11本当の力2
この辺りで一度スキルの概要やステータスの基準などの設定を紹介しておきます。
途中でエリー視点入れてみました!
これから練習してそう言うのを入れていきたいと思いますのでお楽しみ下さい。
「良かったズルしてたわけじゃないんだ」
どうやらエリーは自分が反則して強くなったのではないかと心配していたようだ。
「ちゃんとエリーの力だよ」
全てポイントが割り振られないのは何故だろう。関係あるか分からないが、生物は本能的に身体能力や脳の処理能力などを抑えてるってのが前世で聞いたことがあるし、そう言った事なのだろか?もしそうなら寿命なんか変わってきたりするのかな。無闇やたらに人のステータスを弄るのは控えよう。
「正直このスキルはまだまだ謎が多いからもう少し待って欲しい」
「わかった」
「見張ってるから寝てて大丈夫だよ?俺が寝てる時は見ててくれたんだろ?」
そう、昨日昼過ぎ頃に寝たはずなのに今はもう明け方なのだ。単純に半日以上寝てた事になる。
「うん、寝れる時に寝ておくね」
「あぁ、おやすみ」
早速、パラメータを使って自分のステータスを開く。
昨日の戦闘の時は時間がなかった為に目に付くところだけスキルを上げたが・・・
あ、スキルが増えてる。
性質変化・剣術中級・体術中級・炎中級・水中級・風中級・土中級・雷中級
が増えていた。さっき不安に思ったばかりなのでとりあえずスキルを上げるのはやめておく。
当然取得しただけでレベル0だった。
性質変化だけ気になるな・・・
試して見たい衝動に駆られる。
ほぼ無意識に、無意味に性質変化の中身を想像しながらトントンと性質変化の欄を触ったら・・・
【性質変化】
各種初級をある程度マスター・魔力操作をマスターした場合に習得。
魔法そのものの性質を操る術を知る。スキルレベル毎に操る性質が高度なものとなる。
説明・・・見れたんかい!
大体、12年かかってやっと使い方分かるスキルってなんだよ!人神のやつ変なスキル渡しやがって、気が付かずに昨日死んでたらどうすんだよ。江戸時代の人間に説明書もなしにスマホ渡して使ってみろって言ってるようなもんだよ?
滅茶滅茶便利なスキルが故に、逆に腹がたつ。
他のスキルの説明も読んでいく。
【記憶】前世の記憶。
【パラメータ】各種パラメータの表示及び操作。
【習得】スキルの習得。
【ゴッドラック】運気上昇。ステータスなどの割り振りの一部を行える。
【魔力操作】魔力の直接操作技術。
【性質変化】魔法の性質を操る技術。
【テイム】自分より劣るものを従属させる。(従属された物はステータスに表示)
【危機感知】自身に危険が迫ったとき本能的に知らせる。
【剣術初級・中級】剣でのダメージがスキルレベル毎に増加MAXで3倍・剣技の習得率増加。また技を使用した際などの魔力量の効率が上がる。
【体術初級・中級】剣術スキルの体術版。
【各種魔法系初級・中級】剣術スキルの魔法版。
ざっとこんな感じだった。
もしかして!
各種ステータスの項目をタップしてみる。
【HP】体力、尽きると死亡する。
【MP】魔力量、尽きると魔法の使用が出来なくなる。
【筋力】筋力、戦闘に置いては概ね全ての物理ダメージの基準となる。
【敏捷】瞬発力、動体視力などの値。
【魔力】魔力、戦闘に置いては概ね全ての魔法ダメージの基準となる。
【耐性】各種状態異常・魔法などに対する抵抗力。
【運気】基本的に生まれ持った値で上昇はしない。ステータスの上昇率・スキルポイントの取得率・スキルポイント割り振り還元率など運気が高いほど上昇する。
ステータスの各種項目はこんな感じだった。運気ってドロップとかそんなんかと思ったけどどうやら違うようだ。それに運気によってスキルポイントの割り振り率が上がるって事は先程の懸念は無用だった様だ。
という事で各種スキルをマスターさせる。
それとステータスの各種項目にも▷が付いているが・・・これはゴッドラックのスキルらしい。
何度見てもつくづくふざけた名前だ。
【ステータス】の横に1404とあるので1404ポイントが自分で割り振れるという事だろう。
早速割り振っておこう。
HP:9423→10000
MP:13053
筋力:3250
敏捷:4007
魔力:4321
耐性:2870→2947
運気:250→1000
死にたくないのでとりあえずHPに多めに振る。ステータスの上昇率が上がるとの事だったので運気に割り振った後キリの悪い数を、これまた死にたくないので耐性に振っておく。
まあまこんなところか。
パラメータのおかげでかなりステータスやスキルのことが分かったな。
それこそ後の祭りだが最初から分かっていれば運気を上げながらレベルを1つずつ上げていけばもっと高いステータスを得られたかも知れないという事が後悔だ。
後分かった事と言えばクロはやっぱりテイムで従魔になった訳では無かったという事くらいかな?
さて、パラメータのスキルでやれる事はもう思いつかないのでエリーが寝ている間に特訓でもしよう。
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2日程でクロもだいぶ回復してほぼ普通に動ける様になった。回復系の魔法でも使えやしないかと色々試したがどうも上手く行かなかった。
ここ2日エリーたちが寝ている間に様々なことを試し、成果を得ている。後で2人を脅かしてやろう。
「うぉん!」
「良かったよクロ、かなり元気になったな!」
もう心配は無いよ。と言わんばかりに吠えた。
「そろそろ移動しよう?魔物が言っていたダンジョンもどこにあるか分からないし、アルなその格好も何とかしなきゃ。西南の方に少し行くとネット市って言うのがあるって聞いた事があるんだ!」
確かに聞いた事がある。駐屯所の兵士達が言ってたんだったかな。
「そうだね、調味料無しの肉を食べるのはそろそろやめにしよう。ダンジョンに入る前に装備なんかも整えられるし、流石にこの格好はね」
クロを助ける為に服を破った為になかなかに悲惨な格好だった。ズボンは両足破られて、前世の女の子が履く様な短パンへ仕上がっている。逆にオシャレな気もするんだが・・・左肩から先もない事だしかなり奇抜なファッションである事は間違いないけどね。こちらにこういうのは無いのだろう。
これで街を歩けと言われたら流石に恥ずかしいけどね。
「クロももう大丈夫か?」
「うぉ〜ん!」
遠吠えの様に心配ないと言っているのだろう。
「よし、じゃあ早速ネット市へ行ってみるか!」
それぞれ準備をして立ち上がる。
「初めての冒険だね」
「そうだな」
「うぁん!」
こうして俺達の初めての旅が始まったーー
なんだか終わってしまったみたいだな。寧ろ始まりです。
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私は今風になっている。
アルが左下で走っている。
もう一度言う。私は風になっている。
「いーーーーーやぁああああああああああああ」
タタッタタッタタッ
ギュンシュッシュッ
軽快な足音。けれど確かな質量がしっかりと大地を蹴る音。綺麗な緑達も今は私の敵。だってすれ違うたびに物凄い音で脅かすんだもん。偶に攻撃もしてくるんだよ?
「もうダメ!死んじゃう!死んじゃうから!助けて!」
「グァウ!!」
「よーし!クロ!そろそろ休憩しよう!」
やっと止まった。まだ揺れてるきがする。
ダメだクロから離れられない。
「クロ、封印」
見る間にクロは小さくなる。
私の足が地面に着く。
「大丈夫?エリー、髪の毛が、凄いけど」
「ほぇ?」
思わず変な声が出てしまった。
触ってみたらまるで何かの実験が失敗したみたいになっていた。
「ふふふ、あははは。ごめんごめん、なんだか面白くって」
未だにさっきの恐怖が抜けずに、放心状態の私。
何が面白いの・・・?
もうアルの前では『この道怖い』『歩けない』は禁止だ。絶対に。
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シーネ村からネット村へはなかなか険しい山道をくだっていかなければならない。
地面が湿っていて空気中にまで湿り気が移っている。岩には苔、上からは蔦が垂れ下がる。
神秘的な空間を楽しむのはそこそこに、流石に何時間も歩いてつまらなくなってきた。
「アル〜ま〜だ〜?」
「まだまだだよ。まだ1日しか経ってないじゃないか」
「もーむり〜歩けない。森から魔物とか襲ってきそうでなんだか怖いし、虫だって・・・」
今の所徒歩しか手段は無いので我慢してもらおう。
「仕方ないよ、我慢しな?」
「う〜」
「うぁん!」
とは言え確かに流石に気だるくなってきたな。
なにかやる事はないか・・・
あ、自分のスキルの説明が見れたのだから、人のも見れないだろうかとクロのスキルをタップしてみた。
【覚醒】本来の姿、力を引き寄せる。ステータスレベルに依存する。
【封印】犬レベルの大きさまで抑え、力もある程度抑える。
【不屈】肉体ごと消滅でもしない限り一度はHPが必ず1残る。
【分身】実体分身を出す事ができる。分身は本体の3〜7割のステータス。
省略。
まで分かり、後はどう使わせるかだった。
そこはさすが天才犬。『覚醒』と言うスキルがある。と教えたら一吠え。
『うぉ〜ん!』
見る間にクロが大きくなる。
高さは180ないくらいかな?体長は3メートルはあるだろうか。
ステータスは覚醒中は何故か全て???になっていた。
「うわぁ!ビックリしたぁ。またぁ今度はなにしたの?」
うん、流石の俺もちょっとびっくり。
「クロのスキルを教えてあげただけで元々クロの持ってるスキルの効果だよ・・・」
いいこと思いついた。
俺は悪戯を思い付いた子供の様に笑みを作った。
「エリー?疲れたかい?早くこの山道から抜けたく無いかい?そんな様なこと。言ったよね?」
「え?言った・・・けど?」
ここから数時間エリーは
地獄を見ることになったーーー




