【4話】最後まで僕は葛藤していた。Yahoo!知恵袋やママスタコミュニティを読んでは、自分の方がおかしいのか?自問した。
■前書き(補足)
こんな投稿をしておいてなんですが……。
ここまで赤裸々に綴ったお恥ずかしいお話と、妻のみっとない姿を、やっぱり現実の交友関係(知り合い等)に知られたくないので、その防御策をしています。
紛れもない実話ではありますが、百パーセント隅々まで再現すると身バレしてしまいますので、下記の点はご了承下さい。
・設定を少しだけ微調整している。
・多少ぼやかしたりしている部分あり。
妻は現実世界では、旦那をよく立てて、周囲にも気配りの出きた良妻。で通っていますので。笑
「誰だ? それw」
が、しかし。話自体や、実際にあった出来事、大まかな家族構成、仕事の事、これらはこの「実話」の本筋と深く関係しているため、そのまま殆ど手を加えずに書いています。
今書いているこの話は、九十八%くらいは実話です。
二パーセントだけ、ぼやかしたり、身バレしないための微調整をしていますこと、ご了承下さい。
■前書き(補足)
事件の一週間前の”男”のルーティンはこうだ。
・週五日滞在。
・午後六時(またはお昼過ぎから)~深夜一時か二時まで居座る。
・占拠時間は八時間(長い時は十二時間)
・両親(ぼくと妻)が夜勤でいない深夜に、まだ居座っている事がある。
逆の立場で考えたり、出来ないのかな?
この男の子に仮に妹がいたとして、妹の彼氏が夕方~深夜までの自分のプライベートの時間を全てを邪魔されて、それが週五日、一か月も続いていたら、一体どんな気持ちになるんだろう?
◇
ハッキリと言っておきます。
『自分の家のように、くつろいでね』
これは”最低限の常識”を踏まえた上で『自分の家のように』『くつろいでね』と言う意味である。親しき仲にも礼儀あり? まぁ親しくすらしていないが。
『いつでも来ていいからね』
何時だろうと来ていい、という意味ではない。
これは最低限の常識がある人だけに許される言葉だ。相手方が遠慮するかもしれないから、という配慮があって出て来る言葉なのが……きっと分らないんだろうなァ。
◇
なぜ唐突に、こんなことを書いたのかと申しますと。
あまりに堂々としていて、他人の家でも全く気を使わないその態度を見ていると、もしかすると、ぼくの方が他人に対して要求が、強すぎるだけなんだろうか?
つまり厳しすぎるのか? と心配になってしまい、それっぽい言葉をチョイスして、ネットで検索をかけたんです。
すると『ママスタコミュニティ』というサイトに、ぼくと同様の質問をしている掲示板を見つけた。
それともう一つは、ヤフー知恵袋だ。
「挨拶は基本だよね」
なるほど、そこはぼくも同意だ。
「最低限、お邪魔します。くらいは言わなきゃ」
そこは盲点だった。
そうか、お邪魔しますを言って欲しい。と、そんな要求もしていいのか? ぼくもそれはあった方が嬉しい。知らない間に彼氏が家に来ていて、自分の家の中で気まずい空気にはなりたくない。
ぼくの年代では、小学生の時からそれは常識だった。今この時代でもそういう意見を持てる常識的な人を、ネットのコメントとはいえ見れたことは心強かった。
彼氏彼女どころか、いつも遊んでいる同性の”友達”の家にあがる時ですら「お邪魔します」は普通だったのに、今時は彼女の家で父親に会っても無視し、そのままリビング滞在OKが常識の範囲内なのか!? と悲しくなっていたところだ。
「家に来て挨拶すら出来ない奴は、そもそも家に上げない」
そうなのか!?
そういう考えを持っても良いってことだよね? うん、それは名案だ。
「挨拶できない子とは、正直付き合って欲しくないかな」
ふーむ……。
因みにその掲示板で言う「挨拶」とは、殆どの場合彼氏として「〇〇さんとお付き合いさせていただいています□□です」という堅苦しい方の挨拶ではなくて、文字通り「こんにちは」や「お邪魔します」などのことを指している。
ただ、ぼくとしては次のようなやり取りが、娘と彼氏の間にあったのかもしれない可能性も一応は考えていた。
彼氏「こんに……」
娘「いいから、いいから! そんなんいらんから、さっさと上がって」
彼氏「でも……」
そして娘が強引に手を引いて家に上がり、奥へと引っ張って行く。
うん。これは彼氏が可哀相だ。まさに板挟みだもの。
暫く閲覧していると、ぼくの疑問と全く同じ疑問を抱いてる人がいた。
その方は女性の方だ。(彼女側の立場です)
それに対し、こんなレスがついていた。
「彼女がそう言ったとしても、それでも挨拶するのが普通じゃないか?」というコメントだった。
確かに……。
ぼくも若い頃に付き合っていた彼女の家に遊びに行った際、同じことを言われたことがあった。
けれど、流石に気が引けてちゃんと挨拶をした。恐らくその当時、周りの男子も同じようにしていたと思う。
ただ「深夜まで居る」というワードは、ぼくが読んだ時点では見当たらなかった。
ましてや”両親不在の深夜”なんてワードは、かすりもしなかった。
ある日曜日の夜。
この日も次女の彼氏は、午後二時頃に、バイクに乗ってやって来た。
その日、ばくは夜勤の仕事が入っていた。
ぼくは昼&夜に仕事があるため、帰ってきたら寝るだけ。なのでお風呂は家を出る前のタイミングに入っている。
この部分でも、ぼくはかなりなストレスだった。
いつ”彼氏様”が、トイレを使用するため洗面所まで入って来るか分らない。
一か月半もの間、ずっと無視され続けた彼氏様に、このぼくのもじゃもじゃを見せてやる義理などない! ないよね?
着替えを持って浴室に入り、お風呂を出る際に、そそくさ隠れるように着替える行為は、なんだかとても惨めだったよ、ほんと。
どうしてこうなっちゃったんだろう……。
ぼくは何も悪いことしてないのに。
なんだよ、この仕打ち。
どうしてこの家の住人であるぼくの方が、こんなに気を使い、肩身の狭い思いをしなくちゃならないんだよ……。
事件があった日も、ぼくも妻も夜勤だった。
この日は、ぼくの方が後に家を出た。
家を出る際に駐車場を見たら、まだ彼氏のバイクが停まっていた。
ここ最近はこういうことが何度かあった。
正直、毎回こんなことを思った。
「彼氏、泊っていくつもりなんじゃ?」
次女とぼくは十何年の付き合いだ。
娘と男(彼氏)に関しては恐らく数か月の関係だろう。確実に一年は付き合っていないし、彼氏の話題が家で上がり出したのも、二か月くらい前だったように記憶している。
端から悪く決めつけるのはいけないことだと思いつつも、そこはやはり全くの赤の他人だ。数か月程度の付き合いしかない。
なので、そんな他人様の人間性など、ぼくが知る由もないのだ。
もし泊って行った場合に「何かあるかも」という可能性も考えねばいけない。それが親というものだ。
冷たいようだが、最悪の場合もし何か事が起きたしとても、次女は自業自得ともいえるかもしれないが、長女や三女はとばっちりだ。もし何かあったらと思うと、気が気ではない。
付き合いが、まだ二、三ケ月程度の”彼氏様”に、一体どれだけの厚い信頼を寄せろと言うんだ?
だけど、驚くことに黙認しているのは”妻”だった。
なんて無責任なんだろう……。
夜勤明けて家についた時に、ぼくがどんな気持ちで駐車場を覗いているか。彼氏のバイクが無かった時に「泊ってないな!」と、どれだけホッとしたことか。
◇
ぼくはお昼の仕事と、副業で深夜も働いている。
睡眠時間は、通常夕方の四時間だ。
しかし次女の愛しの彼氏君は、そんなことお構いなしだ。きっと妻が何も言わずに深夜までいることを許しているので、世間の一般常識など忘れてしまい?(そもそも、そんな常識を知らないのか?)
昨日も、その前も、その前の前も、そして今日も。
もちろん明日も。
確実に……。
こ の 先 ず っ と だ ろ !
なぁ!?
”イライライライライランイラク!”
もう分かっていた。
誰も彼氏に言わない。
この先もずっと!
そのような流れを作ったのは、間違いなく妻なのだ。
うちの娘は全員、妻の圧倒的支持者。
妻が許可したことは、「この家のルール」
だから自信をもって「ママが良いって言ったもん」と、間違ったことでも、世の中の常識内のことだと錯覚してしまう。
一方ぼくは、かなり危険な状態に入っていた。
ここ二週間の睡眠時間は、平均すると二時間くらい。
体調はどんどん悪くなり、体はストレスと寝不足で既にボロボロ。イライラも限界に達していた。
そのことを妻に言っても知らん顔。
ぼくは怒りに燃えていた。
これを読んでいる方にお聞きしたい。
ぼくに何度も聞かされて、うんざりしていると思うが、いま一度、自分が同じ立場になったつもりで読んでください。
お願いいたします。
1、期間
一か月もの間、我が家のリビングを占領さてしまう。
2、時間
重要性の高いリビングに、八時間(時に十二時間)居座っている。
3、頻度
週に五日。体感的にはほぼ毎日、って感覚だよ。
4、味方の有無
娘は彼氏の味方。
妻は彼氏に夢中。咎めもしない。ぼくの不満は完全無視。
そして、事件が起こる。
因みになんだけど、
「100対0で、妻が悪い。ぼくに何の落ち度もなかった!」
とは、思っていません。
ぼくにも悪い所はあったんです。
ここは正直に書きます。
しかし。
事件が起こる前の段階では、別の話になります。
妻が悪かった部分が、かなりの比重であると、今でもぼくはそう思っています。
ぼくが悪かった部分は、怒りのラインを送ってしまったことです。
言葉が過ぎました。
それは大いに反省しているし、事実ぼくはそあと何度も妻に謝罪しています。
もちろん妻は、怒り心頭で「私、悪かったって、一切思ってませんから!」
一応こんな世の中ですので、注釈入れていきますが、妻に敬語で話せとか、そういう強要はぼくしていません。
機嫌が悪くなると、妻は敬語になります。
それだけの話なので、まぁ気にしないで。笑
次回、いよいよ。
事件が勃発します。
その一部始終をご覧いただいて、ご感想をいただけますと幸いです。
「旦那が100%悪い!」
そう言われる覚悟も出来ています。
「こんな事って本当にあるんだぁ……」
そんな珍事件を見るようにご覧になっていただいても構いません。
少なくともぼくは「これで? 警察来ちゃったりするもんなんだぁ……?」と心底驚きましたが、「そんなの当たり前だろー!」って思われる方も居られるかもしれませんね。