その12
まずは貰った配下の確認だ。
元々白斬の配下だった大鬼、中鬼、小鬼がいるらしくこれらは鬼としてはノーマルらしい、パワーがあるだけの脳筋なんだとか。
他の配下達も皆鬼の血族のもの達らしい。
「他は百目鬼や餓鬼といった鬼たちだがここら辺はそこまで戦闘能力が高くない」
鬼という種族なだけで人間からしたら脅威だとは思うんだが。
「後はそうだな、私に協力的ではなかった鬼がいる...」
はぁと溜息をつきながら指を指すその先には赤影がいたり...
「つまりあれか、吸血鬼か」
吸血鬼も文字通り立派な鬼であり、鬼の総括を務めていたであろう白斬の元にいたらしい。
「それじゃああれだな通常の鬼達は白斬に指揮を任せる、吸血鬼は赤影に任せるかな」
残りは俺、と思ったのだが
「無理ですよマスター、あの吸血鬼達は私なんかの言う事は一切聞かないかでしょう、なんせ私は下級吸血鬼ですからね」
吸血鬼という種族はプライドの塊らしく自分よりしたの存在の言う事なんか聞くわけもないと、自分もそうだと赤影は言った。
確かに俺の召喚契約術に干渉してきた時もそういうことだったんだろうな。
「だが、俺が思うにあそこの奴らより全然赤影の方が強いと思うんだが?」
「それは...」
と言い淀む赤影、理由はわかっているが話したくないと言った様子だった。
「別に無理に言えとは言ってないからなんでよ良いんだが、それぞれの種族がバラバラに動かれても困るから、司令塔とまでは行かなくてもその種族のトップとしての立ち位置位は確立して置いて貰うと楽なんだ」
そう考えるともう少し幹部の立ち位置に来れるやつが欲しいな、これ以上配下が増えて行くと流石にこの人数では管理しきれなくなってしまう。
「とりあえず白斬と赤影はうちの幹部という事で頑張って貰うから覚悟しといてくれ」
「はいはい、わかったよ」
「はぁーい、マスター、頑張りまーす」
と腑抜けた返事が返ってくるあたり、そこそこ信用を得ることができたのかと関心する、特に赤影なんかはマスターと呼ぶ理由を聞けていないが特に深い理由がないのだろうと個人的に納得しておく。
そんな相談をしていると空から変な鳥が飛んできて特殊な魔法分を渡してきた。
「あぁ、四天王会議か四天王が新しくなったから会議を開いたのだろう」
とそんな解説を横聞きしながら書いてある文字を読む。
【堕黒もといヴェルナ君へ、君が新たな四天王になったから一旦他の四天王に挨拶をしてもらおうと思ってこの特殊ゲートを通り会議場所まで来てくれ、配下は1人だけなら連れてきて良いから好きにしなよ】
恐らく魔王からの手紙だろうな、四天王会議で挨拶か、新たな仲間が信頼に値するか確かめるためって事だろうな。
「1人配下を連れて行って良いらしいんだがどうするか」
正直白斬を連れていくのが無難だろう、他の四天王とも面識があるだろうから。だからこそそこでは白斬が邪魔になる可能性もある、二つに一つと言うわけだ。
「んじゃあ赤影に付いてきて貰おうかな」
と言ったら赤影は少し不機嫌そうに、「マスターが来いと言うならば付いて行くのが配下よ」と言って俺の影に潜ってしまった。
そして、少し時間が経ちこちらでのやることを終わらせていざ会議へ向かおう。
「それじゃ行ってくるよ白斬」
「あぁ、ムカつくやつは殴って良いからな」
なんて軽口が叩けるほどの仲の良さを確認したところで俺はゲートを開いて会議場所へ向かった。
ゲートを通った先には5つの椅子があった。
どこに座れば良いか模索していたところ、後ろから話しかけられた。
「好きなとこ座ってええで」
そんな風に言われたのだった。




