ネーミング
自分が考えたキャラクターが活躍するための舞台として、世界観を設定する。
あるいは逆に、世界観を語るために必要なキャラクターを創り出す。
キャラクターと世界観は小説の両輪にして、共に欠くことのできない存在。
主眼をいずれかに傾けるかで、小説の趣も変わってくる。
キャラクターは、魅力的でなくてはならない。
善悪は問わない。下卑た野盗にも、魅力は必要。
読者の憎しみを買い、倒されることで爽快感を与える、とても重要な役割だ。
負の魅力というものが、憎まれ役には必要である。
しかし事前に考えると、意外と手こずるのがキャラ設定。
藤正治は、どちらかと言えば後からキャラを考えるクチである。
情けない主人公→女の子に叱られると、ぺこぺこ謝ってしまう。
→ちょっと勝ち気な少女が登場→でも根が優しくて、お人好し。
→少女の母親が登場。見掛けは穏やかだが、実はこちらの方が辛辣。
→結局、少女に追い立てられ、場面転換。
異世界で暮らし始めた主人公には、導き手となり保護する存在が必要。
→剣の師匠にして、冒険者筆頭が登場。
→スキルについて説明し、世界観を匂わせる。
ストーリーの展開にキャラが必要となり、キャラによってストーリーが動かされる。
そんな感じだろうか。
藤正治のキャラは機能的であり、必要性の産物である。
だから美醜や容姿に関心がなく、あまり詳しく描写してこなかった。
しかし以前、読者からキャラのイメージが掴みにくいという感想を頂いた。
反省すべきである。でも、キャラ設定というのは、とにかく難しい。
なんとか簡単に、キャラ設定できないものだろうか。
【キャラの名前】
まず、ここでつまづく。
男性キャラは、あまり悩まない。言い方は悪いが、適当である。
一旦名付けて後で修正することは、ほとんどない。
女性キャラは、あれこれ悩んでしまう。
響きやイメージを大事にして、何度も修正したりする。
最近では、小惑星から名前をもじったりしている。
書籍のネーミング辞典も購入したが、もっと手軽な手段はないだろうか。
あった。
「常緑の大樹」
TRPGに関する支援ツールを提供しているサイトだそうだ。
http://www.elerl.com/
そのコンテンツの一つに、『名前作成 / 人名作成』があった。素晴らしい。
http://www.elerl.com/elseeds/NameMaker/
冒険者や英雄でおなじみの、『二つ名作成 / 名声作成』まである。
http://www.elerl.com/elseeds/NicknameMaker/
他にも「NPCエンカウント」や「世帯エンカウント」など、興味深いコンテンツもあった。
もしやと思い、名前生成で検索したら、こんな記事があった。
「創作活動に使える、架空の人名を作成できるジェネレータサービス5選」
https://japan.cnet.com/article/35078455/
そこには、上記『名前作成 / 人名作成』以外のサイトも紹介されている。
「すごい名前生成器」
https://namegen.chobitool.com/
「欧羅巴人名録」
http://www.worldsys.org/europe/
「それっぽい名前ジェネレータ」
http://tinyangel.jog.client.jp/Name/NameGenerator.html
「ネーミング辞典」
http://naming-dic.com/
結構あるなあ。
自動的に生成された名前は、そのまま使えなくても構わない。
要はヒントとなり、そこからひねって自分独自の名前にすればいいのだ。
それにしても、凄いことである。
これからは、「こんなのがあったらいいな」と思ったら即、検索してみよう。
藤正治が悩む程度のことは、世間の誰かが既に解決済みな可能性が高いようである。
藤正治専用、効率の良い執筆術。
なんとなく光明が見えてきた気がする。