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第18話:至高の干し肉と、破格の依頼


助けた少年・マルコに案内され、俺たちは彼の実家が営む商会へと足を運んだ。


「ようこそ、ディエス様! 息子を助けていただいたお礼に、まずは約束の品を」


商会長が恭しく差し出したのは、琥珀色に輝く**「魔獣の霜降り干し肉」**の詰め合わせだった。


「おお……これか! この脂の乗り、そして凝縮されたタンパク質の塊……! まさに筋肉のための宝石じゃないか!」


俺は我慢できずに一枚口に放り込んだ。


噛みしめるたびに、上質なアミノ酸が全身の細胞に染み渡るのがわかる。あまりの旨さと栄養価の高さに、俺は自慢の大胸筋をピクピクと躍動させ、悦びに浸った。


「ディエス様、幸せそうな顔をしてるところ申し訳ないですが、筋肉が気持ち悪い動きをしてますよ。干し肉一枚でそこまで全身をパンプアップさせられるのは、世界で貴方だけです」


リナが速攻で呆れたツッコミを入れる。


「バカ言え。極上の栄養を摂取すれば、自然と筋肉からエナジーが溢れ出すもんなんだよ。リナ、お前も食ってみろ。この肉厚で弾力のある感じ、お前の健康的な太ももにも負けない極上っぷりで……」


「食べ物の感想に私の脚を混ぜないでください! セクハラですよ!」


リナの鋭い拳を軽く受け流しながら干し肉を咀嚼していると、商会長が真剣な顔で相談を持ちかけてきた。


実は、近隣の村でハーピィの群れが暴れて困っているらしい。


「もし討伐していただけるなら、報酬として金貨5枚をお出ししましょう」


「……金貨5枚だと?」


俺の広背筋こうはいきんがピクリと跳ねた。


急ぎらしく相場よりだいぶ高い。

開拓地の軍資金としては破格だ。 俺は丸太のような腕を組み、即座に頷いた。


「よし、受けよう。金と干し肉のためなら、魔物の一匹や二匹、この拳でミンチにしてやる。リナ、エルザ! 準備しろ、狩りの時間だ!」


「「はい、ディエス様!」」


俺たちは大量の干し肉を胃袋に収め、意気揚々と商会を後にした。

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