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Révolution  作者: 氷室柚香
1章 ひとつめの要求
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もう一つのはじまり

国会議事堂が爆発した。

それなのに俺は何故、ここに座ってその映像を見ているのか?

簡単だ。

その映像がCGだからだ。

偽物だからだ。

想像だからだ。

だから俺は安心してその映像を見ていられる。

・・・そんなことはどうでもいい。

俺が言いたかったのは、俺が危機に直面している。

ということだ。

何故危機に直面しているのか。

それを知りたいだろう。

え?

知りたくないって?

いやいやダメだよ。

ちゃんと聞いてくれよ。

お願いだからさ。

というわけで、教えよう。

俺は警察官だ。

刑事という役職だ。

普通に刑事課に所属している。

たぶん。

俺は運悪く、ある事案の交渉役に抜擢された。

ある事案とは、通称「Xファイル」。

どこの刑事ドラマかっ、とツッコミをしたくなるだろう。

俺も他人事ならしたい。

しかーし、他人事じゃないんだな、これ。

交渉役、と聞いて分からないバカはいないだろう。

・・・いないよな?

それで、その「Xファイル」の内容だ、問題なのは。

【自分が提出したことを実行しろ、さもなくば国の重要な施設を1つずつ爆破してやる。】

過激な内容だろう?

この犯人と話せ、とか無理だろ。

というか人格に障害を持ってるんじゃないのか?と思うぐらいだ。

しかも"おまけ"まで作って送ってきやがった。

それは、爆弾の爆破の際のシュミレーション映像だった。

最初の全壊した国会議事堂の映像がまさに、犯人が作った"おまけ"だ。

警察をバカにしているのか?

あんな高精度な映像を作るには知識が必要だ。

そんな知識を持っている人間は少ない。

それに、作るために処理能力が高いPCが必要だ。

市販のPCじゃすぐに煙を出す。

消去法で考えて・・・。

黄道(きどう)くん、何を考えているか知らないが・・・。

 今の映像、しっかりとみていただろうね?」

「もちろんです、警部。

 さっそく捜査を始めるんですか?」

「もちろんだ。

 国民の命がかかっているからな。」

「(ボソッ)お前の出世だろう?」

「何か言ったかね?」

「いいえ、なにも」

「では、君はここで待機だ。

 分かったな?」

「はいっ、警部。

 お気をつけて」

ここに一人残された。

・・・することも無いから、ノーパで検索でもかけてみるか。

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