プロローグ
「ようこそフィラストへ 勇者様」
「「「は?」」」
どうしてこうなった...
学校、それは一部を除いてほとんどの生徒が嫌いな所だろう。
それは久遠優にとっても同じであった。
優は学校が始まるチャイムの1,2分前に登校し、眠たい目を擦りながら教室に入った。
別に夜な夜なゲームやアニメを見ていたわけではなく12時頃には寝るようにしている。ただ眠たいのはそういう体質なのだ。
教室に入ると「おはよう!優君 今日も眠たそうだね」と一人の女子生徒に声をかけられた。
優が学校が嫌いな原因である。その女子生徒とはこの学校で三大天使などと呼ばれている生徒の一人である。もちろん美少女だからである。
名前を月城天舞音という。黒髪でザ.大和なでしこみたいな美少女だ。誰にでも優しく、成績優秀で先生からも頼られる、完璧な生徒だ。
勘違いされないように言っておくが、優はイケメンでもないし成績優秀でもない。凡人だ。全てにおいて平均より少し上を取るくらいだ。
そんな優が天舞音と仲良くすることを、気に入らない大多数の男子生徒がヤクザのような視線を向ける。
また女子生徒も天舞音と「なに親しく話してるのよ!」という感じで睨んでいる。
「お、おはよう」と優は消え入るような声で返事を返す
するとそこで女子生徒が近づいてきた
「おはよう 天舞音。それと久遠君」
彼女は天舞音の親友で三大天使の一人の 皇 綾香だ。
綾香は、言うまでもないが美少女で皇一族の跡継ぎだ。
皇一族とは日本で一番大きいと言ってもいいほどの大企業である。
するとそこに遅れて
「おはよう天舞音、綾香」
「天舞音なにを話しているんだい?あぁ君か...」
「久遠、お前なに天舞音と話してんの?」
三人は天舞音や綾香といつも一緒にいる男子生徒だ。
最初に爽やかに挨拶した生徒は神代翔輝。翔輝は容姿が整っていて、成績優秀、さらに運動まで出来るという怖いくらい完璧だ。
ただ、残念なところがあり、それは思い込みが激しいところだ。天舞音の事を少なからず思っている。
次に話し掛けているのは西園寺英斗。いかにも頭の良さそうな名前だ。実質、本当に頭が良くて全国トップレベルらしい。
彼はクール系のイケメンである。
英斗は天舞音の事が好きである。
最後の言い方のキツイのは東郷龍二。少しケンカっぱやく、ヤンキーみたいな見た目であるが、おれおれ系のイケメンである。
背が高く目付きが鋭いため、さらに厳つく見える。
彼ら三人は基本的に優の事を嫌っているため当たりが強い。
そんな様子に優は心底うんざりしている。
いつものようにこっそりと逃げようとしたとき...
突然、床にとても綺麗で神秘的な光輝く紋章の円が現れた。
その魔方陣のようなものはだんだんと光が強くなっていき一瞬赤く光輝いた、その瞬間優は記憶がだんだんと遠くなっていき
最後に見たのは倒れこんでゆくクラスメイトの姿だった...
初投稿です。
誤字やおかしな文章があると思いますがご容赦下さいm(_ _)m