表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/52

これが【狂化】の真髄や!

「というわけでレベル上げに来たぞ〜ッ!」


 扉を抜けてログインした俺は、街の観光をする事もせずに街から一番近い狩り場にやって来た。

 最初の街の様子とかどうでもいいからな!よくある中世タウン、以上ッ!!


 というか、そもそも初期装備があるのに街を散策する意味がわからんわ。あれ何?乱数調整?


 まぁそんなことはさておき、早速俺は各種ステータスを確認した。


▽▽▽▽


プレイヤー:バサラ Lv.1

種族:人間 職業:戦士


HP:100(+【耐久値3393】)

SP:150(+【体力値2282】)

耐久値:3333(+60)

体力値:2222(+60)

筋力値:13333(+160)(+20%)

魔力値:1111

知能値:-9999


・スキル

【狂化】【武芸百般】【筋力増強】


・装備

頭装備:なし

体装備:初心者の鎧(【耐久値+10】)

腕装備:初心者の籠手(【筋力値+10】)

靴装備:初心者の靴(【体力値+10】)

武器:初心者の大剣(【筋力値+150】【耐久値+50】【体力値+50】)

装飾:なし

装飾:なし

装飾:なし


▽▽▽▽


 ヨシッ!見事なステータスだッ!

 これなら【狂化】が長時間使えるなぁ〜!!


───そう、何を隠そう俺のステータスは【狂化】が本領発揮出来るように調整されたステータスなのだッ!


 この『マジック&ブレイド・オンライン』は既にかなり解析が進められている。当然検証的にな?

 各種ステータスの隠し効果、それに伴うスキルの強化・弱体化…それらが基本スキル100種に関しては既に全て完璧に開示されているのだ────ッ!!


 当然、【狂化】もソレに含まれるッ!


 ゲーム内および公式ウェブサイトでは『全ステータスと自己再生能力に+50%の強化を施し、アバター自動操縦状態になる』としか記されておらず、プレイヤーからは「ザコにしても自動操縦なのに効果時間短すぎるザコ」と評判なこのスキルだが…甘いねェ君たちィッ!??


 ご存知ない!?【狂化】の効果時間は、()()()()()()()()()()()()()()とご存知ないッ!?


 そうッ!俺はこのために知能値のステータスを-9999にしたのだッ!!

 知能値が0の時点で15分程度だったか?そんで10000だと1分行かなかったはず…倍率はまぁよくわからんが、多分相当の時間効果してくれるだろう!!


 というわけで早速起動じゃオラ!!



技能(アーツ)発動、【狂化】ッ!」


 変身でも出来そうなポーズを取りつつ発動を宣言すれば、その瞬間俺の視界は真紅に染まり、体が勝手に動き始める───!


 お、ちゃんと発動出来た〜!

 視界の端に【自動操縦状態】って表示出てるし、何やら体の感覚もなくなっているから間違いなく成功だなっ!!


 自動操縦状態の間はプレイヤーは体感覚を失うって書いてあったけど、なんか無重力みたいで楽しいなこれ!動けないのが珠に傷かなぁ?


 まぁそれはどうでもいいか!

 とりま頑張れ【狂化】くんッ!!効果時間がどれぐらいかはわからないが、その間自動で辺りのモンスター殺し回ってレベル上げしといてくれや!!


 俺は効率厨だからなぁ〜!!ゲームなのにレベル上げとかで時間拘束されるのはまっぴらなんじゃいっ!

 さてと、体がモンスターとか倒してる内に動画編集の仕方とか覚えときますかねぇ〜!!



───そうしてバサラはゲームから目を離した。

 しかし彼は、この時目を離した高々2時間の内に自身が【()()()()()()()()】と呼ばれ、恐れられる事になるなど、思いもしていなかっただろう。

ブクマ・ポイント・いいね・感想等いただけると幸いです!モチベが上がります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ