信じて送り出すぞ…!
ジャジャンッ!!ここで問題ッ!!
実はこの前のアプデの結果、俺が恩恵を受けた部分があるけどそれはどーこだッ!!
シンキングタイムは〜〜〜ナッシング───ッッ!!
正解はデンッ!!こちら!!
「うおおおおおッ!!死ね死ね死ね死ねェ────ッ!!」
大剣が使えるようになりました──ッ!!
ほらこのようにブンブンブンと!見てッ!この華麗な大剣捌きをッ!!イッテ何回か自分に当たってダメージ喰らったわぶち殺すぞテメェオイッ!!
「チッ、ふざけやがって……!折角【大剣技術】による逆補正無くなってまともに使えるようになったってのによォ〜〜ッ!!」
所有者に牙を剥くカスのフルンディング君を地面に叩きつけつつ、俺がポッケから回復薬を取り出そうとすると……
「チィ……えー、回復しろー治れーどうにかなれー【ヒール】」
「詠唱ってそんな適当でいいんだねぇ〜!」
その前に後ろにいたエスレイちゃんが治してくれました〜!エヘヘへ〜!う〜れ〜ち〜ぃい〜〜っ!
めちゃくちゃ嫌そうな顔でしゃーなしに舌打ちしつつだったけど、むしろそれが味というかね……!へへ、段々と癖になってくるんですわ……っ!
あれ?何の話だっけ。
あー、アレか、大剣ね大剣。
そう!なんとこのバサラ──遂に!!
大剣が使えるようになりました──っ!!二度目だこれ──っ!!やった──っ!!
まぁ本当に使えるだけなんですけどね奥さん。
さっきも言った通り、これまで所有していた【武芸百般】と【大剣技術】それぞれの効果が-9999の知能値によって補正から逆転し、俺は素の状態だとまともに戦闘を行う事が出来なかったのであるッ!!
【狂化】すればちゃんと補正として働くとはいえ、やっぱり逆補正は大いに邪魔ッ!邪魔邪魔の邪魔ッ!!
だって友達とまともに遊べないしッ!!こんなゲーム楽しくな──いッ!!
それがなんと……!!アップデート以降……!!【狂化】の弱体化の代わりに……!!
──【狂化】保有者の技能スキル、撤廃へ。現所有者は交換対応。女子高生「とてもいい判断だと思う」各業界から反応集まる。
うんうん!素晴らしいじゃないか!
この一応の配慮がなければ、俺はこうしてエスレイちゃんのレベル上げに付き合うことが……まぁ出来るっちゃ出来るけどアレだったんだからねっ!一応ちゃんと褒めておこうっ!
運営くんに一言いくよ──っ!せーのっ!
【狂化】の仕様元に戻せクソ運営死ね────ッ!!
ふぅ、スッとしたぜ。嫌なことはちゃんと吐き出すに限るッ!!
だって大剣使えるようになったって言ってもこれ俺の補正無しガチ剣術ができるようになっただけだからなッ!?雑魚狩り以外で意味ねぇわ馬鹿ッ!!ナスの煮浸しになって中年に食われろ──ッ!!
「うおおおおッ!!くたばれくたばれくたばれくたばれェ────ッ!!」
こんな分厚く、重く、そして大雑把ではなくちゃんと繊細にディテールの入った鉄塊を理性的に振り回せる技術なんてないのでねぇ……
俺にやれるのはただ一つ──無闇矢鱈に筋力任せに叩き斬りまくるだけだッ!!
ほら見てください!敵がズバズバズバズバとぶつ切りになっていきますっ!鍋にいれるのに丁度いいかもですね!!
「今は夏じゃ斬り──ッ!!」
『GYOOOOOOOO────ッ!!』
自由を知りたかったモンスターよさようなら……遥か彼方の空の先で夢の続きを見るといい。君が誰だか知らないけどなッ!ドッ!ギャハハハハハハ──ッ!!
あ、忘れてた今回の旅は大江戸線【猛る獣の大森林】をぶらりしてますっ!
推奨レベルは25程度のまぁ中級者向けダンジョンなんでね、流石に推奨レベル倍の僕にもなると【狂化】無しの素ステゴリ押しでどうにかなっちまうんすわ〜!ごめんねぇ〜強くってさぁ〜っ!!
フフ、こんなにカッコいい姿を見せてしまったら、流石のエスレイちゃんも惚れちゃうんじゃないかな……フフッ、チラッチラッ……!
「…………チッ」
くゥ〜〜〜〜ッ!頑張った後に爆美女から貰う舌打ち染みるゥ〜〜〜〜ッ!!^^
しかも蔑むような目のおまけ付きだっ!堪んねぇなこりゃッ!!毎日でも貰いたいね、俺はねッ!!
おっと、んな事言ってたら上からドロップが落ちてきたぞ〜!
こうやってアホみたくぶっ飛ばして倒したら上から落としてくれるのは純粋に優しさを感じるね!
「おっと、しかも狙いのスキルオーブだ」
【全霊突貫】突貫系のブランおすすめスキルだ。
他にも幾つかおすすめを貰って、その内幾つかは既に回収している。若い子は優秀で助かるねぇ〜!ブラック企業だとこういう雑務引き受ける奴はすぐ潰れるから会社選びは大切にと伝えなきゃだなっ!!
もったいぶる意味も無いので早速オーブを使いつつ、俺は久しぶりにステータス全体を確認する。
▼▼▼▼
プレイヤー:バサラ Lv.50※
種族:狂神(未) 職業:狂騎士
HP:2610(+【耐久値:8698】)
SP:3915(+【体力値:7843】)
耐久値:6198(+2500)(+20%)
体力値:5343(+2500)(+20%)
筋力値:36997(+2500)(+70%)
魔力値:2065
知能値:-9999(-5000)(+20%)
※【−経験値状態】
・現在時点のレベル到達に必要な経験値が足りていない特殊な状態です。-数値が0になるまで貴方はレベルアップ出来ません。
(残:-523267)
・スキル(新規のみ抜粋)
【剛斬撃波】:斬撃に衝撃波を付加して放つ。使用者の筋力値に応じて威力が増減する。(1/5min)
【超跳躍】:瞬間的に跳躍力を大幅に補正し、跳躍する。(1/5min)
【全霊突貫】:瞬間的に加速力を大幅に補正し、全速力で対象に突撃する。(1/5min)
・称号(新規のみ抜粋)
【煌めきの獣竜世界】:第一回イベントに優勝する。
効果:宝晶系アイテムの効果を補正する。
【神に未だ遠く】:種族を狂神(未)に進化させる。
効果:一部NPCからの印象を良化。
【喪われし神の名】:狂神(未)以上の種族で眷属を得る。
効果:特殊フラグを解放。
・装備
一式装備:虚神躯・暗闇(【耐久値+2500】【体力値+2500】【筋力値+2500】【知力値-5000】)
【固有捕食】:自身が認識した固有技能アーツを記録する
【呪詛吸収強化】:【呪詛】の効果を無効にし、保管する。保管した【呪詛】は記録にある固有技能アーツに変換し、この鎧を含めた装備に与え事ができる。与えられた装備はこの鎧の装備者にしか使用できなくなる。(【呪詛】保管:1)
【完全融合】:この装備は完全に装備者と同一となり、装備を対象とする効果の影響を受けない。
【超自己進化】:この装備はプレイヤーとともに進化する。
【虚空踏覇】空中を3歩まで連続歩行可能。(1/5min)
【推進力発生】:推進力を発生させ加速する。(1/3min)
武器:フルンティング(【筋力値+1500】【耐久値+350】【体力値+50】
【呪詛耐性】:呪詛を受けない。
【突き刺す剣】:対象を大剣に突き刺し、内部から魔力を爆発させる。至近距離で発動するほど破壊威力上昇。(1/10min)
【裂ける槍】:この武器を瞬間的に分裂させ、対象に投擲する(一つ毎のダメージは減少する)(1/10min)
【荊棘の毒】:この装備の命中率を大幅に補正する。命中時、相手に高倍率で【茨毒】を付与する(1/15min)
【魔剣彩撃】:魔力を消費して斬撃に属性の効果を付加できる。消費した魔力量によって威力は増減する。(各属性1/15min)
※【バサラ】にのみ装備可能。
装飾:円環と調和の耳飾り
効果:自分がモンスターを倒した時、パーティメンバーに半値の経験値を与える。メンバーが同エリアにいない場合、効果は下降する。
装飾:なし
装飾:なし
▼▼▼▼
う〜〜〜ん壮観とかより目が痛いッッッ!!
小さい文字がいっぺぇ並んでっぞォッ!!こんなものはおっさんの目に厳しいので知ってるモンはポイだポイッ!!資源の無駄よ、消えろ────ッ!!
お待たせしました、知らんスキルと装備のババロアです。ボナがりよッ──!!
にしてもこうして見ると、早くもフルンディング型落ちだなぁ……
いや、確か最初に作って貰う時に「これなら強化できそう」とかなんとか言ってた記憶が本当にボンヤリとあるような無いような気がする。
多分素材の一つ二つ用意してオッサンに叩きつければ更に強化してもらえるんだろう!多分っ!きっとッ!
俺はまだ諦めてねぇからな……!踏ん張れよフルンディングゥ────ッ!!
おっと、背中に感触。
エスレイちゃん、人を呼ぶためとはいえドロップアイテムらしい槍をドスドスするのは良くないですよ。
「カッニンヨッシャース……」
「うん?……あぁ、OK」
ステータスを閉じて振り向くと同時に俺にウィンドウを突きつけてきた。近すぎて見えません!
一瞬何事かと思ったが、それは彼女のステータスのウィンドウ。そしてそこには『エスレイ・B・ドレイク Lv.21』の文字がある。
──コイツ……!さっさとオレから別れたいからと自分からレベル教えて来やがった……!!
すまんな!舐めてたよ!!ただのおっぱいがデカいエロ女と甘く見ていた……ッ!誇れ、お前はエロい……ッ!!
どんな嫌われ方だこちとら真面目にゲーム遊んどるだけやぞ!俺じゃなかったら涙ちょちょぎれる所だったわ。
これが別ゲーなら我慢ならずに書き下ろしCG6ページ差分各8種が始まる所だが──
フフフッ、いいじゃねぇか──その反骨心気に入ったぜ……!!
ここまでに見せた彼女の言動、彼女の態度……もはや教える事は何も無い。
彼女の汚い物を見るような目と見つめ合いながら、俺は決めた。
エスレイは──放任する。
彼女は優秀だ、なにしろおっぱいが大きい。
俺がこれまでに得た知見ではおっぱいの大きい大人の女は優秀と相場が決まっているのだ。
女上司や女社長、果ては女科学者まで……俺が様々な媒体を通して見てきた女性というのは、みんなおっぱいがデカい。
人物の優秀さとおっぱいの大きさには相関関係がある──俺はそう考えている。
思い返してみればそうだ、彼女を知力の高い魔術師として生み出そうと考えていた時、俺は彼女の胸を盛っていた。
きっとそういう物なのだ、おっぱいには知恵や力、大いなる勇気が蓄えられている。
だから僕らは生まれてすぐ、大きな声で泣けるのだ────!
「エスレイ、後の事は君に全てを委任する。どのような過ちを犯そうとも、その全てを容認しよう。
全責任は俺が取る、だから──行け!思うままに!」
「────はい、了解しました」
なれば、もはや言葉は不要……信じて彼女を送り出すのみ。また会う時は、彼女が【神祷霊奇】のスキルオーブを得たその時だ。
ダンジョンから帰った俺は、用事があると言って王都へ向かう彼女を見送る。
彼女の背は、何処か冒険前よりも大きくなったように見えた。
きっと成し遂げられる筈だ。
あの子はおっぱいが大きいのだから。
何も心配することはない。
行け、無限の可能を秘めた乙女よ。
その旅路に、大いなる祝福のあらんことを──。
……よし、いいな。もう行ったな?
もうアイツ、俺の声聞こえてないよな?
あ〜〜〜っ!疲れた〜〜〜っ!!
いややっぱり【狂化】無しはしんどいわ!もう無理だね!二度とやりたくないッ!
今回のダンジョン攻略……といってもボスはやってないからダンジョン探索か。
コイツには対人やボス戦などでない雑魚相手、つまり【狂気洗練】の対象を持続的に絞ることの出来ない状況で、今の俺がどれだけ戦えるかの実験でもあった。
結論は──無理ィ〜〜〜〜ッ!!ピィピピィピィピピィピィピィ────ッッッツツ!!
やってられるかンなクソゲーッ!!
俺は【狂化】で悠々自適に他人の努力を捻り潰し弱者を蹂躙するためにこのゲームを遊んでいるのだッ!!あんなおっぱいに気を使ってたら一生【狂化】でけへんわッ!!エグいてぇ!!エグいておっぱいちゃんッ!!
あのおっぱいには悪いが、俺の冒険に【狂化】無しは無理すぎるッ!!後は俺の目的通りに動いて勝手に生きたり死んだりしてくれ。全てはエロマンガ雑誌のくれた知見が悪いのですッ!!
「ッシャア!!溜まりに溜まったキチゲの解放だぁッ!!おっぱ──エスレイもいなくなった事だし、景気良く上位ダンジョン潰しに行くぞぉ~〜〜ッ!!」
こうして俺は王都に背を向け、手に入れた力がどれだけ通用するのかを知るため、上位ダンジョン【地底眠る狂信の墓窟教会】に駆け出すのだった!!
待ってろよ、無駄に強いゾンビ共─────!!
評価などしてもらえるととっても嬉しいぞ!




