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全ては『愛』なのだ…と病室の出『愛』にて


「私はね『愛』とは愛情はもちろんのこと

そのほかの全てのことが『愛』で出来ている

と思うのだよ」           


残り5分に迫っている爆弾を解除しながら夜道(よみち)は言った。


「殺意、とかもか?」


俺は自分の手錠を外しながら質問する。


「そうだね、それも『愛』があるからこそできる

感情だね」


「そんなわけないだろ」


俺はすかさず反対する


「いや、『愛』があるからできる感情だよ。

私はね、証明したいのだよ、この世の全てのものが

『愛』によりできているのだと‼︎」


夜道は勢いよく立ち上がると両手を大きく広げ

空の彼方…ではなくコンクリート製の天井を見つめた。


やはりコイツはほかの人間と違う

馬鹿というか

なんというか…

しかし、そんなことは関係ない


アレそういえば


「夜道、爆弾解除は?」


夜道がゆっくりこっちを振り向くその顔からは

汗が噴き出ていた。


「大丈夫、威力の低い爆弾だから死なないよ!!


…多分」


「お前ふざけん…」


な!

をつける前に

ものすごい爆発音とともに俺たちのいたビルは崩壊していった…



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「ん…」

目が覚める。


見慣れない天井だった


右を見ると点滴と、心拍数を測っている機械が

置いてあった。

そして左を見ると…

涙を流して泣いている父さんと、母さんの姿があった。


しばらくすると眼鏡をかけて白衣を着ている

見るからに信頼できる医者という感じのthe医者が出てきた。


「いやー意識が戻って良かったです。

それにしてもあんな事故に巻き込まれるなんて

白山君も災難でしたね。

彼女さんに後でお礼言っといてくださいよ」


彼女?誰のことだろうか、

それに事故って…


ガシャン


と、大きな音を立てて病室の扉が開いた。



「白山助手‼︎

良かった、生きていたんだね

本当に…良かった…」


そういうと、その女性は僕のベットにもたれかかった。


the医者も「良かったですね」

と、うっすら涙を浮かべている


僕はベットにもたれかかってまだ泣いている

その女性に向かって言った。


「あの、人違いをしていはせんか?」


the医者の目がいきなり険しくなった


「失礼ですが白山要さん

夜道(さくら)という名前に覚えは?」


「ありません」

the医者の質問に答えると今度は、女性の方が

僕に質問してきた。


「白山助手君、

君の最後の記憶は何年何月だい?」


「?2019年の4月24日ですけど…」


the医者が口を開こうとした

が、

女性がいや、僕が推測するに夜道桜さんであろう人がそれを止めた。


「しばらく二人っきりにしてください…」


「いや、しかしね

我々としてはすぐに検査を…」

「お願い、します」


the医者は、許可をとるかのように僕の

両親の方を向いた。

両親は僕と彼女を交互に見てから、

the医者の方を向き、小さく頷いた。


全員が出ていったのを確認すると

夜道さんは僕の肩に手を置き


「白山助手君…」

僕の方をまっすぐ見て



「今は2022年の1月19日だよ」


一言、そう、告げた







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