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Révolution  作者: 氷室柚香
2章 ふたつめの要求
11/12

爆弾

『そうか。

 では、次の要求をしようか。』

『二つめの要求は・・・韓国在住の日本人を引き上げさせること。』

・・・はい?

それ、何の徳になるんですか?

「それはいったい・・・?」

『ちなみに、日本企業も引き上げ準備をすること。

 それがオレたちの二つめの要求だ。』

「理由を聞いてもいいかな?」

『理由か?

 そんなもの、簡単だ。』

え?

なに、そんなに簡単なものか?

『この要求をしないと、次の要求ができないからな。』

「あぁ、そうなんだ。」

『決定の期限は3日間。

 3日後のこの時間に決定内容を聞こう。』

また短いな。

なにをそんなに急いでいるんだ?

「わかった。」

『終了だ。』

あっ、そういや・・・。

「待ってくれないかな?」

『なんだ?』

「爆弾を仕掛けたところ、教えてくれないかな、と思って。」

『かまわないが。』

「へ?」

あっけなさ過ぎてまぬけな声が出てしまった。

『なんだその、まぬけな声は。

 別に仕掛けたところを教えても無意味だからな。』

「それはいったいどういう事かな?」

『ん?簡単だ。

 下手に取り外したら爆発するからな。』

「・・・どの種類の爆弾なのかな?」

『どういう意味だ?』

「風船爆弾とか、電磁波爆弾とか。」

『・・・マイナーな爆弾だな。

 誰がそんな種類を知っているんだか。』

「君も知ってるし、僕も知ってるでしょ。」

『確かにそうだな。

 その答え、気に入った。』

「それはどうも。

 それで種類は?」

『核爆弾だ。』

犯人さん、いまサラリといいましたよね。

核爆弾って、核爆弾ってなんですか?

「それは・・・?」

『ハンドメイトだ。

 誰でもお手軽に作れるぞ。』

「はい?

 誰でも作れるものだったっけ?」

『作れるが、なにか?』

「・・・」

なにもいう事が出来なかった俺をお許しください。

『設置箇所は郵便で送ろう。

 また、3日後に。』

ブツンッ

またまた追い出された。

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