決闘の後
続きです。
「ねぇ、どう思う・・・・・・?」
「どう思う・・・・・・ねぇ・・・・・・」
あの後、気まずい空気の中二人と別れ、わたしとラヴィは家に帰っていた。
ただ、帰ってきてもする話は・・・・・・やはり今日のことだ。
決闘は、非の打ち所のないものだった。
一切の不正や甘えの存在しない、完璧な決着。
コムギは、ラヴィに勝利を収めた。
なのに・・・・・・。
「ナエギは・・・・・・その勝利を認めなかった・・・・・・」
頭の中に、コムギの浮かべた冷たい表情が蘇る。
それから目を逸らすように、窓の外へ目を向ける。
ずっと分からない。
ナエギはどうして・・・・・・あの勝利を認めなかったのだろう。
何度も回数を重ねて言葉を交わしたわけではない。
出会って日が浅いというのは・・・・・・揺るぎない事実だ。
そんなわたしがナエギの何を知っているんだという話だが、でもどうしてもナエギが自分の諦念の過去を理由にコムギの足を引っ張っているとは思えないのだ。
「ねぇラヴィは・・・・・・」
ラヴィに意見を求めようと視線を送るが、わたしと同じように窓の外へ目をやっていてこちらに気づかなかった。
ラヴィは、いつも何かを察しているというか・・・・・・なんだか物事の本質をわかっている気がするのだ。
これは買い被りじゃない。
一緒に生活してると、やっぱりこう・・・・・・何か分かるのだ。
今回も、ラヴィはナエギの中の何かに気づいている気がする。
コムギは・・・・・・これからどうするのだろう・・・・・・。
続きます。




