移動するよ〜っ!
はいっ!イベント3日目ですッ!!
2日目は結局【ロイヤルジュエル】発掘に消えましたッ!!
「発掘数勝負しようぜ〜ッ!」って言い出したけど3時間ぐらい地面ゴリゴリしてるうちにストレス爆発して寝たので最下位でしたっ!クソがッ!!
ちなみに詳細な順位と数は1位オッサン・34個、2位モリ・28個、3位オキ・16個、最下位俺・4個で────すッ!!
「結局今何個あるんだっけ?」
「あ〜、確か219個…ぐらい?」
「累計回収数とか確認できないの面倒ねぇ〜」
「まぁ初イベントだし今後改善するっしょ!」
そんな訳で俺たちは一日無駄に…はしてないが移動とかしなかった分早起きし、出口付近の湖から移動しているのでした〜っ!
状況解説終わりッ!!
「にしても全然プレイヤーおらんな、なぜ?」
「序盤中盤純粋に寄る価値ないだろ、森」
「最悪迷うからなぁ〜終盤隠れるついでに探索がベストっしょ」
「もう3日目だし、配置されたプレイヤーも離れちゃったでしょうねぇ〜」
あ〜、そういやただ3日って考えてたが明日で折り返しかぁ!早いもんだねェ〜!
…そう思ってみると、折角1週間も自然観光が出来るのに何もしてねぇな?それどころかほぼ地下じゃねぇか?
「お、山近くなってきてんねぇ!」
「標高どんぐらいだあれ」
「山登ったの高2が最後だなぁ…」
「俺中2の時〜ッ!」
「わたしは毎年元日に富士山登ってるわぁ」
「オッサンのリアル体力すごくない?」
「オッサンのくせに…」
「オッサンすげェ〜」
「あなた達からわたしの名前久しく聞いてないわねぇ〜!」
俺は言った記憶からしてねぇなッ!ベスだっけ?…あっベフだっ!危ねェ〜忘れかけてたわッ!友人関係に亀裂入りかけたッ!!
でも思い出せたからヨシッ!
元上司は書類見てないと俺の名前言えてなかったからあれよりはマシだろ!
待て、自己弁護に会社の上司達を使うようになったら終わりではないか?気を付けよ〜っと…
「趣味的に登ったりもする感じ?」
「そうねぇ、前は休みあったら登ってたしキャンプとかもしてたけど、最近めっきり減って月1ぐらいねぇ」
「割とアウトドアなの笑うな…」
「そんなオッサンの観察眼的には所要時間どれぐらい掛かりそう?」
「そうねぇ〜、だいたい700…750くらいかしら?登山道あっても3〜4時間かかるから、5時間くらいかかるって思っていいかもだわ」
「エグくなぁ〜い?」
「今からだと丁度昼辺りか…」
「流石に登るのはやめとくかぁ?」
「そうねぇ〜わたしも大回りで背の低いところから反対に回ったほうがいいと思うわ」
ゔぇ〜丸々半日ッ!ナチュラルに面倒感パないな…
その感想はモリ達も同じように抱いたようで、俺が何も言わない内に山を避けるルートを選ぶ方向に話を進めている。
「バサラはどうしたい?」
「まぁそれでもいいか〜」と話が進むのを待っていれば、オキからそう問いが飛んでくる。
俺はすぐに「それでいいんじゃね?」と返そうとして…直後にそれを止めた。
「面倒だから登るもんだろ、山っ!登るぞ〜ッ!!」
「そんなこったろうと思ったわ!」
「せっかくなら登らないのは損よねぇ!」
「なんで三十代のオッサンが青春みたいな会話してる感あるな…まぁ賛成だけどな!」
登る価値時間云々とかどうでもいいしなっ!
そもそも高順位とか狙ってねぇんだからゲーム全力で楽しむのがベストだろ〜ッ!
「そうなりゃ山の入りやすそうなところ探すぞッ!」
「流石に登りやすいルートぐらいあるだろうしな」
「おっしゃ手分けすっか」
「最悪あたしが【整地】してある程度道作るからある程度でいいわよ〜」
というわけで山登り決定ッ!30分ぐらい探して見つかった獣道から登り始めたのでモンスターに沢山遭遇したよッ!
ちなみに、山頂まで結局5時間かかってオッサンの予想通りだったとさ!ナチュラル経験則すごい…
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