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僕らの住む世界は  作者: T
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ファイル1 ー出会いー

 僕の名前はリュカ•オーヴレイ。金髪碧眼。そこそこモテる顔。。。らしい。だかしかし、誰とも男女のお付き合いをした事がない。え?童貞だって?まぁ。。その通りなんだけど。。そんな悲しい事を脳内で巡らせつつ職場へ。


 空中都市第一層二区画地域第五。


 ここにあるビルが彼の職場となる場所。

 世界統率機関。世界中の各地域にある機関で、治安や安全を守ったり、事件や事故があれば解決していく機関である。それぞれ治安部隊、事故処理部隊、事件部隊など様々な分野に分かれている。


 僕はそんな世界統率機関の訓練学校を出て出勤1日目である。


「あ!おーい!お前リュカだよな??」

 茶色い髪の長身の男がやってきた。


 声のする方を見ると、懐かしい顔が見える。


 トム•ベイリュー。母同士が友達で、小さい頃よく遊んでいた幼馴染だ。彼の方が4つ年上なので、幼馴染よりも面倒見の良い兄貴分という感じの方が正しいかもしれない。


 トムを見た僕は、久しぶりに会えた喜びでテンションが上がる。


「トム!元気だった?昇格って本当??母さんが凄い凄いって褒めてたよ!」


「あぁ、大きい事件解決したらあっという間に昇進さ!でも俺的にはまだまだだな。」


 彼は一足先に就職してさっさか昇格していた。今では事件部隊の第十五班、班長らしい。中々昇格は出来ないらしいんだけどなー。


「そういえば、今日一緒に仕事をするバディが決まるんだろ?いいやつだといいな!」

 そう言われ、僕は頷いた。

「ありがとう!じゃあ、この辺で失礼するよ。」

 トムと手を振って別れ、大きな講堂へと急ぐ。


 講堂に着き椅子に座って一息付く。


 どんな人が僕のバディになるんだろう?


 ここでは毎年新人とベテランの二人組を組まされ、一年間を共に過ごし、仕事をこなす。成績を上げていき、優秀な新人は二年目で後輩達を部下として迎え、二人組になって仕事をする。これを繰り返し、さらに優秀な人材はトムの様に複数の部下をもち、班の班長としてより大きな事件や事故を受け持つことになる。


 緊張しつつ発表の時を待つ。ソワソワしながら待つと、アナウンスが鳴り、係の人が喋り出す。


『えー、時間になりましたので只今よりバディの発表を致します。番号札をお渡ししますので、番号札を無くさずお持ち下さい。』


 アナウンスと共に番号札が配られる。


 僕は十一番か。どんな人と組むのか楽しみだなぁ。一年間頑張って、トムの様に出世してやる!


『では、発表致します。番号を読み上げていくので、呼ばれたら指定された場所に来て下さい。では、一番から。』


 一番から呼ばれ、呼ばれた人は順番に指定された色のラインの上に並んでいく。因みに今年は新人が例年より少なく、講堂には十五人ほどしかいない。


 これだけ少ないからあっという間に終わるだろうな。


『次、十一番。青いラインへ。』

「はい!」


 僕は青のラインが引かれた場所へと急ぐ。するとそこにはビックリするほど綺麗な女の人がいた。長い黒い髪を一つに束ね、目がやや吊り目の美人。


 こんな綺麗な人見たことがない。こんな綺麗な人と組むだなんて僕はなんてラッキーなんだ!

 僕が一人で盛り上がる中、周りがザワザワしている。そしてなにやら先輩らしき人や同期っぽい人がこちらを見ている気がする。


「おい、あの女のバディ可哀想だな。。次は何日もつやら。」

「俺は今回もって二日だと思う。」

「じゃあ賭けようぜ!俺は三日と見た!」

「えー、じゃあ俺は二日な!」


 何の話しだろう?まぁいいや。


『えー、今目の前にいる人が今年一年間共に過ごすバディとなります。本日はこれにて終了致しますので、お互いの事をまず知っておくようにして下さい。案件は後ほどリーダーにお渡し致します。では、お疲れ様でした。』


 まずは自己紹介をしなければ! 僕は一年間お世話になる先輩に話しかけた。


「あの!僕リュカ•オーヴレイです!一年間宜しくお願い致します!」


 僕はそう言って頭を下げる。あれ?。。。え、反応なし??


「??。。あの?」


 反応がなくて心配になった僕は顔を上げ、女の人を見つめる。すると、女の人がこちらを見て言った。


「。。トウコ•オオガミ。宜しく。」


 これが、僕と彼女の出会いだった。

初心者です。ただの妄想話しです。

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