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under 500

萌えないゴミ

娘が最近、特に怪しい。


部屋でこそこそと、何かしている。


学校から帰ってきたら、自分の部屋に一直線。


夕食を食べ終わった後も、毎回すぐに、部屋に向かう。


気になったので、我慢できずに、娘に尋ねた。


「ずっと、部屋で何してるんだ?」


「内緒だよ」


「教えてよ」


「可愛くて萌えるものを作ってるの」


娘は満面の笑みで、ペロッと舌を出した。




今日もいつものように、早めに娘は家を出ていった。


僕は、出勤時間まで時間があるので、娘の部屋を物色することにした。


綺麗なピンク色で統一された部屋は、THE女の子といった感じ。


特に変わったもののないまま時は過ぎ、ふと目に入ったゴミ箱を何気なく覗いた。


すると、そこには僕の微妙な表情の写真が切り抜かれて貼られた、クリアファイルが捨てられていた。


僕の写真の横には、パパありがとう大好き、という脅迫文のように切り貼りされた文字もあった。


ずっと、誕生日プレゼントを作ってくれていたのだと、感動を覚えた。


しかし、昨日娘が言っていた、可愛くて萌えるものとは、かなりかけ離れているように思えた。

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