表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

24/52

奈落探索だ〜!

「ハァ〜…!ビッくらポンだぜ全くゥ…」

「くぅ〜!地面がふかふかになってて助かったァ!」

「俺が落下の直前に【エア・クッション】の魔法を使ったんですぅ〜ッ!」

「危うく腰が死ぬところだった…」


 落下から10秒ほどしてようやく底に着いた俺達は、モリの機転のおかげでどうにか命を拾い、意識を保ったまま再会を果たした。ありがと〜!


 普通に初デスが落下死とかヤダからな…やはり持つべきものは友達かァ〜!

 そういえば会社にまともな友達いなかったもんなぁ、同期ほぼ辞めたし残った同期にはある種の|BSS《ぼくが先に好きだったのに》されたからあんまし関係よくなかったし!


 つまり大人しく他の同期と辞めてたらよかった…ってコト!?

 いやいやぁ〜貯金あったから今引っ越しの算段やら何やら建てられてるわけですし、一概に無意味だったとは…言えるかぁそっかぁ… 

 そうだね…早い内なら転職も手だったよね…



「なんかバサラが負のオーラ放ってるんだが?」

「会社の怨念に縛られてるんだろ」

「かわいそうねぇ、慰めてあげようかしらァ!?」

「嫌ですッ!!」

「復ッ活ッ!バサラ復活ッ!!」

「うるせぇなぁ〜!?」


 あぶねぇ〜!危うく闇落ちするところだったがオッサンのキショい発言でどうにか梯子かかったなっ!

 そういえばオッサン俺のアバター好みだったの忘れてたわ気をつけよッ!!



「いやすまん、【魔力視】で魔法が無いのは見たんだが、まさかここまでデカい罠が物理的に設置されてんのは予想外だった」

「別にいいよ、もうちょい慎重になってりゃかからなかった訳だし連帯責任だ」

「魔力視って名前かっこいいな、どうやって覚えるの?」

「魔法系なので知能値-9999だと覚えられませ〜ん!」


 くっそ〜低知能値の弊害来たなぁ…

 技能(アーツ)も種類があったりして、一部では魔力を沢山用いてゲーム内に干渉するようなものがある。【剣障壁(ソード・バリア)】とかね!


 発動型の技能(アーツ)は大概魔力を用いて発動するが、その量がより多いやつだな。

 それらはゲーム内の判定的には魔法に分類されるので知能頭が低いと使えないのだ、つまり俺には絶対に使えないッ!!


 いいもんねっ!【狂化】さえ使えればいいもんねッ!フンッ!!



「とりあえず留まっても意味ないし、意味深な奥の道進みましょうかぁ」

「そうだな、流石にここまでやっといて何も無しはないだろうし。オラ、行くぞミスブラザーズ」

「緊張感削いだだけなのにっ!」

「不完全な報告しただけなのにっ!」

「塵も積もればねぇ〜」

「いや両方とも粗大ゴミぐらいのミスでしょ」


 そんなわけでとりあえずこの奈落の底を探索する事となった!

 まぁ計算して500mぐらい落ちた訳だし、どこぞに外への転移魔法陣とか階段とかもあるだろっ!ポジティブに行こうね!


 なので奥の道行きま〜す!


▽▽▽▽


 奥の道行きました〜ッ!

 僕は今、恐竜型モンスターに襲われていま────すッ!!なんでェ!?



「うおおおおモリッ!オキッ!オッサンッ!ヘルプッ!!」

「くっそコイツ疫病神か!?」

「めっちゃラノベの主人公みたいな事言うじゃん」

「ヒロイン拾ったら絡まれるようになるタイプねェ〜【ストーン・グラップ】!」


 全速力で凶暴化したティラノみたいなモンスターから逃走しつつ救援要請を叫ぶと、オッサンが魔法でティラノの足を掴んでくれた。ありがてぇ〜ッ!



「ふぅ…探索し始めて1時間弱、大型モンスターと遭遇したのは俺だけか…!」

「その1時間弱の間に遭遇した大型モンスター5匹の討伐に貢献できてないのちゃんと反省してるか?技能(アーツ)【毒針投擲】」


 逃げる足を奪われたティラノに対し、一切の情を抱かずに魔力製の毒針を突き刺すオキは鬼か何かだろうか?


 それはともかく、刺さった毒針は相当強力なようで直後にティラノは悶え大暴れ!

 やめなさいよね〜地盤緩いと崩れちゃうからぁ!


 崩落の危険にドキドキしつつ様子を眺めていると、突如天井が煌めく。

 何じゃと見上げてみれば────



「【光槍雨(ライトニング・レイン)】」 


 モリの魔法で一安心。

 名前を唱え終えると同時に、数十の光槍が降り注いだ!かっこいい〜ッ!!

 いやぁ、こういうの見るとやっぱり魔法とか使いたくなるよなぁ〜!


 槍は当然のごとく暴れ狂うティラノを穿ち、その巨体を塵へと返したッ!



「…まぁ巨体の割に弱いからいいが、いいがっ!」

「それにドロップがねぇ〜!」


 残された槍の衝撃により弾け飛ぶ塵。

 そしてそれが無くなった後、その場に残されていたのは───



「よっしゃ【ロイヤルジュエル】5個目〜ッ!」

「モンスターに殺されたらどうなんのかわかんないんだから慎重になれってマジで!」

「まぁまぁ、見つけてるのバサラちゃんだけだし仕方ないわよ」

「そんなパンドラの箱みたいな…」


 ブリリアントカットされた大型の宝石ッ!

 イベントアイテムである【ロイヤルジュエル】そのものだった───ッ!

ブクマ・ポイント・いいね・感想等いただけると幸いです!モチベが上がります!


誤字報告ありがとうございます!めっちゃ助かります!!


1000pt達成本当にありがとうございますッ!!喜びに咽び泣いていますッ!!

節目的に投稿休む予定はないので、これからも本作をお楽しみいただければと思いますッ!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ