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夜の才能

「夜組」は、クズなんかじゃない。

これは“才能”なんだ。

先生が言ってくれた。「夜は思考が自由になる時間」だって。

お母さんにも会えるし、成績だってもっと上げられる。

ならば――僕はこの「夜の世界」で、一番になる!

## 第五章:**「夜の才能」**

 夜でもお母さんに会えるなら、何の問題もない! そのうえで、僕の能力が高くなるだって? 今より?

 今より、僕が……凄く、なる? それってとてもいいことだよね!

「三日後に、夜型生活に移行するための専用寮へ入ることになる。その間に準備と、別れの挨拶をしておいてね。昼の人とは会いにくくなるから」

「はいっ!」

 わかれを言いたい人なんていないけどね。


 ――夜組。


 その言葉が、心の中で渦を巻く。僕はそこに入る。でも、僕は――落伍者なんかじゃない。


 先生が笑った。


「夜ってね、すごく静かで、澄んでるんだ。みんなが寝てる時間に、世界が止まってるように感じる。そんなとき、自分の思考は自由になる。君も、すぐ気づくだろう。“夜は悪い”という教育は、君のような子にとっては毒だよ」


 夜。

 月と、静寂と、止まった世界。


 僕がその場所で、光ることができるのなら――それはとても良いことだ!


暫定完結

清麻呂は「昼の価値観」を越え、「夜の可能性」に目を向けはじめた。

かつて劣等とされた“夜型”が、今や進化の証。

この世界に潜む“適性”という名の分断と進化に、どう挑んでいくのか。

物語はここでいったんの区切りを迎えますが、続きのご期待に応えられるよう準備中です。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!


あなたは、夜型についてどう思いますか?

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