表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【Web版】唯一無二の最強テイマー 〜国の全てのギルドで門前払いされたから、他国に行ってスローライフします〜  作者: 赤金武蔵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

53/184

VS魔族──⑥

   ◆



 場所は変わってバトルギルド、ギルドマスター室。

 魔族を消滅させた俺達は、喜びを分かち合うわけでもなく沈痛な面持ちで集まっていた。


 理由は勿論、さっきの魔族が残した言葉。


 七魔極とかいう、7人の魔王の側近。

 テイマーギルドの最高峰とバトルギルドの最高峰でも、そいつらには勝てない、か。


 そりゃ、言葉も空気も重くなるわ。


 そんな中、面倒くさそうに鼻をほじくっていたザニアさんが口を開いた。



「七魔極ねぇ。ホントにそんな奴いんのか?」

「わからんな……コハク、何かわからんか?」

「あ、はい。少々お待ちを」



 待機しているスフィアに目を向けると、小さく頷いた。



『あの魔族の言う通り、七魔極は存在します。当時の強さと皆さんの強さを比較すると……やり合えるのは《剣聖の加護》を発動したアシュア様、魔人化したトワ様くらいでしょうか』



 やっぱりいるんだなぁ……。

 しかもアシュアさんとトワさんの本気で、ようやくやり合える程度……。


 そのことを嘘偽りなく伝える。

 こんな所で嘘をついても仕方ないから。


 だけど案の定……場はもっと暗くなった。



「クソッ! 俺達じゃ足でまといってのか!」

「そうですっ、万端に準備をすれば……!」

「ロウン、コル。やめておけ」



 激昂するロウンさんとコルさん。

 それを、レオンさんが手を挙げて止めた。



「確かにあの時のアシュアとトワは、このメンバーの中では抜きん出た強さだった。認めるしかない」

「おやぁ〜? 私の方が上だと認めましたかぁ〜?」

「あ? 誰がいつそう言った」



 こんな時まで喧嘩するんじゃありません。



「とにかくだ。今日の魔族だって、コハクの使い魔が俺達を守ってくれなければ何人死んでいたかわからない。俺達は、早急に強くなる必要がある」



 レオンさんの言葉に、真っ先にコロネさんが頷いた。



「うむ。レオン殿の言う通りだ。ザニア、私に付き合え。特訓だ」

「パス」

「毛根を死滅させられるのとどっちがいい」

「ナチュラルに酷いこと言わないでよ。ったく、わーった、わかりましたー」



 アシュアさん達も、特訓について話し合っている。

 これ、俺達もうかうかしてられないな。



「コハクさん、どこ行くんですかぁ〜?」

「あ、はい。俺も強くなろうかと」

「……これ以上強く、ですか?」

「まあ、皆さんの戦い方を見ていたら……じっとしていられません」



 そう、俺にはトワさんみたいな魔人化も。

 コロネさんみたいな魔融合も。

 ザニアさんみたいな魔変身もない。


 ただ、みんなの力に甘えているだけ。


 せっかく伝説の幻獣種(ファンタズマ)を使役してるんだ。

 みんなに甘えてるだけじゃなく……俺も、トワさん達みたいに戦いたい。



「なるほど〜。気を付けてくださいね〜。何かあったら、私の使役するミニ龍種(ドラゴン)を使って連絡します〜」

「わかりました」



 この場にいる皆に軽く挨拶をし、バトルギルドを出るとフェンリルに乗って空を翔けた。



『コハク、どこに向かうの?』

「うん。せっかくフラガラッハを手に入れて《技能付与(エンチャント)》で剣技を使えても、俺自身は弱いままだ。だからまずは、剣神ライガと契約するために剣の里に向かう」



 ライガは、俺こそが魔王を討てる可能性があると言っていた。

 そして今日の戦い。

 みんながどれだけ強くても、魔王どころか七魔極にすら及ばないことがわかった。


 そして現状、俺の力はみんなに遠く及ばない。


 それならテイマーとしての実力も、俺自身の力も上げないと、到底魔王に勝つことはできない。


 魔王を倒すため……俺は強くなる。



「スフィア、剣の里はどこにあるの?」

『はい。剣の里はアレクスの街から更に東……未だ人類の到達していない絶海の孤島に存在します』

「わかった。フェン、いける?」

『もちろん! もちろん!』



 フェンリルの空を翔けるスピードがぐんと上がる。

 眼下に見える大地が大海に変わり、剣の里へ向かい進んで行った。






『因みにこのまま行くと丸1日かかります』

「それ先に言おうね」

まだ【評価】と【ブクマ】が済んでいないという方がいましたら、どうかお願いします!


下部の星マークで評価出来ますので!


☆☆☆☆☆→★★★★★


こうして頂くと泣いて喜びます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 結構、読んでて面白いです! どうか、これからも最後まで書き続けてください!!
[一言] 非常に面白い。 ブックマークをつけて更新待ち!
[一言] 誤字報告で書けなかったので書いときます タイトルがVS魔王になってます、VS魔族ですよね?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ