漫才『彼女からの質問』
ボケ「突然だけどさ、彼女に『私の事どれくらい好き?』って聞かれたんだけど、どう答えればいい?今、返事を保留中なんだよ」
ツッコミ「お前って彼女いたの⁉︎ なんで教えてくれなかったんだよ」
ボケ「今、教えたやん」
ツッコミ「え⁉︎ 今って……付き合い始めたばっかりなの?」
ボケ「いや、2年」
ツッコミ「なんで2年も言わないんだよ‼︎ 俺とお前との付き合いは3年だぞ‼︎」
ボケ「お前とは付き合ってないよ。怖い事を言うなよ‼︎ 対人恐怖症になるわ‼︎」
ツッコミ「い、言い方が悪かったよ。誤解を招く言い方だったよ。友人としての付き合いって意味だよ」
ボケ「とにかく『どのくらい好き?』にどう答えればいいか相談に乗ってくれよ」
ツッコミ「俺は彼女いないからよくわからんけど……だいたい『どのくらい?』とか聞いてくる時点で、あざとくないか⁉︎ 要は優劣つけようとしてんだぞ‼︎」
ボケ「このくらい可愛いもんだろう。誰もが具体的な愛情表現が欲しいんだよ」
ツッコミ「そんなもんかなぁ〜んで、ちなみにお前は、なんて言おうとしてるの⁉︎」
ボケ「タマネギとジャガイモがゴロゴロ入っているチキンカレーより好きです」
ツッコミ「なんでカレーをチョイスするんだよ⁉︎ そして『具体的』ってそう言う意味じゃないよ‼︎ それ単に『具材』を言ってるだけだろうが‼︎ お前の愛情表現は一体どうなってんだよ⁉︎」
ボケ「だって俺の一番はカレーだもん。鉄板だもん」
ツッコミ「そうじゃないよ‼︎ 『好き』のジャンル分けをしろって話だよ。食べ物と恋愛を一緒にするんじゃないよ‼︎ もっと気の利いた言い方あるだろうが‼︎」
ボケ「んじゃ、スカイツリー」
ツッコミ「そうそう、やれば出来るじゃん。なんせ日本一のタワーだからね」
ボケ「……を見上げるアゴの角度」
ツッコミ「なんで見上げるんだよ‼︎ この際、見上げた角度が何度とかどうでもいいんだよ‼︎ つか、『見上げたアゴの角度より好きだよ』なんて愛情表現は聞いたことないわ‼︎ そういうのいいから、そのままスカイツリーの展望デッキでデートしてこいよ‼︎」
ボケ「いや、俺、高所恐怖症だから」
ツッコミ「知らね〜よ‼︎ 普通に『スカイツリー』で良いんだよ‼︎ なんで、一言ちょい足しするんだよ⁉︎」
ボケ「そこはサプライズでしょ」
ツッコミ「それはサプライズじゃないよ‼︎ むしろマイナス査定だよ‼︎ もっと別なところでサプライズしろよ‼︎」
ボケ「んじゃ、こういうのはどう?……百万ドルの夜景」
ツッコミ「いいね〜ロマンチックだね〜ベタだけど、そう言うのを待ってたんだよ」
ボケ「……の停電」
ツッコミ「真っ暗だよ‼︎ 何も見えないよ‼︎ 早くその場から立ち去れよ‼︎」
ボケ「いや、俺、暗所恐怖症だから」
ツッコミ「だから、知らね〜よ‼︎ つか、暗所ってなんだよ⁉︎ 暗い場所がダメなら、もう夜は家に籠っていろよ‼︎」
ボケ「いや、俺、閉所恐怖症だから」
ツッコミ「しつこいよ‼︎ お前の恐怖症話はどうでもいいんだよ‼︎ そんなことより、もっといい返事を絞りだせよ‼︎」
ボケ「んじゃ、ダイヤモンド」
ツッコミ「おお〜一番綺麗で、一番硬い鉱物だからね。そう言うのを最初から言えばいいんだよ」
ボケ「……カッター」
ツッコミ「削っちゃったよ‼︎ 一番硬いダイヤモンドを削っちゃったよ‼︎ もぉ〜ダイヤモンドカッターとかどうでもいいから、普通にダイヤを買ってきて彼女の指につけてやれよ‼︎」
ボケ「いや、俺、先端恐怖症だから」
ツッコミ「相当、面倒くさいわ‼︎ 彼女の指先に恐怖するって、どんだけビビりだよ‼︎ つか俺に対して隠し事多すぎだろ‼︎ 3年も付き合ってるのに数々の恐怖症を全く知らなかったよ‼︎」
ボケ「お前とは付き合ってないよ‼︎」
ツッコミ「そこは2度も掘り下げなくていいんだよ‼︎ そもそも、あくまで例えなんだから単純に1番良い事を言えばいいのに、なんで常に斜め上の返事をしたがるんだよ⁉︎」
ボケ「だって彼女って俺よりかなり背が高いから、いつも斜め上を見上げているんだよ」
ツッコミ「もぉ〜いいわ‼︎」




