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情熱を取り戻すには
「ああ、もう朝か…」
―峯本大河 15歳 高校一年生―
毎日平凡な日々を過ごしている彼の名前だ。
「う〜ん…眠い…学校行くのだるいなぁ…」
「ドサッ」
「痛っ!」
まだ眠気も覚めてない身体の腹部に強烈な痛み
一瞬で目が覚め何が起きたか確認してみる。
「お兄ちゃん朝だよ!起きて起きて!」
「なんだ、みはるか…お腹に隕石でも
落ちてきたのかと思った…」
大河の腹部の痛みの原因は彼の妹のみはるが
飛び込んで起こしてきたのが原因だった。
妹に無理矢理起こされ二階の彼の部屋から
一緒にリビングへ向かう。
「おはよ〜お姉ちゃん」
「大河遅いよ、夜更かしし過ぎちゃうん?」
「全く部屋で何してるんやろな〜?」
「お兄ちゃん今日は美優紀の部屋で寝る?」
「明日からはちゃんと起きますよ、
ゲームもだいぶクリアしたし」
大河は現在大阪の一軒家で6人暮らしだ。
といっても父の仕事の影響で両親は静岡へ転勤し
一軒家には大河の姉3人と妹の2人で暮らしている。