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フィロソフィー

作者: みそおみ

人生上手くいかない時があったら、どうすればいいのだろうか。

自分自身が死にたいって願ったとき、その時こそが自分を見つめなおす機会となる。


いつかの努力が報われなかった時も、いつかの情熱が失せた時も、自暴自棄になって死にたいと願う、それは今の自分から逃げようとしているんだ。

逃げることは悪いことではない、けれどもそれが回り道になったとしても前に進む気持ちを無くしてはいけないんだ。いつしか前に進む気持ちが消失したとき、僕は歩き出すことに対して億劫になるだろう。

それは暗闇に佇む僕を肯定してくれるってことなんだ。暗闇の中では右に行っているのか左ろに行っているのかわからない。だからこそどこにも行かないなんて選択をする。でも、どこへ向かうのが正解かなんてない。


正しいとか、正しくないとか考えると埒が明かないから、僕は僕が信じた道を行くんだ。


いつだっただろうか、僕は人目を気にし始めた。そしていつしか人目を避けるようになったんだ。

中学生の頃、周囲の学生は僕をあざ笑った。僕は酷く傷つき、恐怖に怯えた。それからだろうか、僕は人と距離を置くようになった、いや、距離を置くことが僕の生きる道だと思ったんだ。

自分に何層も殻を付与し、どんどんと殻は厚くなる、殻の中には虚しさと悲しさが残っていて、物凄く暗かった。

殻を張ってからどの位経ったのかも覚えていないくらい経ったある時、僕は殻の中に閉じこもるのは間違いだったのかもしれないと思った。今が辛かったのかもしれないし、悔しかったのかもしれない。だからこそ暗闇に明かりを灯そうとした。そこが僕の人生の分岐点だった。

このことが正しいかなんて今でもわからないけど、それが正しいって信じているんだ。殻に閉じこもっていた僕がついに羽化をする。カブトムシだってサナギの時はひ弱でも、成虫となった今では強く変化するんだ。僕だってそのくらい強くなっていると信じている。


勝つことなんてない、負けることしかなかった人生に一矢報いる為に、僕は戦うことを決意した。

人生上手くいかない時があったら、何とかして前に進むことを僕は決意した。

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