プロローグ
初めての投稿。。初経験です。ただの私の妄想の話しです。
ーーー時は2700年。気象変動や自然災害が何度も起こり、未知のウイルスが蔓延り、人間は数を減らした。
しかし、抵抗するかの様に人間はそれらに適応するように進化を遂げた。そして特殊な能力を持つ様になる。ある人は手から念力の様なものを出した。ある人は手から鋭利な刃の様なものを出した。ある人は、自在に水を操り、それらを出す事が出来た。それらの能力を持った人間は、身体が丈夫かつ力が強く、知能もI Qが200を超える天才的な頭脳を持つ者もいた。
いつしか人間達は地球を超え、どの惑星へも行ける様になり、それらに住む様になった。国の概念も無くなり、区画を区切って管理してすむようになり、様々な国と地域の人間が交わった。
しかしながら、進化が不十分で身体が弱く、特殊な能力を使うことが出来ない人間もいた。
進化不十分な人間を、旧人類、進化した人間を新人類と呼ばれるようになった。そして、後に新人類の中でも亜種と呼ばれる異常なまでの能力や知力を持った人間がごく一部で産まれるようになる。新人類の亜種、『ミュータント』と呼ばれる者が。
旧人類は新人類に逆らえず、揉め事を起こしても区域を取り締まる統率者は介入しなくなる。強者は弱者をいいように使い、弱者は逆らえない。
自然と旧人類は地上と地下が住処となり、新人類はその知能で空や他の惑星に拠点を構える様になった。空に浮かび上がる煌びやかな世界は全て新人類に相応しいとされた。旧人類達は羨ましそうに空を毎日見つめ続ける。
ーー空中都市代一層。彼らの仕事の拠点となっている場所。
一つに束ねた黒く長い髪を左右に靡かせ、今日もまた女は歩き出す。隣にいるのはスーツを着た細マッチョのそこそこのイケメン•••のはずの人物。
男は女に話しかける。
「待って下さいよ!歩くの!歩くの早いです!」
男がそう言うと、女はいつものように足を止め、無言で男を見つめる。
そして、女は言った。
「今日は三区画で盗難事件らしい。気を引き締めな。」
「はい!気を引き締めてついて行きます!でももうすこーーしゆっくり歩いてくれると嬉しいです。。」
そんな男の言葉は聞かずに再びスタスタと歩く女。
「待って!待って下さいよぉー!」
男と女は今日も事件の起こる所へ向かって行く。
冒頭で触れたが、舞台は遥か先の未来。異能の力を身に付けた人類と、それらを身に付けられなかった弱き彼らの住まう世界。
今日も男は女を追いかける。