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1いざダンジョンへ

 第2章に入らせて頂きました。


 これからも応援よろしくお願いします!


 遂にダンジョンを見つける事が出来た俺達は一度ネット市へ帰る事にした。


「魔核は取らないです?」


「魔核?」


「魔核は魔物の核みたいなものです! コボルトなら心臓のあたりに……ある、です!」


 コアがそう言って魔核をコボルト・キングから取り出す。


「これが魔核?」


 魔核と呼ばれるそれは拳サイズの赤黒い石だった。


「純度が上がれば上がるほど綺麗な赤なんです!」


 そしてコボルト・エンペラーの魔核を取り出して見せてくれた。


 うん、キングの奴より綺麗な赤だ。大きさは同じかな?


「魔物はこの魔核が核になっているです。体内に魔素が溜まって結晶化すると魔核ができて、それが元で魔物は魔物になるですよ?」


「全然知らなかった」


「何も知らないで冒険者になったんですか?」


「だって……ねぇ?」


 エリーも言うように俺達は情報集めの為とただ纏まったお金が欲しかっただけだ。

 そんなこと調べて無かったからな……


「良いですか? 魔物は2種類の方法で生まれるんです。1つ目はさっき言ったみたいに体内に溜まった魔素から結晶でできて核になります。動物やら植物などから魔物が出来上がり〜って感じです」


 成る程、元は動物なのか?

 コボルトとかは犬なのか?


「あぁ、1つ目の魔物が交配してできる魔物も居ます。ゴブリンとかオークと呼ばれる魔物はそうです。発生機序は分かりません。けど何かから変化してゴブリンや、オークになると聞いたことはありませんからね〜。あ、でも核はあるみたいです」


「魔物って言っても色んなのがいるんだな?」


「そうですよ? で、2つ目が問題です。ダンジョンから作られる魔物です。これはですね〜」


 長くなりそうだったのでこちらで纏める。


 ダンジョンとは魔脈に偶々魔力の触媒である魔晶石の大きなものができて、溜まりに溜まった魔素が溢れ出した結果。

 突然変異で意思を持った魔晶石が生まれて、自衛の為にダンジョンを作るのだとか。


 この時点でわからない単語が沢山あった魔脈? 魔素? 魔晶石?


 それぞれ

【魔素】大気に浮いている。これのおかげで俺達も魔力回復したりするようだ。

【魔脈】魔素の大きな流れ。

【魔晶石】魔素の溜まりやすい石。高価とされ、魔道具などに使われたりする。

【魔核】魔物の核でこれも魔道具などになる。魔晶石よりかなり劣るらしい。

 それでも一般の人にとっては使える事には変わりないので、需要が高く基本持ち帰るのが主流らしい。


 石が意思をもつのか。


 その意思を持った魔晶石が、ダンジョンを作るだけでなく魔物も産むのだ。自らの魔力を与えて。

 勿論自衛の為に。


 ついでに今回のコボルト大量発生もこの原理で、ダンジョンができてから時間が経ち過ぎて魔物が溢れ出てきたのだろうと言った。


 魔晶石自体はなかなか見つからないものらしい、基本地中の魔素が押し固められて作られる。

 一応、空中でも同じ事が起こったりもするようだ。


 ダンジョン産の魔物の方が基本は強く、特殊なものが多いらしい。

 魔王とか産んじゃうんだろうか。と冗談を言うと何百年か前には本当に魔王が生まれたらしく、かなりの数の冒険者の命をかけて倒したらしい。


「じゃあ魔石を持って行かないと、ギルドでは倒したことにならないのか?」


「それはステータスプレートを読み取る事で分かりますから、必ずしもそうではないですよ! 唯、魔核を取ってきてほしいと言う依頼もありますからそれは気を付けてください」


 と言う事らしい。


「こんなに持ちきれないよ〜」


 腕いっぱいに魔核を抱えるエリー。


「ふっふっふです」


「な、なに?」


「こんな時私は便利なのですよ?」


「何か策でもあるのか?」


「はい! ……アイテムボックス! ですぅ」


 空中に時空の裂け目ができ、そこに手を突っ込むコア。


 其処からは大きな布袋が出てくる。


「これは私の旅荷物です! ってそんなことはどうでもよくて、こうしてアイテムボックスと言うのは異空間に物を仕舞っておく事ができるのです」


 これは便利だ。


「でも弱点があります。魔力の消費量がハンパないんです」


 要はアイテムボックスのスキルはコアが発動するから出し入れは俺達がして欲しい。

 言外にそう言っているのだ。


「出し入れする者から魔力を消費するのか?」


「そうです」


「なかなか便利だね」


「1パーティに1人アイテムボックス持ちは必要ですよ! この子もいつでもどこでも、お肉食べ放題ですよ?」


「グルォウ!」


 クロも喜んでいるみたいだ。

 だがこの子では無い。


「クロだ」


「クロちゃんですか?」


「そうだ。俺はアルディ」


「アル様ですね?」


「ふんっアル〜まさかこの人をパーティーに入れるなんて、思ってないよね?」


「入るに決まってるじゃないですか」


「まぁ便利なんだしとりあえずはいいだろう? 裏切ったら俺が対処する」


「裏切りなんてしません!」


「まぁ、アルがそう言うなら……」


 あまり納得はいってないみたいだがなんとか許容はしてくれたみたいだ。


「とりあえずここらのコボルト達の魔核を粗方回収したら、一度ネット市に戻ろうか」


 そう言えば虎君が確か言ってたな。『またネット市に入る時には魔核か魔物の部位を』みたいな事。


 魔物から部位を剥ぐのも何なのでエンペラーの剣を2本アイテムボックスに入れておいた。


 当然、盛り上げた大地は元に戻した。


ーーーーーーーーー



 帰りもクロの背に乗って帰る。

 コアは怖がることなく大人しく乗っていた。


「おぉ! 君らか?Hランクの冒険者と言うのは!」


「え?はい! 私達はHランクの冒険者ですが」


「良かった、コボルト・キングを見て撤退してきたんだな?」


「いや、きっちり全部始末してきましたよ」


「なにいってやがる。ネット市の全冒険者が集まれるだけ集まったこの討伐隊ですら数日もしくは半月は掛かるレベルの話だぞ」


「本当ですよ?」


 アイテムボックスを開いたので中から魔核を出してやる。


「お、おう……え、え?ちょっ……」


 中からどんどんどんどん魔核が出てくる。

 その場に魔核が積み上がるたびに顔が青くなっていく。


「ほ、本当なのか?」


「た、たった3人と1匹で?」


「嘘だろ?」


 ドヨドヨと冒険者達が驚きを露わにする。


「いいえ、殆どこの3人で討伐してます」


「そ、そんな……」


「バカな」


 どうやらこの冒険者達はあの異常発生したコボルト・キングやエンペラー達を討伐しにきた者達の様だ。


 俺たちHランク冒険者を探すと言うのも目的の1つだったのかな?


「と、兎に角。私達は一応コボルト・キング達の死体を確認してくる」


「では私達はこのままネット市に帰還させてもらいます」


「分かった。気を付けてな」


「ありがとうございます」


 ネット市へ帰る途中にそんなやりとりを経て帰還する。



ーー



「あ、アルディ様! ご無事でしたか!」


「おー、虎君」


「皆さんが行かれた依頼がA級討伐依頼に変わった時知って心配してたのですが、要らぬ心配だった様ですね」


 虎君もかなり慕ってくれる様になったものだ。ここまでしてくれなくても良いのだけれど。


 因みにワニは俺の姿が見えると奥へすっ飛んでいった。

 なんか態度悪化してない? コアの方を見て居たのは気のせいだろう。


「心配掛けたみたいだね、ありがとう」


「いいえ!」


 虎君は俺たちのステータスを知っている為かそこまで心配には感じていなかったみたいだ。


 Aランクともなると油断は禁物ですので、まさかと言うこともあるかと……と言っていた。


 そう言えば、とコボルト・エンペラーの剣を渡したら、大銅貨89枚が返って来た。

 あの剣は一本銀貨1枚だったようだ。


 俺達の無事を祝ってもらいながら門を抜けて、その足でギルドへ向かった。


「皆さん! 無事でしたか!? よかったぁ」


「ご心配をお掛けしました。Aランク討伐依頼に変わったそうですね」


「もし、気が付かずに戦闘になったり、囲まれて手遅れになっていたらと思うと心配で心配で」


 よかった。尻尾を触った事をまだ怒ってたらどうしようかと思ってた。


「ええと、ステータスプレートを確認して貰えば良いんですよね?」


「へ?」


「あれ?依頼の確認にはステータスプレートで行うと聞いたのですが……」


「あ、あぁ! すみません。あれは全滅かもしくは一定数以上を討伐したら報酬が出るものでして、1匹では報酬は出せないのです」



 何か勘違いしているみたいだ。



「せめて討伐隊に参加していれば、倒した数だけ報酬の山分けを受けることもできたのですが……」


「いや、その」


「全部倒したんです」


「え?」


「本当にこの人達は全部倒したんですよ?」


「口で言っていても仕方ないでしょう? ステータスプレートを確認して貰えれば分かると思います」


「わ、分かりました」


 未だに半信半疑なのか戸惑いを隠せないままステータスプレートを回収していく。一応コアの物も渡しておいた。


「こちら様はパーティに含まれておりませんので……申し訳ございません」


 返された。


「大丈夫ですよ」


「お願いします」


「お手数掛けます」


 上からコア、エリー、俺の順で兎のお姉さんにお願いした。


 兎のお姉さんは中に引っ込んでいった。


「きっと驚きますよ? Hランクの冒険者がAランクの依頼を完璧にこなしてくるんですから。林の木々もほぼ無事、死傷者無し。ありえません」


「依頼料はどれくらい貰えるんだろうか?」


「さぁ、金貨1枚とかじゃないかな?」


「何をいってるんですか。大国の近くなら兎も角、ネット市からしたら街自体が壊滅し兼ねないレベルですよ? Aランクと言う依頼は。当然領内の全ての冒険者を派遣して、元締めの国への応援要請。規模が違います」


「色々知ってるんだな」


「もう4年もこの稼業をやってますからね」


 えへんと胸を張るコアだが、年は14だ。ステータスプレートで確認したので間違いない。

 俺達より2つ上だ。レベルは……

 百聞は一見にしかずと言うし、ステータスを見てもらおう。


【名前】コア

【種族】狐人

【年齢】14

【性別】女

【ステータス】レベル97

HP:2689

MP:1097

筋力:1280

敏捷:1692

魔力:646

耐性:896

運気:92

【スキル】

アイテムボックス……4

剣術初級……7

剣術中級……6

体術初級……8

体術中級……7

剛力……4

俊足……5

炎初級……2

土初級……4

光初級……4

【称号】

封印されし狐……???


 と言うものだった。

 中級は初級をマスターしていなくても得る事は出来るらしい。


【剛力】

 自ら発動するタイプ。魔力を消費して筋力を上昇させる。スキルレベル毎に効果の上昇。


【俊足】

 剛力の敏捷版。



「お、おまたへいたしまひた!」

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