第7話『困惑』
何度も繰り返し見た学校の靴箱は、特に新鮮味がないけど立華とのデートともなると毎回慣れないものだ。今日の為に、サプライズプレゼントを用意している。
ここからは、俺が知らない未来であるので何が起こるか分からないけど、今日という日を大切にしていきたい。
「ごめーん! 待ったよね?」
「いや? そんなに待ってないよ。今日はどこに行くの?」
「え? 私の家じゃないの?」
「は!? 急すぎるだろ? 親は?」
「今日はどっちも夜勤だから朝までいないんだー」
「ーー何だと!?」
未来を知らないとは言いました。大切にしていきたいとも言いました。でもこれはヤバいだろう。
|(いきなりお家デートとか聞いてないって!)
必死に別のルートを探そうと思ったが既に遅い。立華は、俺の手を引き素早く校門まで抜け出したのである。あの冷徹とまで言われていた相沢立華が、俺の前ではデレデレしている状況に混乱してしまいました。
♦︎♦︎♦︎♦︎
「あの、これがデート何でしょうか……」
「勿論よ。見て分からない?」
「いえ、さっぱり分かりません」
立華の家で、彼女の部屋に入り、お互いにテーブルに顔を合わせながら教科書を開きノートに殴り書いていた。どうしてこうなってしまったのかは、俺にも分からない。
ただただ、勉強だけしていて気づいたら夕日も落ち夜になっていた。不満って程じゃなかったけど、デートなら手を繋いで街を歩きたかったし、カップルらしくイチャイチャしていたかった。
|(カップルとは難しいものだな……)
夜の二十三時を時計の針が刺す。正直夜遅いし、腹は減っているし帰らなければ行けない時間だ。今日はありがとうと伝えて俺は帰るつもりだったんだけど……。そうはさせてくれないらしい。
「帰っちゃうの?」
「流石に夜遅いからね。お腹も減ったし」
「ねぇ、今日は泊まってよ。朝一緒に登校しよ?」
「ーー何だって!?」
俺に抱きつき、せがみながらお泊まりをするように引き止めてくる。あのですね、上目遣いで俺を見つめたってダメですからね。健全に健全に。
そう自分に言い聞かせた俺は、立華の可愛さにコロッとやられてしまいまして、彼女の作る手料理を待っていました。
|(どうしよう。プレゼントはいつ渡そうかな……)
誰か助けて下さい。俺は、一体どこまで踏み込んで良くて、何を成せばよろしいのでしょうか。彼女の作る料理の匂いを嗅ぎながら、俺はこの後の事について真剣に考えていた。
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※明日は七夕なので昼の12時頃に【七夕特別編】を投稿致します。是非、楽しんで下さい。




