今世で
掲載日:2026/03/28
【短歌九首】
言葉無くひと肌のぬくもりを感じるだけでいい
そんな時代へ連れて行ってよ今世で
空の階段昇ってゆくときは足元はみては駄目だと
肩を抱いてね
あなたを想いだしながらハンバーグを捏ねながら
クスリと笑えた
ひとつのバトンを握る人生ツギハギゼッケン帆を上げる
スマホ社会のど真ん中 砂漠の中の君がくれし泉にて息をしている生きている
海底にて砂を吐く呼吸を学んだつもりの陸生物となり
夕陽に染まる干潟の浜辺へきっとまた蟹歩きで泡もふくさ
カラス張りのくちばしで踏み石を突いてみてはケンケンパッ
見えないから何を描くの言葉の向こうに心が灯る歌声よ




