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文明の〇〇 パンツイッチョマン  作者: 最勝寺 蔵人
21/49

第六話の登場人物・語句説明

***用語***

今回は、特別解説が必要な用語はなかったですよね? たぶん。なので、この項目は記述なし、です。


***登場人物***

《ナレーター》

ユーザーに最低限の描写情報をお届けする、本システムで最も重要なキャスト。一番話しているが、一番ギャラをもらっているかはまた別だ。ギャラはセリフ量ではなく、演者のランクによって決まるからだ。……でも、いわばのぞき見しているゴツゴウ・ユニバースの登場人物には、ギャラは発生していないはずなので、ギャラ発生しているのがナレーターだけなら、結局一番じゃん、と思われるかもしれない。しかし、収録サイドには、少なくともカメラさんやSEさんがいることは確認が取れており、ナレーター一番トップギャラ説は自明とならないのであった。……ええ、どうでもいい話ですね。

次回の特別企画に燃えているのが、個人的に気になります。面倒臭くならなければ良いが……。


《パンツイッチョマン》

本作のメインヒーロー。今回は、放置しておけば放火犯になっていたが、未だ一般人状態な男を張り倒し、駅前の多数の市民に絵の具を撒き散らす迷惑行為をしでかした。立派な犯罪者の仲間入りだ。

弱点も暴かれていたが、「周りを見ていない」って、もう皆さん、「うん、知ってた」でしたよね。


《ノーパンマン》

別名、ノーパン刑事デカ。というか、作中でノーパンマンと呼ばれたシーンなかったですよねぇ。でも、私は負けないぞ!

火災報知器の同時多発誤動作事件で、意外な捜査力を発揮した。言動はアレだが、有能な刑事らしい。虫の操作を妨げる目的で、ノートパソコンを破壊したが、あれはやり過ぎとして後でおきゅうえられた。ちなみに、壊したのはモニターで、そこはVRモニターで代用していたので、直接的には相手の技を封じる効果はなかった。ただ、心理的効果は大きく、結果的に相手はビビって異能を使えなくなった。まあ、良くも悪くもあった。


《後輩刑事》

ノーパンマンから「タカ」と呼ばれる後輩。ノーパンマンに比べて、法律関係に強い。が、ノーパンマンの法律知識が刑事としてひどいので、これだけでは全くめていることにならないですね。

ノーパンマンの敬意が強く、一緒に行動するので、必然的に異能バトルに巻き込まれる事になる。今後、死亡フラグが立ってしまわないか心配だ。


穴穿あなあき》

「穿」という漢字は「うが(つ)」と読むので、間違って覚えないようご注意ください。無政府主義者という意味のアナーキーと掛けているのでしょうか? それだとダジャレな人なのかもしれません。

これまでの事件の裏で暗躍していた、花の女性(・・・・)。常識に穴を開けて、非常識な行動への抵抗感をなくす、という異能の持ち主。……地味ですか? しかし、地味に見える異能も使い方によって恐ろしい効果を持つという、良い例ですね。

異能よりも、彼女の知性と覚悟が脅威なのかもしれません。彼女の主張に共感された方、既に侵蝕しんしょくを受けていますよ。ご注意ください。


翠丘みどりがおか大舎ひろいえ

現時点で、本作で一番の問題人物だと、筆者が考えている男。完全犯罪者。普通の犯罪者は、例えば「お金が欲しい」という欲求があり、それが暴走する結果、犯罪に手を染める、という流れがあります。ゆえに、「捕まりたくない」という気持ちはあるのだけれど、「お金が欲しい」という第一欲求に押し切られて、安全を確かめきれずに実行しがちです。しかし、この翠丘みどりおかは、「誰にも知られずに、世間を騒がせたい」と、第一欲求から保身が確立されているので、危ない橋は渡ろうとしません。日常生活からその姿勢が守られているので、他の人には「大人しい」「いい人」と認識されています。怖いですねえ。

そんな男が、パンツイッチョマンに引っぱたかれたのは「いい気味だ」と思えますが、例え人殺しでも考えているだけなら無罪です。翠丘みどりおかも実行に移る前だったので、無罪です。所有物をあらためられたら「火を点けるつもりだっただろう」と指摘できますが、非常ベル騒動の終盤(本編終了後)で通行人から起こされた翠丘みどりおかは、もちろん所持品検査などされずに立ち去っています。証拠は残っていないのです。一方、「半裸の男に殴り倒された」と訴えれば、パンツイッチョマンの方に暴行罪容疑が掛けられます。これでは、善悪逆転の事態です。

しかし、翠丘みどりおかは慎重な性格なので、そもそも警察に敢えて近づこうとしません。ゆえに、パンツイッチョマンへの被害届は今回も提出されずに済みました。これは、ノーパンマンにとっては残念な結果ですが。

今後、翠丘みどりおかは「見ている者がいないと思っても、どこからか誰かが出てくることが起こりうる」という経験から、より慎重になります。パンツイッチョマンがある意味トラウマを植え付けたことで、翠丘みどりおかの悪事は大いに抑制されるでしょう。もし、このまま一生翠丘みどりおかが慎重であり続けたなら、善人と認めざるを得なくなるのかもしれません。心の悪を調伏し続ける行為は、修行者として歩むべき立派な道とされているからです。根本的に違うのは、清く生きようと精神的な修行をしている方々は、「悪に流されてはいけない」という気持ちで欲求を抑え込んでいますが、翠丘みどりおかにはその発想はなく「見つかるかもしれない」という恐れが彼を縛っているだけです。しかし、外からは同じような聖者に見えてしまいますね。

善とは何か。悪とは何か。考えさせられる面倒な存在です。


成実なるみ僚基ともき

四十代半ば。情報工学系の大学の教員(助教)で、ハードとソフトの境界のハード側の研究をしている。異能としては、ゴツゴウ・ユニバース基準では多彩な発現をしており、「簡単なアルゴリズムを虫に植え付ける」を基軸としながら、「電気刺激による上書き」と「音波刺激による上書き」の手段があり、「電気刺激による上書き」の方は「対象の体内に電力をチャージし、バースト放射する」という能力付与までできます。音波洗脳の方も、音波に洗脳時のアルゴリズムを載せているなら、特定の曲にならず、むしろ人にはノイズに聞こえる音になりますが、そうでないので、音波以外の何らかの方法で洗脳アルゴリズムをアップロードしていることになります。大門博士にとっては格好の研究対象になるでしょう。

コンピューターがないと、この異能は実質封じることができるので、制御自体は簡単な異能者です。しかし、その特異性から、本庁の異能対策課へ身柄を引き渡された後でも、火災警報器の大規模誤作動を引き起こしたと実証できず、この件については追及できないまま見逃されてしまいます。

実際、ノーパンマンへのショックから一時的に異能を失っており、不法侵入と公務執行妨害の実刑に対する釈明やペナルティなどの処分を受け、しばらくこの失効状態は続きます。落ち着いてから、リハビリで異能を取り戻せるのか。そうなったとしても、今度は異能対策課の監視の目が光っている中、どう行動するのか……。

えーと、今は考えたくありません。


岩崎いわさき 彩子あやね

ノーパンマンや後輩刑事と同じ警察署に努める鑑識課の女性。二十代後半。後輩刑事から「涼ちゃん」と呼ばれている人ですね。「あれ? 涼って名前じゃなかったの?」とお思いでしょうが、「輝き系アイドル」と言われた「伝桐でんどう清涼みすず」に似ている、と自称し、その愛称である「りょうちゃん、と呼んでね」というツカミ芸――というか自己紹介ネタを、後輩刑事が素直に実践じっせんしているだけであった。他の人は、「はいはい」と流して、普通に「岩崎」と呼んでいる。


伝桐でんどう清涼みすず

もう、こんな本編では登場すらしていない人物紹介を書く気なかったのに、前項で書いちゃったから、仕方なく書く。

中国地方出身。地元では有名な美人として学生時代から知られ、たまに開かれている全国規模のアイドル発掘系キャンペーンで十代の頃から見いだされた。まず、CMタレントとして売り出され、その透明感から「あの、カワイイ子だれ?」と話題の人に。その後は、歌を歌ったり、バラエティー番組に出たり、映画ドラマにも出演するようになった。はっきり言って、そこそこでしかない演技だったが、ドラマや映画がそれなりにヒットしたため、世間的には名女優と認識されるようになった。その後も高騰するギャラに反比例する形でスポット的に露出はあったが、三十歳を超えた今、かつての輝き(・・)はいつの間にか消え、知名度は高いが、素材としてはイマイチ使いにくい存在になっている。

心無い視聴者から「落ち目の元アイドル」と言われたとしても、本人が充実している毎日を送れたらそれでいいんだからね、頑張れ涼ちゃん!


大河原おおがわら 源治げんじ

定年退職した元巡査。後輩刑事が巡査時代の大先輩で、ノーパンマンとも仕事を通じて交流があった。現役時代、はみ出し者のノーパンマンとは「距離を置いておいた方が、面倒が少ないな」と思って行動していたが、職場の人間関係やパワーバランスから解放されると「案外、馬が合うな」と捜査に協力するようになった。

定年後は趣味のパチンコに没頭できるようになれたと思っていたのだが、馴染みの店が次々に閉店していき、時代が変わりつつあることに寂しさを覚えている。


太鼓たいこ 福郎ふくろう

まさかの、第二話『桜吹雪とパンツイッチョマン』からの再登場。……といっても、存在が示唆しさされただけで、本人は直接登場していない。第二話では、樽酒たるざけを振舞っていた町内会の会長さん。

彼がどうして、パンツイッチョマンの指示に従ってキャンプファイヤをいていたかと言うと、まず町内会を開いていた集会所にパンツイッチョマンが乱入。そこで、一方的にキャンプファイヤをいてくれとお願いした。押し付けるだけ押し付けて、その場を去るパンツイッチョマン。そんなこと言われても準備する時間がないよ、となったが、幸い、アウトドアが趣味の方が同席しており、実行できた。予算はもちろんパンツイッチョマンは出していないのだが、それでも従った理由は、「この場所、突き止められた!?」と太鼓たいこ会長がおびえたからである。太鼓たいこ会長は、花見の時に張り倒された記憶があったのだ。

しかし、パンツイッチョマンがテキトーに選んだ相手がたまたま太鼓会長だった可能性はいなめない。

ちなみに、篝火キャンプファイヤについては事前に消防署に連絡をしており、あの混乱期に消防署に掛ける負担は最小限で済んだ。やはり、あちらこちらで火災報知機が鳴っている中、炎の色が夜空に映ると、消防署に通報する人は何人もいた。そこで、「場所は何処になりますか? ………あ、そこなら大丈夫です。事前に篝火かがりびくと連絡を受けていますから」というやり取りが生じていたのだ。……まあ、出動しなくていいだけで、面倒な事には変わりなかった。

なお、太鼓会長は「異変が起きたら火を点けろ」と言われており、「本当に起きた!」とこれまたビビってしまった。これ以上、パンツイッチョマンにビビらされると、恐怖が突き抜けて崇拝すうはいの対象になってしまうかもしれないと心配である。


それがし 五前ごぜん

穴穿あなあきと接触したチャラい男。二十代後半。知る人ぞ知る、ウェブコンテンツ『ボーチャンネル』の主催者。なお、このウェブ活動による収入はほとんどない。

本編で火消しをけしかけられた後、実際に消防団のフェンスを壊そうとしている所を見つかり取り押さえられる。当初、「オレは火を消さなきゃならないんだよ!」と抵抗していたが、火事ではないと知っている人が近くにおり、実際に現場を見せる事で落ち着いた。結局、警察のお世話になったが、厳重注意だけで釈放リリースされている。

穴穿あなあきの暗示が不完全な状態で残っているせいか、以降、性格が男らしくなったと周囲の女性からの評価が微増びぞうしているようだ。


***パンツイッチョマンの技***

《イッチョマン・スーツ》(仮称)

早速味を占めたのか、本編で二度も使われたパンツイッチョマンの変装術。一度目は、ロダンの考える人もどきの像。二度目は、「I ❤ PANTS」シャツを着た姿。どちらも、自分で色をったようだ。

ブロンズ像風の色は、ペンキをかぶるようにして塗装とそう。パンツが黒パンツだったことを考えると、後からはいた可能性が高い。……考えなしで行動していそうなパンツイッチョマンだから、そのまま塗装とそうして、パンツまで変わってしまったから、新しい黒パンツをはいた可能性もあるか……つーか、こっちの線が濃厚だな。

シャツの文字は、上下逆さまや、左右反転になっていなかったから、「他人からはどう見えるべきか」という認識はできることが証明された。本編では、ナレーターが「黒いズボンしかはけない」特徴を指摘していたが、ここではさらに「絵や文字が描かれるのは正面だけで、背中側は無理だろう」という特徴を追加しておくぞ。……ナレーターが語っていたとおり、そんな判明ポイントを意識しなくても、一目瞭然いちもくりょうぜんの違和感変装なのだがな。


《イッチョマン・スピン》

初回の使用で、塗装とそうが落ち切らない欠点が露呈ろていされたが、早くも二回目で「濡らした後だときれいに落ちる」という対処法を身に着けた! ……ええ、偶然ですね。狙っていたわけではありません。「イッチョマン・スーツが完全に落ちる」=「周囲の被害も増大する」ので、迷惑度は上がった。みんなも、肌に直接塗装(とそう)している怪人を見つけても近寄らない方がいいぞ! ……「言われなくても、そうする」ですか? はい、そうですね。


《イッチョマン・スラップ》

放火未遂の翠丘みどりおか昏倒こんとうさせた時に使われているのだが、

P1: イッチョマン・スラップ!

♯ パチン

の下りがなく、ナレーション処理、いわゆるナレしょ――あ、ナレ死は言うけど、ナレ処は言わない? まあ、いいや――だったので、り出された印象が薄いですね。でも、それだけ、被害を受ける人が少なかったことですから、平和に済んだって事ですよ。良かったですね! ……え? 「ゴツゴウ・ユニバースの表面的平和なんか興味ない? 俺(私)は『イッチョマン・スラップ』を見に来ているんだ!」ですか? じゃあ、次回、期待しましょう! ←イッチョマン風投げっぱなし



***大門博士による異能分析***

今回は異能者が出てきましたが、特異な存在だったので、同じ異能に対して、大門博士が言及している資料はありません。桜ちゃんの『出るか出ないかわからないビーム』の時も、大門博士の言葉はなかったはずですよね? ……いや、自分で見直せばわかるんだけど、面倒くさいので、「そうだったはず」で押し通ります。

だから、今回もなし、でいいのですが、「手抜きかよ」と思われるのもアレなので……いや、別にそう思われても気にしない性質たちなんですけど、まあ一応書いておくか。関連する内容についての会話の抜粋ばっすいです。



……異能者の存在率は、世間で思われているより一桁ワンオーダー多く、存在している、とワシは見ておる。その理由の一つが、特定の条件がそろうことで発動しうる異能の存在じゃ。

例えば、電撃を放つ異能があるとしよう。それが指先から出るのであれば、条件は容易く、いずれ本人がその異能に気付く可能性は高い。だが、特殊な形あるいは材質の杖を持つことで、その先から電撃を放つ異能となれば、普通に暮らしていては発動条件をそろえることは難しい。こういう潜在的な異能者は、顕現けんげんしている異能者に比べて数が多かろう。

しかし、顕現けんげんしている異能者がそうであるように、潜在的な異能者も、異能に関係する特定の対象に極端な興味を示す傾向があると考えられる。先の例であれば、特定の木材に強く興味をかれたり、足が悪くもないのに杖を持つことで安心感を覚えたり、という具合じゃな。

つまり、潜在的な異能者は、可能性は高くないが、きっかけさえあれば、いつ異能を発現してもおかしくない状況にいる、と考えられる。ゆえに、そういった連中を洗い出す方策としては……

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