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第62話 【勇気の力】

狭い通路を銀髪と茶髪の少女が全力で走り、それをアンデットの大群が追いかける。


マロン「これもどうせ、あんたの仲間がやったんだろうね!」


玲来「多分って言いたいとこだけど、それで確定です!」


2人はどうにかしてこの状況を打開する方法を考えていたが、狭い通路の中では思うように戦うことができないため、逃げるしかない。


しばらく走っていき、迷路のような道を駆使しながらアンデットを撒いたが、油断はできない。


まずは、この狭い通路から出るために辺りを探索すると、少し大きな扉を発見する。


この先に今よりましな空間が広がっていると信じて開けようとするが、頑丈に閉ざされていた。


どうしたものかと考えていると、先ほど撒いたアンデットたちに見つかってしまう。


この扉までの道は一方通行で、アンデットたちが今いる場所から走っても、2人のもとに辿り着くには3分はかかる距離はあるが、絶体絶命の状態だった。


何とかしなければと考えていると、マロンは掛けに出る打開策を思い付いたと玲来に伝える。


玲来「何か方法が?」


マロン「文字通り、打開するのさ」


そう言うとマロンは自分の収納空間からハンマー型の武器を取り出し、それを構えて魔力を込める。


玲来「その武器って、さっき言ってた…」


マロン「あぁ、じいちゃんから受け継いだアーマーを着るための鍵であり、アタシの武器さ」


この行動に出たのは、祖父クレージュの教えの1つだったからだ。


それは「どんな時でも勇気をもって、困難をぶち破れ!」というものだ。


マロンは今、クレージュから受け継いだその武器を使い、教えてもらった通りに、力を振るう。


文字通りの打開策「打ち破り、こじ開ける」である。


ハンマーに魔力が溜まりきり、マロンはそれをおもいっきり扉に叩きつける。


マロン「メガトンインパクト!!」


扉にハンマーが当たった瞬間、叩きつけられた際に鳴る轟音が鳴り響き、扉が壊れた衝撃で砂埃が舞う。


見事に扉を破壊し、玲来はその威力に驚いていたが、目の前の壁が壊れる衝撃音の他に、もう1つの壊れるような衝撃音を聞いていた。



それから少し時を遡り、天琉は幽霊の怪物に悲鳴を上げながら逃げた後、1つの部屋に身を隠していた。


ダメもとで1度は攻撃を試してみたが、案の定すり抜けるだけで「ですよね!」と言いながら逃げるのが落ちだった。


見つからないように息を殺し、膝を抱えながら震える天琉に炎牙は申し訳なさそうに謝る。


炎牙(俺がこいつから出られれば、アイツをぶっ飛ばせるんだが…)


霊獣は身体そのものが霊力で構成されているため、幽霊などの霊的存在に触れることが可能なのだ。


しかし、炎牙は未だに刀の中に封印された状態のため、なにも出来ないが故に謝っているというわけだ。


そんな中、幽霊は笑いながら天琉のことを探す声が聞こえてくる。


その声はまるで沢山の無邪気な子供の声が重なった恐ろしい声で、それを辺りに響かせている。


「ドォォーゴォォー? ガグレンボォォォ? ゼッダイニミヅゲルヨオォォ!!」


しばらくすると、声は遠くのほうへと消えていき、天琉と炎牙は安堵のため息をつく。


すると、天琉の肩に誰かの手が置かれると同時に声をかけられ、安心して警戒心を解いていたせいもあって、炎牙と一緒に叫び声を上げてしまう。


たが、その声は幽霊の声ではなく聞きなれた少女の声、先ほど手分けして探索しようと言い別れたネルだった。


それを確認した天琉と炎牙は再びホッとしてため息をつく。


ネル「こんなとこで、なにしてる?」


天琉はネルに先ほどまで自分が幽霊の怪物に追いかけられたことを教えると、ネルがそのことに興味を持ちながら天琉の後ろを指差す。


ネル「それって、こんなやつ?」


その質問に疑問を持っていたが、後ろに妙に生暖かい風を感じ、さらに聞き覚えのある笑い声を聞き、顔が下から青くなっていく。


そして、ガクガクと音を鳴らしながら背後を見てみると、どこかへと行った幽霊の怪物がそこにいた。


「ミィィーズゥーゲェェーダァァー!!」


驚かしてやろうと言わんばかりの恐ろしい顔を見せつけながら多きな声で見つけた事を宣言する。


天琉は叫び声を上げながら無意識に防衛行動をとり、幽霊に向けて全力で拳をぶつける。


当たらずにすり抜けるかと思われたが、幽霊をぶっ飛ばし、飛ばされた先の壁はかなりの力で殴られたのか、幽霊が叩きつけられた壁は崩れていく。


だが、ここで疑問に思うことは、何故触れないはずの幽霊に攻撃をすることが出来たかだ。


気になって殴ったほうの拳を見てみると、紅いオーラ、炎牙の霊力を纏っていた。


炎牙(すまん相棒! 今さっき思い出した! 霊力を纏った攻撃なら奴に効くぞ!)


この世界では、幽霊などの霊的存在には通常の攻撃は通用しない。


通用するのは、聖属性の魔法、もしくは武道国人が使用する特殊な力である霊力を纏わせた攻撃だ。


幽霊とは魂のみの存在であり、霊力とは魂から発せられるエネルギーであるため、攻撃が可能なのである。


それがわかった瞬間、天琉は何故かその場で小刻みに震え始める。


ネルはそれを心配するが、天琉は大丈夫だとだけ答える。


天琉「思い出してくれてありがとな相棒… 冷静になれなくて忘れてたぜ……」


その例の言葉に対して炎牙は小声で答える。


炎牙(いや、俺も教えてもらっただけなんだが…)


すると、天琉は刀を鞘から抜き満面の笑顔になる。


天琉「散々怖がらせやがって! 覚悟しやがれ!」


そう言うと天琉は幽霊を吹っ飛ばした方向へと走っていく。


天琉は幽霊が怖くないわけではなく、むしろホラーに関しては全くもって体制がない。


特にビックリ系が苦手で、それゆえに警戒心を解いていた時に話しかけられると、大袈裟と思うほど驚いてしまう。


だが、倒せるのであれば話は別である。


今まで天琉にとって幽霊というのは倒す手段が無く、逃げるしか無いから怖かったのだが、触れられる、攻撃を与えられるなら関係ない。


それがわかった途端、今まで怖がらせてきたため怒りが湧いてきており、余計がやる気が湧いてきていたのだ。


事情知っていればそうなるのは普通なのだろうが、ネルはその情緒の不安定さを見て、本格的に休ませようかと思い始める。


そして、見てもらいたいものを見てもらえず、少ししょんぼりするが、今はとにかく天琉を追いかけることにする。



それからまた時を少し遡り、タコとライアンとマキナはゴーレムと対峙していたが、相手が悪すぎた。


目の前にいるゴーレムの身体の岩には魔力に対する高い体勢を持っていた。


そのため、2人の魔石の魔力を利用して武器の威力を高める戦法では歯が立たないのだ。


魔力無しの物理的な攻撃を与えるにしても、岩を砕くほどのフィジカルは2人にはない。


そもそもの話、天琉や玲来のように霊力や魔力の強化無しにロボットの金属の身体を切れたり、ネルのように純粋な力が強すぎるほうが、一般から見ておかしいのだ。


だが、そこはリベルタスの仲間だからか、それともそれが当たり前なのかはわからないが、気にはしない。


2人はこれを多様性のある世の中だと割りきっている。


一度は逃げようかと考えたが、入ってきた扉が固く閉ざされているという何という鬼畜の所業。


何とか攻撃を避けているものの、それもいつまで持つかわからない。


この状況を手っ取り早くどうにかするには、この状況を作り出したであろう棺を倒すのが良いのだろうが、ゴーレムがそれを守っている。


マキナの力を利用したロックオンでさらに正確な狙い投げが出来るようになったタコの「ブーメランブレード」も試してみるが、失敗に終わる。


ライアンが未来国から帰る際に作ってもらった新武器で倒そうとも考えたが、念のために最大出力で倒した方がいいと考えると溜めの時間が必要だ。


しかし、そんなことをゴーレムが許してくれるはずもない。


気を引こうとしようにも、自分達の攻撃は相手に見向きもされないような物であるためできない。


絶体絶命かと思っていると、2ヵ所で突然何かが壊れるような衝撃音が響き、砂埃が舞う。


1つは最初にここへ来たときに調べたが空かなかった扉、もう1つは壁から聞こえてきたものであり、どちらも音の通り扉は壊れ、壁は一部が崩れていた。


3人はもちろんのこと、ゴーレムと棺さえもその状況に困惑し、壊された方向を見ていると、扉の方から聞きなれた声の咳き込みが聞こえてくる。


玲来「文字通りの正面突破の打開! こういうの大好き!」


マロン「たしかに、これはかなりスカッとくるねぇ」


その声の後に姿を確認すると、3人は玲来とマロンの名前を驚いたように叫ぶ。


玲来たちも同様に3人と合流できたことに喜ぶが、3人の目の前にいる厄介事約2体が目に入る。


状況を聞こうとするが3人には答えている暇はなく、ともかく今は逃げようと思い、2人が通ってきた通路に逃げようと提案する。


だが、玲来とマロンはそれを全力で拒否する。 


何故かと3人が聞くと、2人チラッと後ろの状況を確認した後、3人の方へダッシュする。


すると、2人を追いかけるように大群のアンデットが現れる。


その数約100体。


玲来「ごめん! さらに敵追加!」


マロン「悪気はない! 勘弁してくれ!」


それを見て絶望するが、まだ崩れた壁の方があると思い、その方向を見てみると、頬を痛そうに押さえながら悶絶している幽霊の怪物がそこにいた。


それを見てその場にいる5人が「なんだあれ」と思っていると、怪物が飛んできたであろう方向から、またもや見慣れた2人が現れる。


天琉「ん? 何か変なとこ出たな」


ネル「広い、マインと、おもいっきり、鬼ごっこ、できそう」


その案を聞いたマインはとても嬉しそうに吠えながら跳ねる。


その姿を見た5人は2人の名前を叫び、天琉は今この空間で起きている状況に困惑するが、この場にいる魑魅魍魎を倒すことが先決ということはわかった。


天琉「この幽霊は俺が相手する! 他のは皆に任せる!」


玲来「え!? 天琉大丈夫なの!?」


天琉「幽霊倒せるようになったんだぁ! どうだスゲェだろ!」


その事実を知った玲来は悔しくなり、天琉の自慢げなアピールにイラッとして反論するが、内心では凄いと思っていたため、自分が出きることを探す。


すると、マロンがゴーレムは自分に任せてほしいと提案してくる。


何か策があるのかと聞いてみると、マロンは笑顔で持っているハンマーを見せ、玲来は一瞬わからなかったが直ぐに理解し、満面の笑みでグッドサインをする。


すると、玲来はマロンさんにゴーレムを任せることにし、自分はそれを邪魔させないためにもアンデットと戦うことにする。


タコとライアンはマロンがゴーレムの相手をすることを了承し、自分達も玲来のアンデットとの戦闘に協力する。


ネルもまた、状況を理解した上でマインを影に入れ、アンデット退治に挑む。


アンデットから気を引いてくれている間、マロンはハンマーの頭を地面につけ、目を瞑って集中すると、一言だけ叫ぶ。



マロン「鎧着(がいちゃく)!」



その言葉が鍵だったかのようにハンマーが反応し、マロンの足元に魔法陣が現れる。


魔法陣にハンマーが消えていったかと思うと、マロンの背後に魔法陣の中からゴーレムと同じく3メートルほどの身長がある、ゴーレムに負けないほど逞しいロボットが姿を表す。


マロンが後ろに飛ぶと、ロボットはそれを見ていたかのようにタイミング良く胴体部分にある操縦席の入り口を開き、そこにマロンが搭乗する。


マロン「これがじいちゃんから受け継いだ、探検用パワードスーツ! その名も【クレージュ】だ!」


全員戦闘中ではあったが、そのパワードスーツの登場に本気で興奮してしまい、目を輝かせる。


玲来「あれがクレージュさんから受け継いだ力… 出せなかったのに出せるようになるとか… 胸熱すぎますなぁ!」


タコ「なんだあれ! その技術是非教えてもらいてぇ!」


ライアン「男のロマン来たあぁ!!」


ネル「かっこいい…」


そんなことを言いながらも、しっかり着実にアンデットの数を減らしていく4人を見て、玲来とネルに加え、タコとライアンも中々普通じゃないことを改めているマキナなのであった。


パワードスーツを装備したマロンはゴーレムとの一騎討ちの殴り合いを始める。


このパワードスーツは魔力を込めることができるが、込めなくても十分な攻撃をすることができるため、ゴーレムの相手にはうってつけだ。


マロンは操作方法に手こずるかと思っていたが、意外と感覚でわかるもので、やりやすかった。


だが、装着者の魔力と体力が動力源になっているため、長期の戦闘は望めない。


これは本来最後の切り札で使うものであり、操縦できるのは精々10分が限界だ。


その頃、天琉は幽霊の怪物と対峙していた。


霊は普通の攻撃は実態が無くすり抜けてしまうが、天琉の攻撃は今霊体にも通じるため、戦況は天琉が押していた。


「イダイナァァ! ダノジグナイナァァ! モッドイジメザゼデヨォォォ!!」


天琉「悪いが俺にはいじめられて楽しいなんていう趣味はない!」


別の意味での解釈を伝えながら攻撃を続ける。


幽霊が10本の腕を伸ばしてきたりとしたが、反射神経を活かし、それらを華麗に躱す、もしくは切ることでそれを防ぎ、同時にダメージを与える。


その頃、すべてのアンデットを一掃した4人は、現況である棺を倒そうとするが、玲来とマロンが来た扉の両サイドの悪魔の銅像が動きだし、襲いかかってくる。


これは遺跡の守人とも呼ばれるガーゴイルと言うものだ。


ネルはそれを自分達に任せてほしいと言い、残りの3人に棺を任せる。


棺「かの封印を、解かんとする、不届き者には、裁きを!」


そう言うと棺は中から包帯を伸ばし、それを2人に向けて伸ばす。


だがそれに瞬時に対応し、玲来とタコは自分の武器で包帯をすべて斬り捨て、すべての包帯を排除する。


棺「させん、させんぞ…! かの封印は… 絶対に……!」


そう言っている途中で棺はライアンがミニガンのようなサイズの大砲「超電磁砲(レールガン)」を構え、エネルギーを溜めていることに気づく。


この武器は未来国から帰るとの列車に乗っていたときにタコに作ってもらった新武器だ。

棺がさせまいと攻撃しようとするがタコと玲来に阻まれ、ガーゴイルを呼ぶが既にネルに倒されていた。


ゴーレムや幽霊を呼びたいが、戦闘中でそれは不可能。


そうこうしているうちに、ライアンはエネルギーを溜め終える。


ライアン「フルチャージ・レールガン!!」


次の瞬間、銃口から一筋の閃光が放たれ、棺の人の頭を貫くと棺は脱け殻になったように動かなくなる。


その少し前、霊と戦っている天琉はトドメをさすべく刀に霊力を纏わせ大太刀のような形になる。


「モッド… モッド…… アゾボォォォォ!!?」


そんな断末魔のような恐ろしい大声を上げながら、天琉に一本の腕を横降りするが、天琉はそれを高く跳んで避ける。


天琉「悪いがもう帰る時間だ。無にな!」


そう言うと天琉は霊力を纏い大太刀になった刀を空中で振りかぶり、霊に向かって落ちていく。


天琉「流星光底!!」


刀を振り下ろし霊を斬りつけると、霊の怪物は真っ二つになった後、集まっていた霊は成仏するように光になり、その場から消えていく。


天琉はその様子を見て、刀を鞘に収めた後に合掌していた。


またその少し前、マロンは体力的にも厳しくなってきていたため、そろそろ決着を着けると言い、拳の連続打ちをする体勢になる。


マロン「行くよ、じいちゃん…。やるよ! クレージュ!」


そして、祖父の事の思いを乗せ、拳の連続殴打を始める。


ゴーレムはその早さに対応しきれず、ただひたすら両腕で防御するしかなかったが、両腕は殴打によって砕かれ、胴体に当たってしまう。


しばらくラッシュを続けると、マロンは最後の一撃に全てを乗せる。


マロン「これが! じいちゃんと私の、勇気の力だぁ!!」


そう言って最後の一撃を繰り出し、ゴーレムを壁へと叩きつけると、ゴーレムは完全に動かなくなる。


それと同時にパワードスーツが活動限界になったらしく、スーツが魔法陣のなかに消え、ハンマーが戻ってくる。


マロンはそのハンマーを見て、祖父に例の言葉を言う。


全員がマロンの元に集まり、おそらくここがこの遺跡の最深部だと思われるため、どうするかを聞く。


マロンは出来る限り探ってみようと言い、今いる空間を探索する。


しかし、今まで同様にお宝と言えるものは何もなく、棺は触れると呪われる可能性あるため、触ることはできない。


マロンは落ち込んだ表情になり、チーム全員が少し気まずくなる中、事情を知る玲来はマロンに寄り添い、大丈夫か聞く。


マロン「あぁ、やれるだけの事はやった。じいちゃんもわかってくれるはずだよ」


マロンは笑顔だったが、少々落ち込んでいる雰囲気があった。


すると、ネルがあることを思いだし、収納空間から何やら虹色に光る水晶のようなものを取り出す。


天琉と別れて探索しているとき、マインが1つの宝箱に吠え始めたらしい。


それに近づくとミミックで、噛みつかれそうになったが、口を開けた瞬間槍を突き刺したため、何とか助かった。


その時、ミミックの口の奥でこの水晶を見つけたらしい。


天琉と合流した際に見てほしいと思っていたが、それを話す前に天琉が幽霊を追いかけていってしまったがために見せることができなかったものだ。


戦闘など色々なこともあって、探している間忘れていたが、都合よく思い出すことが出来た。


マロン「ミミックの真珠じゃないかい! しかもこんなサイズ見たこと無いよ!」


この世界のミミックは宝箱に化けて人を襲う魔獣の一種であるが、中には真珠を形成するものがいる。


遺跡とミミックはセットのようなものであるため、遺跡が探索されない日数は、ミミックが生存した日数と同じになる。


しかし、真珠を形成するにはかなりの年数が必要で、横幅1cmを作るのに最低でも百年はかかると言われている。


だがネルが持っている物は、大きさから見ても横幅10cmはあるようで、約千年ほど前にこの遺跡が建てられたと言うことになる


真珠もそうだが、遺跡のほうも大発見と言う事実をしり、涙が溢れてきそうになるがそれを必死に抑えている。


玲来「やったね! これでクレージュさんに胸を張って渡せますよ!」


マロン「あぁ、本当にありがとう!」


そしてリベルタスとマロンは遺跡の出口を目指して歩いていた。


そんなとき、タコは妙に必死に何かを守っていた棺に疑問を抱いたが、きにしても仕方ないかと割りきるのだった。



その頃、先ほどまでいたドームのような空間では、棺がまだ息があったらしく、死ぬ前の一言のように何か喋っていた。


棺「あ… あれは… かの者だけ……は、絶対…… に…」


そう言った後に力尽き完全に動かなくなる。


すると、ゴーレムが崩した壁の向こうから、何かの唸り声がその空間に響いたが、それは誰も知らない。



その後、無事に遺跡から抜け出した後に一同は船へと戻り、疲れを取るために少し睡眠を取り、港町へと辿り着いてからは依頼達成と、貴重なものが手に入った事を祝してマロンと共に食事をした。


その時、マロンは改めて依頼をした本当の理由を話し、リベルタス一同はそれを快く聞き入れた。


マロンは改めて玲来に勇気が出せていたことに気づかせてくれたことに礼を言い、リベルタス全員にも感謝の言葉を伝えた。


その後、一同はすっかり夕焼けに染まる時間になっており、船で家へ帰るマロンに別れを告げていた。


マロン「世話になった! また何処かで会おうや!」


そう言ってマロンは再び船を出向させ、祖父と共に過ごした家がある場所を目指す。


リベルタスメンバーはマロンの船に手を振り、別れの言葉を告げ、チームハウスへと帰って行くのだった。

 

その晩、天琉は自室でマロンの話と、玲来がマロンに言ったことを思い出しながら、炎牙と話をしていた。


天琉「これ以上1人で悩んでも… 仕方ないよな…」


炎牙(だな! それにアイツらならきっと受け入れてくれる。 相棒がそれを1番わかってんだろ?)


天琉はその言葉に頷き、次の日にリベルタスメンバーにあることを相談するため、ロビーに集まるように頼みにいくのだった。

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