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小さなお悩みも相談してください

町の片隅に小さなお店がある

【迷ったら相談!小さなお悩みでもお聞きします】

そんな看板が目印のお店があったら悩まないで相談に行きましょう



「お悩み相談所?」

「そうそう!でもそのお店場所がわからないんだって

友達が悩みがあるから相談所の場所に行ったけど何もないんだって」

「なにそれ怪しいんだけど」


お昼時間の時に学食で友人と話していた

お昼ご飯を食べ終えてコンビニで買ったおやつを食べながら話を聞いている

面倒臭い事になりそうだなぁっと思っていると


「ねぇ行ってみない?」


案の定その言葉が出る


「パスパス

興味がないし面倒だもん」

「うん、その答えは分かってた」


その話はそこで終わる時間を見ると授業が始まる20分前だ


「そろそろ行かないとヤバいね」


通っている学校では5分前行動を厳守しており授業の5分前に来なければ遅刻扱い

そのお陰で時間に遅れがちだった性格が改善されたので感謝している

ご飯を食べてお腹いっぱいになり先生の子守唄に打ち勝ち放課後を迎える

友人は部活に行き帰宅部である自分は家路に帰る


「はぁ〜眠たい」


バイトも部活もしていないので家に帰ってネットサーフィンするぐらいしかない

そんな帰り道の中脇道が目に入る


「今日は道変えようかな」


スッと入った道は少し古い街並みを残す道だ

地元なのでどの道に出ても家には帰り着く


「でもこんな道あったっけ?」


空は明るいのに何やら鬱蒼としている

頭の中で帰ろうかなぁっと思っていた矢先道の先に小さな店が見えた

小さいけど清潔感がある表には看板が立っていた


【迷ったら相談!小さなお悩みでもお聞きします】


黒板に綺麗な字でそう書いてあった

しかし何も相談事がないのでそのまま帰ろうとすると


「寄って行かれませんか?」


後ろから声がしてビックリして振り替えるとスーツを着た青年が立っていた

何か買い出しに行っていたのだろう手には買い物袋がぶら下がっていた


「驚かせてしまったかな?

申し訳ない。いつも背後には立つなと言われているんだが久しぶりのお客さんで気分が高まってしまった」


そう言うと青年はグイグイと店内に押してくる


「あ、あの私お客さんじゃありません!」

「初回無料サービスしていますから

取り合えず寄っててください」


あれよと言う間に店内に入れられてテーブルに座りコーヒーが出た

向かいの椅子に青年が座った


「さて、あなたのお名前は?」

「篠崎リエ」

「篠崎さんですね

私の名前は赤桐清十郎と言います」

「はぁ」

「お悩みはありますか?」

「そうですね。この店に今いる事がお悩みです」

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