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12林のダンジョン7

 視点変更を連続で変えてみる書き方をやってみました!


 読みにくかったらすみません……。


「行ったぞ!」


「はい!」


「アル! 後ろ!」


「グルォウ!」


 ただレベルを上げるというのも面白くないので、魔法を禁止にして連携の練習をしている所だ。


 今日で丁度2週間くらいだろうか、正確な日にちは太陽が見えないので分からない。


 兎に角俺達はレベル上げは勿論だが、それ以外の技術や魔法のレパートリーを増やす事を目的にしている。


 それで今日は魔法禁止の日だ。


 魔法を使わず、剣だけで岩を切り裂く事はなかなか疲れるのだ。

 剣速が遅ければ刃を傷めるし、剣筋が狂っても刃を傷める。剣を労りながら闘うのも疲れる。


 筋力が強くなり過ぎて、武器が付いて来れていないのだ。


「クロ! 回り込んで!」


「グルォウ」


 クロの神速で背後に回り込み、ゴーレムの注意を逸らす。


「はぁっ!」


 クロに意識を取られたゴーレム達を、背後から一気に距離を詰めて斬り伏せて行く。


「デュオだ!」


 デュオ、2人組みだ。他にもトリオとカルテットこれは4人組みだ。今の所はこのパターンで決めてある。


「了解!」


「了解です!」



 デュオって確か2人組みでしたよね?

 今はエリーとバディだから、エリーと組めばいいはずです!


 基本的にアルさんが居ない時は私が連携など、参謀役を任される事になりました。

 なんでも1番経験があるから、だそうです。


「エリー! 私が撹乱します! 背後からお願いします!」


「分かったわ!」


 ゴーレムは動きが遅いので、囲まれる事さえ無ければ大丈夫です。

 私は囲まれないように、5体いるゴーレム達の足元を縫うように駆け抜けます。


「やぁっ」


 勿論、自分だけでも攻撃できる時は脆い関節を中心に剣を打ち込んでいきます。


 スキルのお陰か、筋力も高くなったみたいで、関節なら脆くて岩の体にだって剣が通ります。と言ってもアルさんの様に斬り伏せる事はまだできないので、突きで攻めていきます。


 油断をすると剣が折れてしまいそうで怖いです。


 ゴーレムの注意を完全に引き付けたところで……


「エリーさん今です!」


 ウィンドランを掛けたエリーさんが全速力で膝の関節を潰して回ります。

 それをゴーレムが許してしまうのは、派手に動き回った私に注意が向いているからです。



 コアが注意を引き付けてくれたお陰で、私に完全に背後を向けるゴーレム達に、ウィンドランの全速力で、膝の関節に剣を突き立てていく。


 次々にバランスを崩していくゴーレム。


「コア!」


 ゴーレムには弱点がある。

 初めは気が付かなかったけど、首の後ろ、うなじの所に核があり、そこを潰せば……


〝がらがらがら〟


 ご覧のとうり。

 人の形を成したゴーレムがその形を崩していく。


 コアの急所突きは次々にゴーレム達の息の根を止めていく。


 正直無限に再生なんてされたら、倒した実感がなくて面白くない。


「新手です!」


 そう、無限再生だけじゃなく、ゴーレム達は無限生成される。


 一定数を下回ると新たなゴーレムが生成されるみたいで、補充され続ける。


 一応倒した感じはするから達成感があって思ったより楽しい。


 もう何日目かな? 自分でも段々と連携が上手くなっていく分かるから成長した実感が湧く。


「次いくよ!」


「待って! 一度休憩しよう!」


「了解です!」


「了解!」


「切り抜ける! 全力で前の部屋に戻る!」



 アルさんが「全力」と言った時は魔法の使用も許された時です。


 私は基本的に魔法は使いませんからあまり意味はない。


 ……と言うのは数日前までです!


「パワー、スピード、マジックエンチャントです!」


 【無属性魔法】自身や仲間のステータスを底上げする事ができる魔法です。効果は魔力に依存するらしいです。

 勿論、今ので全員のステータスを上げてました。


「ファイアソード!」


 あれはエリーの技で、超高温の炎を刃に纏わせて斬る事で岩を脆くします。


 脆くなったゴーレムの身体は簡単に斬り伏せられてしまいます。


「グルォウ!」


 クロちゃんも大分戦い方が上手くなりました。

 今も私達が倒し損ねたゴーレムを進路の邪魔になる個体だけ、闇を纏わせた前足で地面に沈めていってくれています。


「今だ! いくぞ!」


 粗方、進路を塞ぐゴーレム達は再生中か再生不能で地面に突っ伏しています。


「はいです!」


「グルォウ!」


 私達は一目散に横穴へ走り抜けます。



「ふぅ、今日も頑張ったね」


「疲れたよぉ」


「お腹が空きました」


「グルォウ!」


「よし、ご飯にしようか!」


 どれだけ買い漁ったか覚えてないが、1ヵ月以上分はあったはずの食料が尽き掛けている。


 干し肉や水をアイテムボックスから出しながら話す。


「明日辺り、先に進もうと思う」


 相手がゴーレムでなければ食べられる部分も有るだろう。幾ら何でも岩は食べられない。


「分かった!」


「はいです」


 現在地がダンジョン全体で、どの位置なのか分かればいいが……

 まだ半分なのか、もう終盤なのか。


 一ヵ月近く潜ってまだ序盤だなんて言われたら流石にやる気が無くなる。


 実際、食料問題だけではない。当初の予定より遥かに強くなったので、次に進んでも問題ないだろうと言う事だ。


 ステータス的にはそんなに伸びてはいないが、スキルや技術、魔法に戦術。様々な面で強くなったのだ。


 エリーやコアも疲れていた様子で、食事を終えたら直ぐに眠ってしまった。

 此処を出たら美味しいものでも食べて回ろう。毎日干し肉や黒パンで正直辛い。

 エリーやコアも頑張ったしな。

 勿論、クロにだって美味しい肉を用意してやるつもりだ。前世ならA5ランク並のね。


「お願い……です……皆んなを……」


「どうした?」


「……」


 どうやらコアの独り言だった様だ。

 夢でも見ているのだろうか。


 ……あれ、泣いてる? コアは涙を流していた。

 悲しい夢でも見ているのだろうか。とは言え起こす程でもないだろう。このまま寝かせておこう。


 この部屋にはかれこれ半月近く住んでいる。その過程で、魔物は出ない事が分かっている。その為見張りは必要ない。


 俺だって今日は疲れた。


 先程から抑えていた眠気を横になりながら自由にしてやる。睡魔が押し寄せてくる。

 そして俺は段々と意識を手放した。



 目を覚ますと珍しく両サイドにエリーとコアが居なかった。


「おはよう! アル!」


「おはようございますです!」


 どんな夢を見ていたか知らないが、どうやら問題はなさそうだ。


「おはよう」


「グルォウ!」


 そのまま俺達は軽い朝食をとって、いつも通りゴーレムの間へ入る。


「よし、準備はいいな?」


「うん! いつも通りだよね?」


「そうです、いつもの帰り道の逆です」


「グルォウ!」


 全力でゴーレム達を無視して、既に確認済みの、次へ進む為の横穴へ駆け抜けていく作戦だ。

 皆んなには分かりやすくいつも通り「全力」で駆け抜けると伝えてある。


「……一閃!!」


 横に長く、射程距離も長い斬撃を飛ばす。

 流石に伸ばした分切り裂く事まではできないが、足元に使えば……


〝ドシーンッ〟

〝ガラララッ〟


 ご覧のとうり、転ばせる事くらいならできる。


「行けるとこまで、走れ〜!!」


 暫く走ると起き上がり始めるゴーレムが現れる。


 直ぐ横から詠唱の声が聞こえる。


「グラビティグラウンド!」


 重力系の範囲魔法。闇魔法だ。

 只でさえ重いゴーレムは、立位なら兎も角、起き上がる途中では体勢も悪く、そのまま地面に突っ伏す形になる。


「いいぞ!」


 あと少し。もう横穴は目の前だ。


 既に全力を出した俺達の前に、ゴーレム達になさ過ぎは無い。


「やりました! 横穴に入りましたよ!」


「よし、全員無事だな?」


「うん!」


「グルォウ!」


「ここから先は未開発だ。何が出るか分からない。十分に注意して行くぞ」


「了解!」


「了解です!」


「グァウ!」


 俺達は慎重に歩を進める。


 すると、次も大部屋らしく、次第に道が広がっていく。


「よくここまで来たな。待っていたぞ……」


「お前は!!」


「落ち着けエリー!」


「落ち着いて下さい!」


「グルルルル」


 俺達の目の前に現れたのは、デーモン・キングだった……


「デーモン・キング。探したぞ」


「心外だな。今や俺はデーモン・エンペラーと成った!」


「デーモン・エンペラーですか!? 正真正銘のSSランクです……今の私達でも油断をすれば……」


「なんだその言い方は。まるで今の俺よりも強いみたいな言い方だな?」


「王だか皇帝だか知らないが、今の俺達は、強いぜ?」


「正してやろう。その勘違いを!!」


 デーモン・エンペラーが紫のオーラを身体に纏わせ始める。


 あれに触るのは良くない気がする。闇属性の何かだろうか。


「まて、デーモン・エンペラー」


「なんだ、オルトよ」


「オルト…………オルト?」


「オルトさん!?」


 沈黙を保っていたエリーも流石に驚きを隠せない様だ。


「だ、誰ですか?」


 誰かだって?

 シーネ村で1番の権力者。

 駐屯所の所長。アドルフの上司。そんな奴がなぜ……あの時、村が消された時死んだんじゃないのか!?


「村長みたいな奴だよ」


「生きて、生きてたんですね!?」


「バカ! 状況を考えろ!」


「村長……もしかして、アルさん達の村を襲わせたのは……」


「ふふふふ、はははは! よく、生きていたな? 殺し損ねたと思ったら、自ら殺されにやって来るなんてなぁ」


 高笑いをしながらデーモン・エンペラーの後ろにある横穴から姿を現わす1人の男。


「どういう事!? 意味わかんないよ!」


 その姿が顕になる。


「間違いない、オルトさんだよ!」


  正直、俺は会った事がないから実感はない。


 落ち着け、パニックになるな。


「最弱のアルディ、そしてフェンリルのクロ。おまけに勇者のエリーナ、貴様らを始末する為、村ごと消した。ただそれだけの事だよ。失敗してしまったけどねぇ!!」


 何故クロがフェンリルだということを知っている。

 俺やエリーの事は噂で知っているだろう。だが、クロの事だけは俺しか知らないはず。


 何故俺達を消す必要があるんだ。エリーなら勇者だから、なにか理由があるかも知れない。それと、仮にクロの正体を知ることができたとして、その脅威を潰す為に殺そうとした。これも分かる。


 アイツは自分で言った。最弱のアルディ。

 俺まで消す理由は……


「まだ、分からないと言う顔をしているな」


 まさか……


 まさか、オルトは……転生者!?


 流れ的に分かると思いますが、次回は色々と謎が明らかになっていきます!

 お楽しみ!!

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