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15冒険者の初仕事

 前回、今回少しギャグを入れすぎたかもしれません・・・


お気に召さない方も見えるかも知れませんが、執筆中の私が面白いので許してください。


 村を出てから北の林まで目視する限り徒歩だと5〜6時間程だろう。


「こんなに歩いてられない」


「え?ちょっと待っ


「クロ。覚醒!!」


 エリーには最後まで言わせない。


「ほら乗って?」


 人生最大のスマイルを送る。


「ごめんなさい」


 震える声で謝るエリー。


「大丈夫、この前より怖くないから」


「許して」


 泣き出すエリー。

 なんだか無理矢理悪い事してる人の様な気分だな。


「大丈夫今度は俺も乗るから!ね? クロ? 2人位大丈夫だよね?」


「グルァウ!」


「一緒に?」


 クロの体長は最大で3メートル程もある。

 2人どころか4.5人のれるんじゃないかと思う。4.5人乗ってる所を想像するとシュールだ。


「エリーが前で俺は後ろ。落ちない様にしっかり支えるから」


「そ、それなら・・・」


 一緒なら怖くないらしい。


 俺とエリーの話が纏まった事を察したクロが伏せの状態を作る。


 エリーを先に乗せ、後から自分も乗り後ろからエリーを包み込む様に抱え込む。片手でエリーもう片手でクロの背を掴む感じだ。


「ちゃんと支えててね?」


「任せて」



 クロは身体を起こして少し後傾姿勢をとった。

 次の瞬間。


 〝ギュン〟


 エリーの体がビクッとする。


 タタッタタッタタッ


「あれ?怖く、ない?」


「だろ?」


 以前は山道。林までは平地。

 乗り心地はまるで違うだろう。


ーー


 怖くないと分かってからのエリーはまるで子供の様にはしゃぐ。


「見て!あそこの川に鹿が居る!」


 鹿はクロに気がつくとそそくさと山の中へ隠れて行った。


「行っちゃったぁ」


「クロは大きいからね。普通は怖いと思うよ?」


 そうこうして居る間に林は目の前だ。


「もう着いちゃった。クロってば凄い!」


 そう言ってクロに抱きつく。


「グルォウ」


「よし、じゃあ林の中を探索しようか」


 直ぐに戦闘になる可能性もあるのでクロは覚醒状態のままにして置く。


「直ぐに魔物が見つかるかもしれない。コボルトと言っても油断はしないようにね?」


「うん!」


「グルォウ」


 林に入って直ぐにクロが反応する。


「グルルル」


「クロ、見つけたのかい?」


「グルォウ」


「本当に直ぐだったね」


 林に潜んでクロの見つめる方向を確認する。


 居る。


 コボルトって聞いてたから精々人サイズを想像していたけど・・・


 全体的に2メートル近い大きさだ。


「でかいな」


「ほ、本当にあれがコボルト? Gランクの魔物?」


 確かに冒険者成り立ての10〜12歳程度の冒険者が倒せる様には見えない。


「ちょっと待って!・・・ 奥に一際大きなのが居る」


 ここからでは遠くて正確な大きさがわからないけど周りのコボルトが2メートル弱と考えると、3メートル無いくらいだろうか?

 背中に大きな剣を背負っているようだ。


 他のコボルトは棍棒の様な物を武器とするようだ。木製かな?


 考えても仕方ない。本当は奴らが何をしているのか、ダンジョンに関係するのか、調べようかと思ったが・・・


 数が多すぎる。


 ここから見える限り200以上居るだろう・・・


 予想以上だ。


「これ、やれる?」


「難しいだろうね」


 実際死角も含めるとどれだけ居るかわからない。つまり強い弱いに関わらず“全滅”が難しいという事だ。


 どうやって全滅させるか・・・


 本当は三手に分かれて囲むように攻めようかと思ってたけどどうやら普通のコボルトでは無いみたいだし、危険かもしれない。実際はクロの分身を使うから10数箇所から攻めるつもりだった。


 因みにクロの分身は体調次第で変わってくるが6〜10体まで分身出来る。

 一体辺り3〜7割の力だ。

 増えるほど能力が下がり最大まで増やせば当然3割程度の力になる。


「そうだ、アースウォールでこの辺り一帯を囲んだらどうかな?」


「なるほど。良いかもしれない」


 エリーもアースウォールが使えるから思いついたんだろう。エリーだとこの林を囲めるほどの壁は作れないだろう。


 という事で、囲んで逃さないように各個撃破といきますか。


「一応、三手に分かれて行動するけど、相手は普通のコボルトじゃない気がするから十分気を付けてね。それとクロは分身三体までにして置いて」


「分かった!」


「グルォウ」


 分身を増やすと力が分散してしまう為三体までにして置いた。

 何を置いてもエリーとクロの安全が最優先だ。


「いいかい、少しでも勝てない、危ないと思ったら遠慮なく逃げるんだ。絶対に無理はしない事」


「うん!」


「グルォウ」


 よし。


「じゃあエリーはここ、俺が北西に1キロ、クロは東北へ1キロ。合図はアースウォールが発動したら直ぐ。いいね?」


 直ぐに俺とクロは移動を開始する。


ーー


 俺は到着してから1分ほど待つ。

 クロの足なら心配ないと思うが念のためだ。


「そろそろいいかな? アースウォール!」


 大地に手をつけ魔力を流す。


〝スドドド〟


 音ともに高さ3メートル程の壁を直径2キロ程度で円状に展開。

 これで全員が範囲内に入ったはずだ。


「さぁ、全滅開始!」




ーーーーーーーーー




 事務員の方の対応は正しく迅速でした。

 あの後直ぐにこの街中の冒険者にギルドへの集結を勧告し討伐体を結成しましたです。

 総勢3000人近くです。


 でも私はそれを待ちませんです。


 兎に角先に行ってしまった冒険者さんを止めるのです!


 全速力で走ります。

 先程言い寄ってきたワニさんはまだ伸びてます。が虎さんは私を見て怯えています。


「虎さん!今ここを誰か通りませんでしたか?」


「はい、さっき通って行きました」


「いつですか?」


「ほんの数十分前ですが・・・」


「ありがとう!」


 私は直ぐに門を飛び出します。


 あれ?北の林ですよね?居ません・・・けど?


 仕方ありません・・・北の林までダッシュしますです!!


ーー


 北の林まで1時間程度掛かりました。


 今の私は物凄く汗だくです。こんな姿あの人に見せられません。

 こんな私でもキレイだと行ってくれますですか?


「グルアアアア!」


「え?」


 私は驚きました。

 何匹かのコボルト・キングが鬼の形相で走ってくるのです。


 驚いたのは一瞬。


 直ぐに短剣を抜きます。

 コボルト・キングは邪魔な私を払い飛ばすかのように棍棒をなぎ払います。

 私はそれを屈んで躱し、上へ飛び上がりコボルトの喉を掻き切りました。


「ガウンッ!」


 攻撃を終えた私は喉を切ったコボルト・キングの胸を蹴り空中へ飛んだ所へ他のコボルト・キングが棍棒を振り下ろしてきます。


 尻尾を使って振り下ろされた棍棒を横から叩きつつ身を躱します。


 着地と同時に棍棒を振り下ろしてきたコボルト・キングの足の間をすり抜けて両足のアキレス腱を切断。


 敵わないと思ったのか一匹が逃げ出します。


「逃がしません!」


 逃げたコボルト・キングを追って、アキレス腱を切断し、転んだところにトドメをさします。

 勿論、先程の両足の健を切ったコボルト・キングもトドメをさしました。


「ふう」


 一息ついて私はまた驚きました。


「うわわわわ」


 そこには視界に入りきらないほど横に広がった壁があったのです。

 高さは3メートル程でしょうか?


 私は壁の向こう側が気になったので壁伝いに跳んで壁の頂点に立ちます。


 そこで私は気を失いそうになる程驚きました。


 死体、死体、死体・・・


 壁の頂上から見えた景色が異常だったからです。

 一体、何百匹いるんですか?


 300? 400?

 ここから見えるだけでもそれくらいいるような気がします。




ーーーーーーーーー




 時は少し遡り・・・


「よっとっはっ」


 剣技スキルで覚えた衝破。

 剣を振った時の衝撃波を振った方向へ飛ばすものだ。


 冗談見たいにコボルト・キングが切断されていく。釜で斬られた雑草の様でシュールだ。


「ふっほったっ」


 なんだか飽きてきたな。

 一気に全滅できないかな。


 威力が高すぎたりするとエリーやクロにも被害が及ぶし・・・

 自然破壊はできるだけしたくない。


 俺はパラメータを開く。スキルが増えているかも知れないからだ。


 スキルの欄に剣術・体術・魔法各種の上級が揃って居たのでアクテベートする。


 色々試しながらコボルト・キングを切断していく。


 あ、そうだ闇魔法を使ってみよう。

 今までは使った事ないから丁度練習になる。よし、何か問題が起こるまで闇縛りで行こう。


 先ずはイメージが必要だな。

 とりあえずデーモン・キングの闇の球をイメージする。


 左手を出して1匹のコボルト・キングへ放つ。

 バッティングマシーンの放つボールの様に真っ直ぐな軌道で飛んでいく。


 そしてキレイにコボルト・キングに風穴をあける。


 おお、これは凄い。


 直ぐにパラメータを開いて闇初級をマスター。


 今度は球を鞭にしてみよう。


 足元から漆黒の蛸の足みたいなのが10本。

 スキルを得たおかげでイメージが楽だ。


 闇の足を振り回してコボルト・キングの群れを駆逐していく。

 よし、これをシャドーウィップと名付けよう。


 さらに闇魔法のスキル上級をマスターさせる。


 よく見る闇魔法って召喚とかできちゃうよね?俺が闇魔法を使わなかったのは根底にこの考えがあって、変なものが出てきたら対処できないと思ったからだ。

 でも今なら大丈夫!


「なんかでろ!」


 地面に魔法陣が浮き上がる。

 鎧騎士が地面から生えてきた。


「おおう、なんだ、こりゃ」


 鎧騎士は総勢20体。

 召喚されただけで動かない。


「あれ、もしかして命令待ち?」


 動かない。話さない。


「コボルトを殲滅しろ!」


 動かない。


「スクワット!」


〝ガシャン、ガシャン、ガシャン〟


「ぷっ」


 反則だ。20体の騎士が寸分の狂いなくスクワットをしている。


 命令には従うみたいなので、名前を確認する。


「パラメータ」


 そして思う。初めから使えばよかった。


 奴らはコボルト・キングと言うらしい。


「よし、スクワットやめ! コボルト・キングを殲滅せよ!」


〝ガッシャン、ガッシャン〟


 棍棒を受け止めたり腕を切り飛ばしたり、意外と強い。


ーー


 あらかた片付いた所で鎧騎士たちが吹き飛んだ。


「おっと」


 騎士たちは動かなくなってしまった。


「出たな3メートル級」


 パラメータによるとコボルト・エンペラーと言うらしい。


 騎士を一撃で倒す所からしてキングより相当強いらしい。


 キングは思ったより弱かったし、残りも僅かだ。後はエリーとクロに任せても大丈夫だろう。


「さぁコボルト・エンペラー。皇帝と呼ばれる力を見せてもらおうか!」

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