻薬やアルコールなど
切っても切り離せない
皆幻想の中に己を投じて作品を生み出し
それが皆に影響を与えてきた
いいではないか
それで
夢の国
現実を忘れさせる事の出来る国
パチンコ
カラオケ
風俗
遊園地
皆そういう所に日常を忘れる為に
ストレスを発散する為に行くんだ
何で皆
そんなもの求めるようになったんだろう
いつからなんだろう
私にとっての夢の国は
パチンコでも
カラオケでも
ネズミの国でもない
ラブホテルこそが
夢の国だ
彼氏と付き合って
何が一番辛かったのか
性行為をする場が
生活の場として成り立つ
1Kのアパートで
自分にはそれが辛かった
お互い余裕もなく
たまのデートも
アパートで二人のんびり
私がご飯を作って
恋愛で
現実を見なくなかったんだ
だってね
いつも現実的な事が
私には押し迫ってくる
病気の事
借金の事
彼のこれから
彼は私に癒しを求めた
支えを求めた
優しくありたい
私がお返しできることは
ご飯を作って
彼に提供する事だった
息抜きが
欲しかった
そんな毎日の繰り返しでも
幸せだったんだろう
実際振り返ってみれば
幸せだったと言える
でも
戻りたいと思うか
答えは
NOだ
私は夢の国へ行きたいんだ
自由になりたいんだ
誰かのものになるのは
まだ早かった
やっと
自分の休暇を謳歌出来てる気がする
今
生きてる感じがするんだ
夢の国が夢の国ではなくなるかも
現実と夢が
とうとう合致する
私には夢なんか必要ないんだ
現実を生きるために
現実はいつだって厳しい
でも
それから目を逸らして生きて行く方が
虚しい
ねえ
私は自由になったんだ
自由に生きていいんだ
腹は括ってる
もう沢山悩んで
泣き疲れたんだ
明日自分がどんな気持ちで夢の国へ行くか
どんな気持ちなんだろう
自分がやっと
自分に合致する氣がして
ワクワクする
何にも怖くないんだ
現実は
楽しい