2:夜の体育館
20XX年
市内総合運動体育館
中体育館Aコート
深夜0時
「ダン。ダン。キュ。」
真夜中の体育館にバスケをする音が響き渡っている。
「またあいつらか。」
見回りのおじさんが体育館に近づいてくる。
ガチャ。
「おい。翔山。」
おじさんが呼ぶ。
「あっ!。おじさん。今日も来てくれたんだな。」
「ああ。」
「じゃあ、いつものように1on1をやろうよ。」
「じゃあちょと待っておけ。着替えてくるから。」
そいうとおじさんは体育館から出て行ってしまった。
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「よしやろうか。」
おじさんがもどって来た。
「じゃあ。今日は俺ボールからな。」
「いいぞ。」
それからは無言のまま1on1を始めた。
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「お前うまくなったな。翔山。」
「まあな。この前負けたときの反省を素直にして相当練習したからな。」
「ハハハハハ。いいぞこの調子でもっとうまいやつよりうまくなれよ。」
「おう!」
「じゃあ。今日はもう切り上げろ。もう2時半だからな。もうそろそろ帰らないと親にばれるんじゃないのか?」
翔山は時計に目をやる。
「ああ!やべー。もう帰らないと!」
「じゃあな。翔山。」
「ああ。じゃあな。」