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第34話 【ヒーロー登場 ド派手によろしく!】

魔族国のとある廃墟にルアとネルが入っていき、地下室へと向かう。


厳重に扉はロックされてはいたが、魔族国では見られない技術が使われていた。


ロックを解除してなかに入ると、そこは研究所のようなものが置いてあったり、何十人の魔族たちがそこに立ち尽くしていた。


隊列をするかのように並ぶ列の間を歩いていると、しばらくしてダンジが姿を表す。


ダンジ「お? 帰ったか。どうだったよ」


ルア「問題ありませんでしたよ。これであなた方の目的が果たせるという訳ですね」


その事を聞いたダンジは、復讐ができることへの喜びで満面の笑みを浮かべる。


ダンジ「そう言えば、あいつ来たぞ?」


ルア「そうなんですか? ずいぶんと遅かったですね」


その事にたいしてダンジは「見ればわかる」と、理由を話さずに奥の部屋へと向かう。


部屋の扉を開けると、そこには黒髪で整ったクールな顔つきをした和服の男が座っており、前に置いてある机に自身の刀を立て掛けていた。


ただ座るのではなく魔国特性丼を食べていた。


「ん? ルアか、よく帰ったな」


そう言い終えると再び食事のてを進める。


ダンジ「こいつ、観光してから来やがったんだよ」


「観光はしていない。ただ食事をしてまわっていただけだ」


ルア「それは十分観光なんじゃないですか? 黒鉄(くろがね)さん」


そんなツッコミをされながらも、黒鉄は知らぬ存ぜぬで食事を続ける。


その後、さらに奥の部屋から出てきたジニアが間に入ってその会話を終わらせ、実験がどんな感じだったのかを聞く。


そんな会話をしている中、先程までなにも喋らずにただ付き従うだけだったネルがどこかへと行こうとする。


当然その行動を許すわけもなく、黒鉄以外の2人がそれを止め、どこに行くかを聞く。


ネル「やることは、やった。お昼休憩、する。あと、私もそれ、食べたい。同じの、買ってきて」


ダンジ「んなこといつ許した! 勝手なことしてんじゃねぇぞ! あとパシリにしようとすんな!」


ネル「だって、疲れたし、お腹減った」


ダンジ「知るかんなこと!!」


ルア「あまり調子に乗らないでください。あなたは私達の言いなりなんですから」


内容を聞いた途端、ネルは再び牢屋に歩み始め、布団に向かおうとする。


勝手な行動に我慢できず、ダンジはルアからスピーカーを奪い、ネルに止まるように命令する。


言われた通りにネルはその場で止まり、ダンジは自分のほうへ来るように命令し、ネルはそれに従う。


ダンジの目の前に来たところで、その場を動かないように命令し、ネルはその場で直立不動の状態になる。


ルア「あまりやりすぎないでくださいね? レディには優しく接しませんと」


ダンジ「うるせぇ。レディだなんだ関係ねぇ。ただ度が過ぎてるから(しつけ)るだけだ」


そう言ってダンジは拳をポキポキと鳴らした後に拳を振りかぶり、ネルに狙いを定める。


黒鉄「どんぶりに血を飛ばすなよ」


ジニア「君は随分マイペースだね」


完全に力を込めきった拳はネルの顔目掛けて飛んでいく。


部屋の中には鈍い音が鳴り響いた。


しかし、その光景は衝撃的で、黒鉄とダンジ以外のその場にいた全員が驚いていた。


拳で殴られた音ということは間違いないが、殴られた人物がおかしかったのだ。


殴られたのはダンジ本人であり、殴ったのはネルだった。


殴られたダンジは威力が強かったのか壁のほうへと吹っ飛ばされる。


叩きつけられたダンジは顔の痛みに悶絶する。


ネル「ブラックな、仕事は、お断り」


ネルはそう言いきると、次元収納から自身の武器である槍を取り出し構える。


その光景を見ていたルアはジニアに向かってどうなっているのかを聞くが、ジニアにとっても想定外の事だったためわからなかった。


ジニア「あれは精神を縛ることによって催眠状態にし、言われるがままの人形状態にするものだ……。精神を縛られているはずなのになぜ動ける!!」


ネル「私、1回それを、経験してる。それから、心を、縛られる、感じがした。だから、抵抗してた。そしたら、大丈夫だった」


その事を聞いてもジニアはありえないとネルの発言を否定したが、ルアがある仮説をたてる。


ルア「おそらく抵抗力、もしくは精神力によっては催眠状態を回避できるのかもしれませんね」


ジニア「そんな! そんなもので回避できるのか!?」


ルア「魔族というのは、脳筋な方が多いですからね。あっても不思議じゃないでしょう。それか彼女が特別なのかもしれませんね」


そんな訳のわからない理論を述べ終わると、ダンジが戻ってきて怒りの表情を浮かべる。


ルア「ですが、あなた1人で我々、そして先程の部屋にいた魔族全員を相手にするのは、多勢に無勢というものじゃありませんか?」


ダンジ「もう容赦しねぇぞ! 殴り殺してやるからな!!」


そう言ってダンジは次元収納の出入り口に腕を突っ込んだあとに抜くと、近未来を思わせるデザインのガントレットを装備していた。


ルアも次元収納から自身の武器である2本の深紅の短剣を取り出し構える。


ジニア「君は行かないのか!?」


黒鉄「凄いなこれは、三断層かと思えば四断層だ」


黒鉄は丼ものを楽しんでいるため戦闘には参加しない。


ネル「私一人じゃ、無理。でも、問題ない」


その言葉に疑問を抱いていると、いきなり今いる部屋の扉が大きな音を立てて壊される。


ダンジ「だっ、誰だ!」



「だっ、誰だ! と聞かれたら、答えてやるのが世の情け」


緋色の髪の男が部屋の中にはいると、金髪の男も台詞を言いながら入ってくる。


「俺たちはそいつの仲間であり、お前らに風穴をあけるために来た者だ!」


そう言って2人が並ぶと、お互いに自分の武器を構え名乗る。



天琉「リベルタスの1人、天琉!」


ライアン「同じくリベルタス、ライアン ガンツマンだ!」



よくある登場シーンのような登場のしかたをした2人だったが、それを見ていたダンジとルアとジニアは少し冷たい目で見る。


黒鉄はというと食事を続けていた。


ネル「カッコいい」



「「「嘘でしょ!?」」」



そんなツッコミをしている隙を見てネルは2人のもとへと行く。


ライアン「やっぱこういう場面は台詞を言ったあとに名乗るってのが良いよな!」


天琉「かなり恥ずかしかったがな。(まぁ、夢が叶ったからいっか……)」


この登場をしようと言い出したのはライアンであり、天琉は最初ツッコミをしていた。


しかし、特撮が好きでやってみたかった精神で、この案に乗ったというわけだ。


ルア「あなたたち、どうやってこの場所を知ったのですか?」


天琉「ネルの頼れる従魔、マインが教えてくれたんだよ」


天琉がホラー展開と思って怯えていた、扉をカリカリという音を立てていた存在の正体は、扉を開けようとしたマインだった。


ライアンが開けたことで気がついたが、天琉はその事を知ったときに恥ずかしくなった。


そして、マインがついてきて欲しいとねだるような仕草を見て、ネルの元に案内してくれるのだと思ってマインに着いていき、ここにたどり着いたというわけだ。


マインは何処なのかと聞かれたが、2人もよくわからない。


何故ならマインは案内を終えたところで何処かへと行ってしまったのだ。


ダンジ「つーかテメェら! そこにいた魔族たちはどうした!」


ライアン「俺が前にタコに頼んで作ってもらった電撃魔力弾(エレキバレット)で気絶してもらった。D級魔獣ですら1発で気絶するほどの威力だ」


その事を聞いてより一層怒りが増していくダンジだったが、ジニアはそんなこといざ知らずに3人を殺すように頼み込む。


それに答えるように2人は再び武器を構え、3人はそれを見て自分達も武器を構える。


天琉「お前ら、俺たちの仲間に手を出して、覚悟は出来てんだろうな」


そう言って天琉は力強く刀を握り構えるが、先程からずっと気になっていたことを質問する。


天琉「あいつもお前らの仲間?」


そう言って食事中の黒鉄に視線を向ける。


ルア「そうですよ。今はそっとしておいてあげてください。彼、食事を邪魔されるとすごく怒るんですよ」


ダンジ「キレたらマジやべぇぞ? 多分、粉微塵にされるんじゃねぇかな」


天琉「この状況でよく食えるな」


そんなことにツッコミをしながらも緊張感を解くことはなく、武器を構えたまま緊迫した状況が続く。


しばらくして、ライアン以外が互いに突撃を始めたことで戦いの火蓋は切って落とされた。


天琉はルアと、ネルはダンジと戦闘する。


ライアンは先程から叫んでいるジニアを逃がさないために銃口を向け、身動きをとれないようにする。


そんな中、4人は激しい戦闘を繰り広げていた。


ルアはダンスを踊るような品のある動きで2本の短剣を操り、天琉へと攻撃を繰り出す。


天琉はそれを難なく見切り、自分も攻撃をくわえるが短剣に防がれる。


度々蹴り技なども繰り出しては見るものの、全て避けられる。


ルア「中々お強いですね。流石はミリタリスであれだけの数の魔獣を倒したお方だ」


天琉「褒めてる余裕がある奴に言われたくねぇな」


そんな会話をしながらも激しい連激を続けるが、勝負がつく気配は無かった。


しかし、先程まで食事だけを楽しんでいた人物が天琉のことをじっと見つめていた。


一方その頃、ネルはダンジからのラッシュを槍で防ぎながら相手の隙をうかがい、隙ができた瞬間に槍で突くことを繰り返す。


しかし、ダンジもそれを見きって交わし、こちらも全く勝負がつく気配が無い。


ダンジ「テメェ、何も抵抗しない訳のわかんねぇ野郎って思ってたが、結構やるじゃねぇか」


ネル「そっちこそ。でも、私の方が、強い」


そう言いながら戦いを続けていると、ネルが槍を落としてしまう。


そこに目を付けたダンジは隙を付いてネルの顔面に向けて両方の拳を放つ。


しかし、これはネルの作戦だった。


ネルはダンジがこういう事に乗ってくるというバカさを利用し、わざと槍を落としたのだ。


そして、思った通りに考えなしに放った拳を避け、ダンジの横に回り、顔面におもいっきり拳を食らわせる。


ダンジ「テメェ…! 騙しやがったな!」


ネル「焼き芋の、お返し」


そうしてダンジは天琉たちが入ってきた扉の無い枠を抜け、この地下室の入り口の壁に激突する。


ルア「まったく、本当にバカですね。少しは疑ってください」


天琉もそのバカ正直さに驚いていると、先程まで食事をしていた男が、腰に刀を差し直し、ルアに話しかける。


黒鉄「ルア、お前はあの女の相手をしろ。こいつは俺がやる」


ルア「おや? 珍しいですね。あなたが自分から来るなんて」


黒鉄「こいつから、俺と同じ匂いがした」


ルア「匂いとは、随分野性的なことを……。まぁ、良いでしょう。ならお願いします」


そう言ってルアはネルの方へと走り出し、不意打ちを狙うが天琉がルアが行ったことを伝えたため防ぐことが出来た。


天琉はそれに安堵したが、同時に目の前の敵に緊張していた。


何故なら、この男からは絶対的な強者という気配がビンビンと感じられたからだ。


天琉(こいつ強い。何て言ったら良いかわかんないが……。なて言うか、ヤバさを感じる…)


黒鉄「黒鉄だ。よろしく頼む」


いきなり名乗ったことに一瞬頭が混乱し、頭の上にハテナが浮かぶ。


黒鉄「先程お前が名乗っていただろう。名乗られれば名乗り返すのが常識だと、ルアから聞いた」


変なところで常識的なことを心の中でツッコミを入れるが、そんなことに言ってる場合かと冷静になる。


黒鉄は天琉が冷静になったところで刀を鞘から抜いて構えた。


刀身は真っ黒だった。


深い暗闇のようで、光すらも反射していない恐ろしい色に見えた。


黒鉄「さぁ、来い」


そう言われた瞬間、天琉は恐れを振り払って黒鉄に立ち向かう。


端から見れば良い勝負には見えるが、天琉から見ると黒鉄はまだ全力を出していないことがわかった。


黒鉄「中々腕がたつな。しかし、俺には遠く及ばん」


その言葉に翻弄されるが、集中を解くこと無く攻撃を続ける。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方その頃、吹っ飛ばされたダンジは痛む箇所をおさえながら悶絶していた。


ダンジ「クッソォ! あのアマ! 卑怯だろあんなの!!」


そう言いながら辺りを見渡すと、気絶させられてはいるものの、楽な体制で置かれている魔族たちがいた。


それを見たダンジはより怒りが増し、計画が台無しになったことを暴言のように吐きながら地団駄を踏む。


そんなことをしていると、突然地下室の入り口の扉がノックされ、女性の声が聞こえてくる。


「売られたものを受け取りにきました」


ダンジ「は?  フ○マなんてやってねぇよ! とっとと失せろ!!」


「いえ、ちゃんと売りましたよ?」


そう言った瞬間にその扉が破壊される音が鳴り響き、その破壊したものがダンジの顔面にクリーンヒットする。


ダンジはまたもや吹っ飛ばされた。


その扉を壊したのは一発の拳だった。


そして、その拳を放った女性はメイド服を着ており、黒髪で1本の角を生やした魔族だった。


そして、後ろにはマインを連れていた。


キル「魔王様の守護する首都の住人を拐い、魔王様に喧嘩を売りました」


それを聞いたダンジは頭の中がハテナでいっぱいだった。


ダンジ「いや、誰!?」


そう、彼らはネルの仲間であるリベルタスの2人は知ってはいたが、キルのことは知らなかった。


キル「私はキル。魔王様直属のメイドです」


ダンジ「知るか! だが魔族なら丁度良い。俺の手伝いをしてもらう!」


そう言ってダンジは持っていたスピーカーを取り出て音を鳴らし命令するが、キルは涼しい顔をしたままだった。


キル「耳障りです。なんですかこれは?」


そう言ってダンジからスピーカーを取り上げ、それを握りつぶす


ダンジ「あぁ!! 何てことすんだよ! これ作るの結構金かかるんだぞ!」


キル「知りませんよ。そんなこと」


ダンジは怒りが溢れだし、キルに向かって拳を放つが、キルは素手でダンジの拳に拳で返す。


キルはダンジの腕力に負けずに、拳の押し合いをしていた。


その事に驚いたダンジは一度下がり、キルの拳を見てみるが、かすり傷すらついていなかった。


キル「ひとつ言っておきますが。肉弾戦は私の得意分野です」


そう言って構え、ダンジもそれに答えるように拳を構えて2人が激突する。


2人の戦いはラッシュの連続だったが、どちらかと言えばキルの方が少し早かった。


だがダンジはそれに少しづつ追い付いてくる。


まるでその場で学習しているように。


ちなみに何故キルがマインを連れているのかと言うと、天琉たちと同じで、ここまで案内してくれたからだ。


マインが天琉たちのところからいなくなったのは、キルを探しに行ったからだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その頃、ネルとルアも激しい戦いを繰り広げる。


ネルは槍でのリーチがあるが、ルアはそれを技術で補う。


ルア「あなた、こんな戦いの最中で色んな感情を出していますね」


ネル「それは、褒め言葉?」


ルア「どう受け取ってもらっても構いません」


そんな会話をしながら2人は殺しあいとも思えるほど激しくぶつかり合う。


そんな時、天琉は段々と押され始めていた。

内心でも焦りを感じ始めており、どうしようかと勝利の道を探る。


黒鉄「まだまだ非力だな。そんなことではそいつが可哀想だ」


天琉「なんのことだ?」


黒鉄「いや、気づいていないなら良い。しかし、そんなことでは俺には一生勝てん」


その言葉が天琉には真実にしか聞こえなかった。


絶対的な力の差は直ぐには埋められない。

今ある物でぶつかるしかない。


アニメや漫画のように覚醒なんて言うことは起こってはくれない。


黒鉄「そんな強さなら旅になど出ずに、家に引きこもっていた方が幸せではないか?」


その言葉を聞いた瞬間、天琉の脳内にある言葉が流れ始める。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「お前はなにも考えなくて良い。ただ言われた通りにしていれば良いんだ。わかったな?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


天琉「うるせぇよ」


黒鉄「なに?」


先程の黒鉄の言葉でなにかを思い出した天琉は心で何かの決意がかたまる。



天琉「テメェが勝手にそんなこと決めんじゃねぇよ。何があーした方が幸せだ……。何がこうした方が幸せだ……。んなこと知るか! 俺の幸せは俺が決める! 俺が行く道は俺が決めるんだよ!!」



その時、天琉のもつ刀が少し光ったのを黒鉄だけが見逃さなかった。


黒鉄「そうか、原因はお前だけではなさそうだ」


そんなことを言っている黒鉄に再び天琉は構え直す。


天琉「なんか色々吹っ切れた。ありがとな。こっからはもうとにかくぶつかりに行くからな!」


そう言って天琉は再度黒鉄に攻撃をくわえ始める。


黒鉄は先程よりも力と素早さが上がっていることに気がつく。


黒鉄(なるほど、こいつの思いに答えたか)


しかし、まだ実力の差はあり、天琉はまた少しづつ押され始める。


それを見ていたライアンは全力で戦う天琉を応援をしていたが、うっかりジニアを逃がしてしまう。


ライアン「あ! 待てゴラァ!!」


奥の部屋へと入っていったジニアをライアンは追いかける。


奥の部屋ではジニアがカプセルのようなものから何かを取り出しており、それをライアンはまた銃を向ける。


しかし、その部屋は異質で、何かの生物が水で満たされた大きなカプセルの中に、身体を生成中の魔獣のような生き物が入っていた。


ライアン「これ以上魔族の皆に手は出させねぇぞ!」


ジニア「うるさい! 私は目的を果たすためなら、魔族だろうと魔獣だろつと、なんでも使う!!」


その事を聞いたとき、ここにいる魔獣を見てあること思い付く。


ライアン「お前が魔獣を操る装置を作ってたのか」


ジニア「だからなんだ!」


その言葉を聞いてライアンは機械に向けて発砲する。


それを見たダンジは戸惑う。


ライアン「なら、2度とそんなもの作れないようにしてやるよ!」


ライアンは鬼のような形相でジニアを睨むが、それに対しジニアは慌てた表情でスピーカーを鳴らし、その場に隠れて待機させていた魔族に命令してライアンを襲わせ、その隙に逃げる。


ライアンはすぐに電撃魔力弾(エレキバレット)で気絶させるが、ジニアを取り逃がしてしまい、悔しくなる。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

天琉は黒鉄にあと一歩のところで決定的な一撃を与えられるというところまで行くが、結局防がれ、足蹴りで壁に叩きつけられてしまう。


天琉は立ち上がろうとするが、いきなり疲労感が襲い、動けなくなってしまう。


それを見ていた黒鉄は天琉に止めを差すのかと思われた。


だが、何故か刀を鞘に収めた。


天琉「なんの…… つもり… だ……」


黒鉄「貴様はまだ伸び代がある。それまで待ってやる。貴様がそいつと全力を出せるときが来たら、また手合わせ願う」


そう言って黒鉄はダンジとルアの名を呼び、今回は退くことを伝える。


ダンジ「はぁ!? 何言ってんだよ! まだ勝負は……!」


ルア「良いから行きますよ。ジニアさんも逃げたようですし、あなたの復讐は別のやり方を考えるしかありません」


そう言ってルアはダンジを引きずりながら連れていく。


そんなことネルとキルが許すわけは無かったが、最後の最後でまた煙玉を使われ、逃げられてしまう。


その後、ライアンからもジニアを逃がしてしまったことを伝えられる。


天琉「まぁ、でも良いんじゃねぇか。俺たちの目的は果たせた」


そう言ってライアンを励ますと、肩を借りて立ち上がり、ネルの方を向く。



「 「 おかえり、ネル 」 」



その言葉にたいしてネルは両手でV(ブイ)サインをするのだった。


続く

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