28、親友
ジュディカエルの葬儀が終わって間もなく。
ファーガスがロドリ王の元を訪れた。
デガンウィ砦の東の円塔の二階は、王の居室兼執務室となっている。
ローマ風の内装に整えられた部屋は、会議用の黒檀の長机や、手触りのいい赤いクッションのソファ、大理石から切り出した大きな執務机など、豪華で値段の張る物が揃っている。
晴れればデガンウィ一見晴しの良いこの部屋だが、夜の闇がかかっては窓のカーテンを閉めるほかない。
「我が友ジュディカエルの葬儀が終わったばかりだ。後には出来んのか?」
ロドリは疲れた声でファーガスに聞いた。
「できません。王よ。これは亡きジュディカエル殿の死にも関わることでございます」
対照的にファーガスは目を爛々と光らせ、憎しみを糧に執念を燃やしていた。
ロドリはファーガスから渡された資料に目を通し、顔を両手で覆った。
「おお、神よ、なんということだ……」
グウィネッズ王の嘆きは虚ろに木霊し、刻々と更けていく夜に消えていった。
**********
朝の祈りと朝食を終えたウーナは、グウィンに言われて自室のベットで待っていた。
デガンウィのウーナの家系が持つ別荘だ。生前ジュディカエルの持ち物だったとしたら、今は相続されてグウィンの物になっているのだろうか?
ウーナは気疲れがどっと溢れてきたような気がしてベットにゴロンと仰向けになった。
しかし、同時に何もしないでいると、いろいろなことが思い出されて落ち着いていられそうになかった。
こうしていると後ろ向きなことをぐるぐると考えそうなので、再び体を起こして窓から外でも眺めようかと考えた。
だが、ちょうどノックの音がドアから聞こえて、グウィンが入ってきた。
「お兄さま、朝食の時も思ったのですが、昨晩はよく眠れませんでしたか? 目の下にクマが出来てますよ」
ウーナの言葉に黙ったまま、グウィンはベットのウーナを見て突っ立っている。
「?……おかけになられては?」
「……そうだな」
グウィンはそばにある机とセットの椅子ではなく、ウーナのベットの隣に腰掛けた。
ウーナは兄が着ている黒のコートが昨日の葬儀でも来ていたものと一緒なことに気づいた。まだ着替えてもいないのかもしれない。
兄はいつももう少し人と距離をとって会話したがる人だと思っていたのだが、今日は若干フレンドリーな距離でウーナに接しているように感じた。
「ウーナ、あいつとはどうなんだ?」
「あいつ? どなたのことですか?」
グウィンは感情の読めない表情で前を見ている。
「この前この別邸に来た少年だ」
「ああ、ローナンのことですか? どうと言われても……」
プロポーズの時のローナンの顔がフラッシュバックした。
そして、次には仮面の暗殺者の冷たい魔力の波動も思い出す。
ローナンのことはどうしたらいのだろう。
ウーナは仮面の暗殺者のことを誰にも話せずにいた。
そんなウーナの表情をどう思ったのか、グウィンはウーナの顔に手を伸ばした。
「ウーナ、お前があいつのことをどう思ってるか教えて欲しい」
ウーナはグウィンが落ち込んでいるように見えた。
しかし同時に、どこか色っぽい雰囲気なようにも感じた。
「お兄さまがなぜそんなことを……兄と言っても過保護ではないですか?」
「いいから。教えてくれ」
グウィンはウーナの肩に顔を埋めてきた。
グウィンの質問の内容と、彼の今行っている行動でウーナは動揺した。
「ローナンのことは……別に……」
グウィンは少しだけ頭を上げて、ウーナの耳元で囁いた。
グウィンが手をウーナの太ももの上に置いたのに、少しビクッとした。
「好きじゃないんだな?」
「いえ……はい」
ウーナはこの状況に困惑しながら、小声で答えた。
ただ、本当のところローナンのことをどう思っているかウーナ自身にもよくわからなかった。
「なら」
グウィンは依然ウーナの耳元で囁き続ける。
だいたいお兄さまはどうしてしまったのだろう? こんな、ウーナに色仕掛けするような……。
「俺のことはどう思う?」
ウーナは心臓が飛び上がった気がした。
「な、何を仰ってるんです!?」
ウーナはグウィンを押しのけて立ち上がった。
「私たちは兄妹なんですよ! 許されることではありません!」
ドサッ!
ウーナが許されないと言った瞬間、グウィンにベットの上に押し倒されていた。
「許されることじゃない……? だったら俺は……俺はッ!」
ウーナは怖くなった。
兄の目の中に、男が持つ欲望を感じ取った。他にも動揺や愛情や狂気も見えた気がした。
グウィンがウーナに覆いかぶさり、手がウーナの胸や太ももを掴む。
「いや! いやッ!!」
ウーナはグウィンを思いっきり突き飛ばした。
グウィンがベットから落ちて床にへたり込む。
たったこれだけの時間で息が上がっていた。心臓はドンドンと胸骨の内側を叩いて暴れている。
「どうしたというのです!? おかしいです!!」
ウーナは動転しながら叫ぶと、急いで部屋を出た。
グウィンは突き飛ばされて、部屋の床に座り込んだまま何もできずにじっとしていた。
虚ろな目には何も映っていない。
バタンと音がしてウーナが別邸から飛び出して行った音が聞こえた。
のろのろと立ち上がり窓辺に近寄った。
最愛の妹の金髪が見える。
バカなことをしたと分かっていても止められなかった。
**********
グウィンはその午後も何もできずにじっとしていた。
デガンウィの別邸のグウィンに当てられた自室は、北側に位置する部屋だ。日の光があまり入ってこない。今は窓辺で椅子に凭れ掛かり、何時間も黄昏ている。
家政婦が気を使って色々問いかけてくるのにも、何も答えることなく黙っていた。
「入るぜ」
ノックもなしにガルバーンが入ってきた。
いつの間にかこの邸宅に入り込んでいたようだ。
もしかしたら、家政婦が気を利かせて親友のガルバーンを招き入れたのかもしれない。
「何の用だ」
ガルバーンが入ってきた時こそ彼を見遣ったが、再び窓の外に視線を戻して素気無く言った。
「久しぶりにお前と手合わせしたくなってな」
「そんな気分じゃない」
「まあ、そう言うなって」
ガルバーンは近づいてくると、グウィンの髪をグシャグシャにしてきた。
友人をうっとうしく思いながらも彼なりの気遣いを感じて仕方なく応えた。
「わかったわかった。やるよ」
「よ~し、向こうの林で待ってるぞ」
ガルバーンは窓の外を見ていった。
別邸の北の林はジュディカエルの私有地の扱いだったはず。
「いいだろう」
グウィンが私有地の林に入ると、ガルバーンは木の上の小鳥たちを見ていた。
鳥たちは番なのか、二羽でチュンチュンとじゃれ合っているように見えた。
畜生に兄妹などという概念はあるのだろうか。
「準備はいいか?」
ガルバーンが小鳥たちから視線を離さずいった。
「いつでも」
彼はふぅと息をつきながらこちらに向き直った。
彼の槍の穂先から布をシュルと取り払い、切っ先をグウィンの足元に向けるような下段に構えた。
グウィンも手に持つ鞘から剣を引き抜いた。
「24」
ガルバーンがだしぬけに言った。
「俺がコーンウォール戦で刈った敵の数だ。お前は?」
グウィンは眉根を寄せながら不満そうに答えた。
「18だ」
「俺の勝ちだな」
ガルバーンはグウィンを煽るように言った。
実際煽っているのだろう。
コーンウォールの戦闘で、中央で戦うのと右翼で戦うのでは勝手が違う。崩されてはいけない中央で堅実に戦ったのと、ウーナがボコボコ敵を叩き潰して穴だらけになった右翼では差が出て当然だ。
しかしそんなことを言い訳にしたのでは騎士の名折れなのだろう。
「これまでの戦績は覚えているだろう?」
グウィンは油断なくガルバーンを見ながら訊く。
「確か……俺の85戦40勝39敗6分だったか?」
ガルバーンはヘラヘラと嘘を吐いた。
「違う。『俺の』40勝39敗6分だ」
グウィンが訂正する。
「へッ、大して変わんねえな」
「俺が勝ち越してる」
「じゃあ今日でトントンってところか」
「いや」
グウィンが打ちかかった。
「差が開くだけだ」
先ほどの小鳥たちはもうどこかへ行ってしまっただろう。
騎士団の一番隊隊長と二番隊隊長がぶつかっているのだ。剣撃が打ち鳴らされるたびに木々が揺れ、ガンッ、ドンッ! と爆音が響く。
鳥たちどころかほとんどの動物が、この爆音で避難したに違いない。
ガルバーンはいつも通りの槍捌きでグウィンを攻め立てる。
長い柄の中ほどを持ってクルリと取り回しながら、穂先と石突きの両端でグウィンの守りの薄い場所を狙う。
剣は確かに使い手が上手ければ防御が堅い。
しかし、それでも体の中心から四分割した一つしか一度に守ることはできないと言われる。
槍のリーチの長さから先手を取り、手数の多さで攻め立てるのがガルバーンの常套手段だ。
グウィンは剣の基礎に忠実に小さな動きで守備することで抑えている。
ガルバーンはその動きが小さすぎると感じていた。
「口先だけか、グウィン? 今日は随分動きが鈍いじゃねえか!」
いつもならもっと前後のステップを多用して、槍の取り回しのミスを積極的に誘うところだ。
このままいけば主導権はガルバーンのまま、グウィンは反撃の機会を得られずジリ貧になるだけだ。
そうでなければ。
グウィンがガルバーンの足元を魔法で崩そうとしてきた。
ガルバーンはその干渉力が小さいことを感じて、踏みつけるように押さえつけた。
「今日は、効率重視なん、だッ!」
ガルバーンの攻撃を受けながら減らず口を叩く。
それでもガルバーンはグウィンの魔力に力がないことが分かっていた。
先ほどの足元を崩す魔法も、いつもなら簡単に押さえ込めるようなものではない。上手い時は一瞬で膝をつくことになるグウィンの得意技だ。
魔力の出力は、その者が持つ魂と信仰心で決まる。
ガルバーンは、精神的にぐらついてるから魔力に勢いがないのだろうと思えて仕方がなかった。
ガルバーンは大ぶりな一撃をグウィンに打ち込み、ガードさせると、そのまま後方に跳んで距離を取った。
「やっぱ、ウーナちゃんのことか?」
グウィンの肩がビクッと身じろぎした。
「さっきウーナちゃんに会ったよ。彼女も混乱してる様子だった……グウィン、お前なんかしたな?」
グウィンは思い悩んでいる様子で視線を下に彷徨わせた。
「悩んでることがあるなら、俺に話せよ」
グウィンは眉間に皺を寄せながら目を固く瞑ると、気持ちを固めたように目を開いた。
「お前に話すことなどない」
「グウィン……」
「だいたい、お前はもう気付いているんだろ?」
今度はガルバーンが黙る番だった。
グウィンは親友だ。長い時間を一緒に過ごしてきた。少し顔を見ていれば、考えることも分かろうというものだ。
「俺はもう迷わない」
グウィンの言葉それ自体はおかしくもないが、ガルバーンは危うい感情が背後に潜んでいることを感じた。
「いい加減目を覚ませ!」
ガルバーンの言葉を遮るように、グウィンは斬りかかってきた。
ギィンッ!
剣を受け流した瞬間ガルバーンは驚愕した。
その剣には、本物の殺意が乗っていた。
殺す気があると言うことだ。
「お前……!」
ガルバーンが剣を受けるたびに魔力の重さが上がっていくように感じた。
ガルバーンは、ようやくグウィンの想いの深さを理解する。
もうこの親友は本当に覚悟しているのだろう。
だが。
「キリストを捨てるのか!?」
宗教とは、生きる意味を保証するものなのだ。人に存在価値を示すものなのだ。
それを捨てるということは、自分の生きる意味を見失うことと同義。
普通、一度真剣に神に祈ったことのある者なら、そんなことはできないはずなのだ。
「黙れ!」
先ほどとは打って変わって一撃一撃が重くなったグウィンの攻撃を、下がりながらなんとか凌ぐ。
「兄妹でなんて、ありえねえだろ!?」
その言葉は、グウィンを一気に燃え上がらせた。
ガルバーンは親友の目の中にドス黒い憎悪の炎が逆巻いたのが見えた気がした。
グウィンの攻撃が止む。
「そんなにいけないことか?」
「……当然だろ」
「兄妹で愛し合うことはそんなにおかしなことか?」
「当たり前だ!」
グウィンの魔力が体から吹き出した。
「そうだな。その通りだ。許されざることだ」
ガルバーンはグウィンの魔力から、かつて感じたことのないような粘ついた重くのしかかるような圧力を感じた。
その魔力はグウィンの魔力ではなかった。
魔力の性質は普通変わらない。神に与えられた魂の性質が変わらないからだ。
それが変わるのは、信仰心が変わった時。
「その間に出来た子など、気持ちの悪い汚れた存在そのものだ!」
グウィンの激昂はガルバーンに向いていないようにも感じた。
「何を言ってる!?」
「うるさいッ!」
グウィンは今度こそ本当にラッシュをかけてきた。
グウィンの剣を受ける度、ガルバーンの槍は弾き飛ばされそうになった。
魔力から異常なものを感じる。
それは精神に、魂に異常をきたしているから。
下からの切り上げを受けた槍が跳ね上げられた。
グウィンの蹴りがガルバーンの胸を穿って吹き飛ばされる。
「ぐ、はッ!」
林の間を転がり、土を引っかきながら止まった。
見上げるとグウィンが剣を振りかぶっていた。
その目で本気で殺す気でいることがよく分かる。
「クソッ!」
ガルバーンは槍で振り下ろしを受け流しながらグウィンの背後に抜けて振り返る。
グウィンは獣のような動きで追いすがり、押し込むように剣を打ち付けてきた。
そこでガルバーンは気づく。
ガルバーンの背後に、空気の壁状の干渉領域があることを。
グウィンの表情が見えた。
いつもの澄ました雰囲気は完膚なきまでに消え去り、激情でひどく歪んだ顔があった。
ガルバーンは踏ん張るが、背後の干渉領域に少しだけ押し込まれた。
ジュウゥ!
ガルバーンの背中の服が燃えて、首の後ろが焼け焦げた。
壁状の干渉領域には、膨大な熱が閉じ込められていたのだ。
「ぐ、ああああああああああ!!」
ガルバーンは地面の干渉だけでも奪い取って、干渉領域に押し込まれる状況を脱しようとした。
ドスッ!
グウィンはガルバーンの足の甲に自分の剣を突き刺し、ガルバーンの槍を握りしめた。
グウィンの魔力がガルバーンの槍に流れ込んでくる。
騎士にとって自らの獲物は、剣であれ槍であれ、最も強い魔力の干渉領域なのだ。
それを乗っ取られることは騎士の恥もいいところ。
ガルバーンは後ろに押されないよう踏ん張りながら、槍に侵入してくるグウィンの魔力を締め出そうとする。
グウィンは剣でガルバーンの足をグリグリ抉った。
「ぐぅ、ウウッ!」
そしてそのまま剣を放った。
グウィンはその手でガルバーンの槍を掴み、両手から全力で干渉を奪い取ろうとしてくる。
ガルバーンは信じられなかった。
騎士が、自分の剣を投げたのだ。
それは騎士の誇りを捨てることと同じだ。ジュディカエルさんはそう何度も見習いだった頃のグウィンやガルバーンに言い聞かせた。騎士たる者いかなる時も剣を離してはいかんと。
もうガルバーンの首の後ろは焦げて黒くなっていた。背中や首の後ろ全体の焼ける痛みが精神を蝕む。
ズオオッ!
グウィンの魔力の勢いが増す。
そこでガルバーンが全力の魔力を槍に傾けた時、グウィンが抉られた足の甲を思いっきり踏みつけてガルバーンを後退させた。
「ぎゃあああああああああ!!!」
両頰まで熱で焼かれ、苦痛で槍の干渉は奪われた。
痛みで魔力の制御が緩んだ瞬間、グウィンの蹴りが腹に入って、灼熱の空気の壁の中を突き抜けた。
ドシャァと地面を滑って土が火傷の痕に擦り込まれる。
ボオオッ。
ガルバーンの衣服は燃え上がり、体全体が焼けて黒ずんだ。
「教えてやる。俺は」
グウィンは熱の干渉領域を解除して振り払うと、地獄の底から響くような声で言った。
「俺は近親相姦から生まれた子供だ。お前の言う通り、許されない行為から生まれ落ちた汚れた子供だ!」
ガルバーンの片目は熱でやられて白く濁って見える。
「それがなんだってーー」
ドシュッ。
ガルバーンは自分の胸に刺さった自分の槍を見て、もう一度顔を上げてグウィンの顔を信じられない表情で見た。
本気で俺を殺すのか。
見上げたグウィンの顔は冷酷で何もかもを失った希望のない顔に見えた。
彼の心は滅茶苦茶になっている。
激情が心を破壊し、それだけが行動の源になっている。
グウィンは翻ってガルバーンから離れていく。
その背中を見て、最後に伝えたかったことを、伝わらないと分かりながら念じた。
近親相姦から生まれた?
それがなんだってんだ。
それくらいでお前を蔑むほど、神様ってやつは小せえ器じゃねえよ。
真剣に祈るヤツを許してくれんのが神様ってもんだ。
どんな生まれ方だって、お前が自分を見限る理由にはならねえんだ。
全身の火傷の痛みと胸に刺さる槍の苦痛で、ガルバーンの頭の中は白く染まっていった。
グウィンは命尽きるその時まで、親友を思い続けていたのだ。
**********
「騎士団を集めろ!」
デガンウィの砦ではファーガスが騎士団に集合をかけていた。
「ファーガス議員。グウィン隊長、ガルバーン隊長ともに今は不在です」
騎士の一人が教えるとファーガスは顔を真っ赤にして逆上した。
「こんな時に何やっとるんだ! やはりジュディカエル殿の後釜など務まらんか!」
その言い草に少しムッとした騎士たちだったが、それを顔に出しても言葉にするものはさすがにいなかった。
「こんな時、とは一体何が起こったのです?」
先ほどの騎士が代わりに質問した。
「先の禁忌を使用したイカれた異教団体。アレをカムリに導き入れた輩がいたことが発覚した!」
ファーガスの喚くような大声に騎士たちはざわめいた。
「カムリに導き入れたのは、ベザイのドルナム! やり取りの記されて覚書が見つかった! 敵国マーシアとの密約があったのだ!」
騎士たちが信じられないものを見るようにその丸まった羊用紙を見る。
敵国との内通など、到底許されることではない。
「騎士団を集結させよ! これは王命だ! ベザイを引っ捕らえるのだ!」
ファーガスの怒れる叫びが砦を木霊する。
その木霊はデガンウィを、グウィネッズ王国を揺さぶることになると、騎士たちは強く感じていた。
次回、11月21日です。
ブクマ登録ありです(・w・)ノシ
次はとうとう第一編最終話です。
前回から引き続きグウィンの闇落ち回。
愉悦部な筆者はこれにニヤってするんですが、皆さんは普通に▂▅▇█▓▒░(’ω’)░▒▓█▇▅▂うわあああああああ
って感じですか?w
前回にも書きましたが一応、第一話に簡単なウェールズの地図載っけました。見てない人は見てみてもいいですね。