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第47話:王都のナンパ、返り討ち編(※下心は筋肉に宿る)


無事に(?)軍服の特注を済ませた俺は、入隊前の最後の休日を謳歌するべく、王都で一番賑やかな大通りへと繰り出しました。


「ガハハ! 見ろよリナ、エルザ。王都の女たちは学園とはまた違った色気があるな!」


俺は、はち切れんばかりのタンクトップから、今日も絶好調な丸太のような太い腕を惜しげもなくさらけ出していました。


一歩歩くたびに、分厚い胸板が「ボイン、ボイン」と弾み、周囲の視線を釘付けにします。


「……ディエス様、お願いですからその『歩く公然わいせつ物』みたいな格好で、ジロジロと女性を見るのはやめてください」


黒髪のリナが、短いスカートから覗く白い太ももをガードするように俺の前に回り込み、ジト目で睨んできます。


その横では、銀髪のエルザが、俺の服から溢れ出している筋肉をうっとりと見つめていました。


「……ディエス様。……筋肉、今日も……エッチ。……触りたい」


「おいエルザ、外だぞ! ……だが、触らせるだけならいいが、俺は今、新しい出会いを求めているんだ!」


俺はターゲットを絞りました。カフェのテラス席でくつろぐ、スタイルの良いお姉さん二人組です。


「お姉さんたち! 俺のこの岩石のような上腕二頭筋、どっちが硬いか当ててみないか? 当たったら、俺と熱いプロテイン・デートだ!」


俺は爽やかなウインクを飛ばしながら、目の前で「バチィィン!」と力こぶを作りました。


……が、お姉さんたちの反応は予想外のものでした。


「ひ、ひぃぃぃっ! 出たわ、魔物の変種よ!!」

「助けて! 筋肉が膨らみすぎて爆発するわぁぁ!」


「……えっ?」


お姉さんたちは悲鳴を上げ、カフェの椅子をなぎ倒して逃げ去ってしまいました。


俺のあまりの威圧感と、タンクトップを突き破りそうな筋肉の躍動に、命の危険を感じたようです。


「……ガハハ……照れなくていいのになぁ」


「照れてません! 恐怖です! 絶望です! 貴方のナンパはもはや『捕食者の威嚇』なんですよ!」


リナが耳を真っ赤にして叫びます。


「もう、放っておくと何をしでかすか……。ディエス様、反省してください。こうなったら、私たちが『お相手』してあげますから、大人しく屋敷に帰りましょう」


リナはそう言うと、俺の分厚い腕を強引に抱きかかえました。柔らかな胸の感触が、俺の腕に押し付けられます。


「……リナばかり、ずるい。……私は、こっち」


エルザも負けじと、反対側の腕に抱きついてきました。彼女の冷たくもしなやかな体が、俺の熱い筋肉に密着します。


「おお……リナ、エルザ……。お前たち、外なのにそんなに密着して……俺の筋肉が、さらに熱くなっちまうじゃないか」


「……っ。こうでもしないと、貴方はすぐどこかの女を拉致しそうなんです! ほら、帰りますよ!」


「……ディエス様。……夜は、たっぷり……マッサージ……してあげる」


両手に花、ならぬ「両手に美少女の柔肌」。


俺は鼻の下を伸ばしながら、王都の視線を独占しつつ、意気揚々と引き上げることにしました。


「ガハハ! ナンパは失敗したが、収穫は十分だぜ!」


リナのツッコミとエルザの吐息を左右に感じながら、俺の欲望と筋肉は、さらにパンパンに膨れ上がるのでした。

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